篠山紀信氏次男・輝信が「新人シナリオコンクール」で“グランプリ”に

新人シナリオコンクールに入選した篠山輝信
新人シナリオコンクールに入選した篠山輝信

 写真家・篠山紀信氏の次男で、俳優の篠山輝信が日本シナリオ作家協会の「第31回新人シナリオコンクール」で最高位にあたる入選を果たした。

 作品は、母で元歌手の南沙織さんの故郷・沖縄県を題材にした「島」。新型コロナ禍をきっかけに始めたシナリオが評価され「望外の喜びと同時に、沖縄の物語を書いた、ということの責任を感じています。これからも自分の故郷として、日本人の一人として沖縄と向き合っていきたいと思います」と喜んだ。

 作品は、自殺した母が遺骨を沖縄の墓にいれてほしいと遺言を残したことで、自分のルーツを知った中年男の物語。篠山は「何について書くか、ということだけは自分でも不思議なくらい明確でした。僕の母は沖縄出身です。そして僕は血のつながった祖父を知りません。自分のルーツに何があったのか、知りたい気もするし知りたくない気もします。そういう僕の個人的葛藤からこの物語は生まれました」と自身と重ね合わせる。

 受賞式は6月17日に東京・神田の学士会館で行われる。

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