宝塚歌劇宙組公演23日遅れの開幕 真風涼帆「『きょうを一生懸命に』と思っていただけたら」

兵庫・宝塚大劇場で開幕した宝塚歌劇宙組「NEVER SAY GOODBYE」の一場面。スペイン内戦を追うジョルジュ(真風涼帆、右)とキャサリン(潤花)
兵庫・宝塚大劇場で開幕した宝塚歌劇宙組「NEVER SAY GOODBYE」の一場面。スペイン内戦を追うジョルジュ(真風涼帆、右)とキャサリン(潤花)

 宝塚歌劇宙組公演「NEVER SAY GOODBYE―ある愛の軌跡―」(作・演出、小池修一郎)が28日、兵庫・宝塚大劇場で初日を迎えた。

 同作は今月5日に開幕予定だったが、公演関係者の新型コロナウイルス感染で準備が整わず、27日までの上演を中止。23日遅れの開幕となった。

 宙組組長の寿つかさは「千秋楽の3月14日まで、改めて体調管理と感染予防対策にしっかり努めてまいりたい」と気を引き締めた。

 「NEVER―」は2006年の宙組・和央ようか、花總(はなふさ)まりのトップコンビ退団作。同作で初舞台を踏んだ真風涼帆が16年ぶりに、今度はトップスターの立場で再演に取り組んだ。

 1936~39年に起きたスペイン内乱を舞台設定に、「デラシネ(根なし草)」の一流カメラマン・ジョルジュ(真風)と社会派の女性劇作家キャサリン(潤花)の愛と絆を描く。

 「改めて作品を見返すと、とても深いお話だなあ、と。明るく楽しいミュージカルではないんですが、フランク・ワイルドホーンさんの素晴らしい楽曲に小池先生の歌詞が加わり、物語をつないでいく。いろんなものが相まって、戦争の真実を私自身、本当に考えさせられる」と真風。「ジョルジュたちの生き様を見て、お客様が『きょうを一生懸命生きよう』って思っていただけたらいいな」と思いを込めた。

 パレードでは天彩峰里がエトワールを担当。主要スターの大階段下りは、(鷹翔千空・風色日向・亜音有星)―(紫藤りゅう・留依蒔世)―瑠風輝―桜木みなと―芹香斗亜―潤―真風の順だった。

 東京宝塚劇場では4月2日~5月1日の上演を予定している。

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