【高校野球】国会まで波及した聖隷クリストファーのセンバツ落選問題に日本高野連は改めて幕引きを強調

スポーツ報知
甲子園 全景 外観資料

 日本高野連は18日、大阪市内で理事会を開き、第94回センバツ高校野球大会(3月18~30日・甲子園)の選考から漏れ、17日の国会で初めて取り上げられた聖隷クリストファー(静岡)について改めて幕引きを強調した。

 昨秋の東海大会で準優勝しながら選考漏れした聖隷クリストファーについて、日本高野連は10日に「詳細な内容は公開になじまないと考える。当該校(聖隷クリストファー)にもこれ以上の説明を差し控えたい。(出場32校と補欠校は)最終のもの」と回答を発表。この日の理事会後の会見で、小倉事務局長は「我々としては、2月10日に報道の皆さんにもお配りした通りです。今もいろいろなところから、多くのご意見をいただいておりますが、我々としては今後もそういった意見を十分、受け止めながら、よりよい大会運営に向けて、関係者と協議しながら、改善してまいりたいと思っております」とコメントした。

 17日の国会では、立憲民主の源馬謙太郎氏=静岡8区=が衆院予算委員会の分科会で、野球部の上村敏正監督や、地元のメディア、高野連と連絡を取り、話を聞いていたことを明かし「まさかの落選だった。これには、ダルビッシュ有投手や、上原浩治さんも『ちょっとこの選考はおかしいのでは』と声を上げている。当事者の高校生や親御さんらが納得できるような選考内容でないと問題だ」と指摘した。

 末松信介文部科学相は「センバツは野球に打ち込んだ高校生にとって憧れの舞台。選考基準の策定や基準について主催者の責任でされたものだから、私としてはきちっと納得できるように説明責任は果たしていただきたい。会議録は公表されないと聞いたが、大人としての対応が必要」と球児を思いやっていた。

 また源馬氏は、生徒のケアを重視し「(選考内容が)どういう中身か分からない。説明しないと生徒のダメージの回復のしようがない」と強調。また「監督も選考を覆してとは言っていない。理由が分からず苦しんでいる」と主張していた。

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