宝塚花組・華優希、無観客千秋楽で「柚香さん、愛してます~!」

スポーツ報知
無観客上演の後に、カメラ越しにあいさつした柚香光(中)、華優希(右)、瀬戸かずや(左)(宝塚歌劇団提供)

 宝塚歌劇花組が今月10日、兵庫・宝塚大劇場で「アウグストゥス―尊厳ある者―」「Cool Beast!」の千秋楽を無観客で上演し、ライブ配信が行われた。緊急事態宣言のため、先月26日から公演は中止になったが、7月に退団するトップ娘役・華優希(はな・ゆうき)、2番手スター・瀬戸かずやらの本拠地卒業セレモニーを実施するため、大劇場では史上初の無観客公演となった。

 サヨナラショーで第100期生の華は、初舞台作「TAKARAZUKA花詩集100!」の曲で同期と共演。「はいからさんが通る」など代表作のナンバーを歌った。瀬戸は転機の作品に挙げる「蘭陵王」などのメドレーを披露。本編では着なかった黒えん尾服で男役の集大成を見せた。

 セレモニーで華は前トップ・明日海りお、現トップ・柚香光(ゆずか・れい)の名を挙げ「素晴らしいお2人の隣で歴史の一端を担わせていただき、たくさんお方々に支えられ、ここまで歩んでこられたことを心から幸せに思います。宝塚大劇場が世界で一番好きな場所です。これからも皆様にとって希望の地となりますように」と、あいさつ。セレモニー後に柚香が真ん中に立つと、照れくさそうにした後に「柚香さん、愛してます~!」と絶叫し「この空間でお伝えしたかった」。柚香は「いろいろあったもんね…」と、昨春の公演中止、延期を耐え抜いたパートナーをねぎらった。

 一方、18年愛した本拠地を去る瀬戸は「どうかこの先、宝塚の生徒が二度とこのような景色を見ることのない、そんな世界になることを強く願っています」とコロナの終息を祈った。

 最後は瀬戸の音頭で、右手を首の後ろから回して左側頭部を触る“花組ポーズ”を披露。東京公演(5月28日~7月4日予定)に向け「負けないぞ!」と出演者全員で雄たけびをあげた。

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