三遊亭円楽、“弟子”の伊集院光と「6・13」二人会開催に「逆に俺が刺激を受けている」

伊集院光と落語会を開催する三遊亭円楽
伊集院光と落語会を開催する三遊亭円楽
廃業以来、約30年ぶりに落語を披露する伊集院光。
廃業以来、約30年ぶりに落語を披露する伊集院光。

 落語家・三遊亭円楽(71)とタレント・伊集院光(53)が落語会を行うことが25日、分かった。6月13日に東京・有楽町よみうりホールで「三遊亭円楽・伊集院光 二人会」として昼夜2公演を行う。昨年、円楽がTBSラジオ「伊集院光とらじおと」にゲスト出演した際に、提案し実現にこぎつけた。

 伊集院は、84年に17歳で円楽(当時・楽太郎)に入門し、「楽大」を名乗った。88年に二ツ目に昇進したが、師匠に内緒で出演していたラジオ番組で売れて、90年に廃業し、タレント活動に専念していた。

 円楽は「落語が好きな芸能人はいっぱいいる。みんな味方だし、(落語をやる芸能人には)やってくれて『ありがとう』だと思っている。伊集院には『売れたんだから落語をやれよ。俺は喜ぶよ』と言ったら、乗ってきてくれた」と話した。伊集院との関係も「俺は破門にしていない。勝手に廃業しただけ。『休業でもいい』と言っていた」と変わらぬ師弟関係を口にした。

 伊集院は03年4月に横浜にぎわい座の「三遊亭楽太郎の会 新旧一門会」に「楽大」を名乗りゲスト出演したが、「その時は漫談だったんじゃないか」(円楽)と廃業以来、約30年ぶりの落語となる。

 「二人会」が決まり、伊集院と会話することも増えた円楽は「古典落語の掘り下げる視点が噺家と違って面白い。あいつなりの解釈で『伊集院落語』になると思う。基礎は教えているから。上下(かみしも)も切れるし、『すずめ百まで踊り忘れず』というから…。(修業時代も)目端が利いていたし、声も“割り振り”が出来ている」と期待を口にした。

 師弟が出演する落語会は通常「親子会」と称するが、「今回は伊集院光とやるから」と対等な関係の「二人会」とした。円楽は「俺のアウェーだと思っている。伊集院人気でお客さんが集まって円楽の落語を聞くのは初めての人が多くなると思う。抑え込むかどうしようか。逆に俺が刺激を受けているよ。人情噺をやるか、バカバカしい噺をやるか。言い出しっぺなのに悩んでいるよ」と弟子・伊集院光との夢の二人会を心待ちにしている。

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