桑田佳祐が作詞・作曲した坂本冬美の新曲「ブッダのように私は死んだ」がラジオドラマ化

スポーツ報知
自身も特別出演し、収録に臨んだ坂本冬美

 サザンオールスターズの桑田佳祐(64)が作詞・作曲した歌手・坂本冬美(53)の新曲「ブッダのように私は死んだ」がラジオドラマ化されることが8日、分かった。女優の木村多江(49)、俳優の前川泰之(47)が出演し、ニッポン放送で14日から4夜連続(後10時半)で放送される。

 桑田が坂本を主人公に見立てて書き下ろした同曲は、悲しくも美しい愛に生き、愛に死にゆく一度きりの大人の恋を描いた作品。この曲を原案に、男女の愛憎劇の世界観を再現する。先月11日の発売からまだ1か月。異例の早さでのラジオドラマ化に、同局は「桑田さんが23年ぶりに楽曲提供したという話題性に加え、“歌謡サスペンス劇場”とも表現される楽曲故に、その世界観を表現したら面白いのでは?という話があり、とんとん拍子で制作の話が進んだ」と理由を語った。

 木村は主人公の恵子役。愛憎の末に殺され、湿った土の中でもがき苦しむシーンからスタートするが、ラジオの朗読番組を10年以上務めるだけあって迫真の演技を披露。「皆さまの脳裏に想像をかき立てるのがラジオドラマ。ドロッとした役を久しぶりにやらせていただいたのですが、坂本さんの歌と桑田さんの曲、そこに自分の芝居が重なり合って新しい世界観が生まれたらいいなと思いました」とコメントした。

 お相手の浩二役の前川は、ミュージックビデオを見てイメージを膨らませた。「情緒ある世界観を、声だけの表現で皆さまにお伝えできるよう、収録に臨ませていただきました」と話した。

 坂本は「さまざまな形で(この曲が)広がっていくのは大変うれしいです」と喜ぶ。自身も主人公が勤めるクラブのママ役での特別出演が決定。「愛する人に尽くして尽くして、その結果が不幸な結末に。木村さんのインパクトがすごすぎて、今後、この曲を歌う時には木村さんのお顔が思い浮かびそうです」と笑った。

 ◆映画化では「糸」

 楽曲をモチーフにしたラジオドラマは、07年のゆずの「春風」(ニッポン放送)や同年の「Dragon Ash」の「夢で逢えたら」(J―WAVE)などがある。今年8月には中島みゆき(68)の代表曲「糸」が、歌詞の世界観をモチーフに映画化。菅田将暉(27)、小松菜奈(24)のダブル主演で話題を呼んだ。

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