カシメロ、井上尚弥との対戦前向き「さあ、続こう!」 障壁はIBF!?

スポーツ報知
井上を狙うバンタム級世界戦線

◆プロボクシング ▽WBA、IBF世界バンタム級(53・5キロ以下)タイトルマッチ12回戦 〇井上尚弥(7回KO)ジェーソン・モロニー●(10月31日、米ネバダ州ラスベガス MGMグランド)

 ボクシングの聖地ラスベガスで“世界のモンスター”が鮮烈KOデビューだ。WBAスーパー&IBF世界バンタム級王者・井上尚弥(27)=大橋=が、WBA2位、IBF4位の挑戦者ジェーソン・モロニー(29)=オーストラリア=に7回KO勝ちした。WBAは4度目、IBFは2度目の防衛に成功し、具志堅用高を抜き、日本人世界戦連勝記録を「15」に更新。試合後には、これも日本人初となる世界主要4団体王座同時制覇の夢を語った。戦績は井上が20戦全勝(17KO)、モロニーが21勝(18KO)2敗。

 モロニーに快勝した井上は今後、どう階段を上っていくのか。陣営は標的をWBO王者カシメロ、WBC王者ウバーリに置き、次戦での対戦を希望している。

 カシメロとは4月にラスベガスで王座統一戦を行う計画だったが、コロナ禍で延期が3月に決定。その後、カシメロが別の相手と9月に防衛戦を行い、立ち消えになった。カシメロは1日夜、自身のSNSで、フィリピンと日本の旗の絵文字とともに「さあ、続こう!」とツイートし、対戦に応じる姿勢を示した。

 ただ、王者対決の“障壁”となる要素もある。IBF世界1位のダスマリナスの存在だ。IBFは昨年12月、両陣営に対戦指令を出したものの、当時井上がカシメロ戦を計画していたため、特例で早急な対戦を求めなかった。だが今回は次戦での指名試合開催を要請するとの見方もある。

 コロナ禍により今年は防衛戦1試合で終えるが、対策を万全に施した新様式の興行に問題がなければ、来年はラスベガスに渡る回数も増えそうだ。

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