【ドラフト】近大・佐藤輝明は4球団競合で阪神が交渉権獲得

スポーツ報知
近大・佐藤輝明

 ◆2020年 プロ野球ドラフト会議 supported by リポビタンD(26日)

 今ドラフト最大の目玉だった近大・佐藤輝明内野手(21)は、オリックス、阪神、ソフトバンク、巨人の4球団による抽選の末、阪神が交渉権を獲得した。

 近大から野手のドラフト1位は、元ロッテ監督の有藤通世氏以来、52年ぶりとなった。

 186センチ、92キロの恵まれた体は、1991年の柔道講道館杯86キロ級で優勝した実績を持つ、父・博信さん(53)のDNAを受け継いだ。大型でありながら、50メートル走は6秒0の俊足。本職の三塁だけではなく、一塁と外野も守ることができる。小学1年から野球を始め、6年時にはタイガースジュニアに選出されたが、エリート街道を歩んできたわけではなかった。

 甲陵中では軟式野球部に所属しながらサッカーにも夢中になったため「高校でもサッカーをしようかなと思った」ほど。希望の高校に進学できず、これまでプロ選手を輩出していない仁川学院高に進んだ。高校入学時は177センチ、65キロと細かったが、2年冬からウェートトレーニングを始めたことが転機になった。それ以降、高校通算20本塁打のほとんどを量産した。

 高校3年時に近大の練習に参加。巨人の元木大介ヘッドコーチらを育てた田中秀昌監督(63)は、ワンスイングを見ただけで「これは、すごいな」と、ほれ込んだ。1年春からリーグ戦に出場し、今春がコロナ禍で中止になったにもかかわらず、18日の関大戦でリーグ通算最多14本塁打の新記録(1982年の新リーグ発足後)を樹立。近大OBで巨人の二岡智宏3軍監督が保持していた記録を22年ぶりに更新した。

 ◆佐藤 輝明(さとう・てるあき)1999年3月13日、大阪・大東市生まれ。21歳。甲東小1年から軟式の「甲東ブルーサンダース」で野球を始める。仁川学院高では1年秋からベンチ入り。高校通算20本塁打。近大では1年春からリーグ戦に出場し、2年秋と4年秋に最優秀選手。ベストナインを3度受賞。1年の全日本大学選手権、2年の明治神宮大会に出場。2年時に大学日本代表に選出。186センチ、92キロ。右投左打。

野球

×