◆パ・リーグ 日本ハム2―11ソフトバンク(20日・札幌ドーム)
日本ハムの中田翔内野手(31)が9回の第4打席に左越えの29号2ランを放った。今季101打点目で、打点王を争う浅村に2差をつけた。両リーグ最速で2年ぶり5度目の100打点に到達した。
意地の一発だった。11点差をつけられた9回1死一塁。カウント2―2から129キロの変化球を引っ張った。「打った瞬間はファウルだったんですけど、最後よく戻ってきてくれた」。左翼ポール際に飛び込む29号2ラン。101打点に伸ばしパ打点トップの座を守り、ソフトバンクに一矢報いた。
15日の西武戦から登場曲を、かつて使っていた「My HERO」に戻した。サビの「SHOW TIME」のフレーズをファンが大合唱するのが定番だった曲。コロナ禍で大声での声援は出来ないが「『ショータイム~』のところでみんなが声をそろえて言ってくれていたなというのを思い出して。早くファンの皆さんがみんなで声を出して言ってくれる日が早く来てもらいたいな」という真っすぐな思いから登場曲を変えた。
5度目の100打点超えで15年の自己最多30本にもあと1本に迫る。目標に掲げてきた100打点の大台到達には「一安心」としつつも、チームは大差で敗戦。「こういうゲーム展開を作ってしまったということに関して、まずは反省しないといけないと思っている。上沢を楽に投げさせてあげられなかったことを、みんな悔やんでいる。それをしっかり考えた上でまた明日、試合に入っていきたいと思います」と前を向いた。