協栄ジム・金平会長が休会届提出 即時受理されジムのプロ活動は休止

スポーツ報知
亀田京之介(右)と金平会長

 プロボクシング協栄ジムの金平桂一郎(54)が9日、東日本プロボクシング協会に休会届を提出。即時受理され、同ジムのプロ活動が休止することが決まった。所属のプロ選手はこの時点でフリーとなり、プロ活動を継続する選手は移籍先を探すことなる。

 同会長と代理人の太田貴裕弁護士によると、同ジムでは2014年9月末頃から、クラブオーナーライセンスを持つ同会長が会長としての職責を担い、ジムの運営権を資金提供をしてくれる運営会社に譲渡。だが、今年に入ってから同会長が運営から遠ざけられ、7月末頃からは業務委託料が減額された。先月27日付で、運営会社から契約を解除すると通告されたという。

 「ジム内にも入れないという状況で、選手や会員に対し、どう責任をとれるのか。(創設者の)父(故・正紀さん)の遺影も取りに行けていない状態。苦渋の決断ですが、選手が自由に移籍できることを考え、ギリギリよりは早めのタイミングで休会届を出そうと考えた」(同会長)。

 同ジムのプロ選手は、志望者などを含め30人ほど所属。22日に行われる全日本新人王決勝にはスーパーバンタム級・竹原毅、フェザー級・亀田京之介が出場予定で、2選手は早急に受け入れ先を探さなくてはならない。

 同ジムには現在、アマチュア会員が約200人おり、ジムとしては運営が続けられている。「協栄ジム」という名称は運営会社側が保持しているというが、仮にプロのジムとして新たにライセンスを持った別の会長を招へいして活動再開を希望しても「協栄ジム」の名前を登録することができない。金平会長が「協栄ジム」を休会させたため、登録上、同じ名前のジムが2つ存在することになるためだ。同会長は運営資金にメドがたてば、新たなジムの設立も視野に入れている。ただ、東日本協会の関係者によると、今回の騒動の影響でジムのオーナーとしての資質が問われることにもなりかねない。同会長サイドは地位確認の訴訟を検討している。

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