星組・瀬央ゆりあ主演作「龍の宮物語」開幕 「繊細な世界観を表現できる役者に」
スポーツ報知
宝塚歌劇星組公演「龍の宮物語」(作・演出、指田珠子)が28日、兵庫・宝塚バウホールで初日を迎えた。
入団11年目のスター・瀬央(せお)ゆりあの2度目のバウホール単独主演作。雨乞いのために娘を龍神にささげた「夜叉ヶ池伝説」が伝わる池を訪ねた学生・清彦(瀬央)が、玉姫(有沙瞳)を救ったことで池の底にある宮殿「龍の宮」に案内され、不思議な運命に導かれていく。
浦島太郎の要素を交えたSFファンタジーだが、中盤からは物悲しさが漂い、瀬央が心の揺れを丁寧に表現した。「メッセージ性というよりも、この物語の世界観に浸っていただきたい。お客様が何を感じられるか、それぞれ違うと思います。自分もこの作品で、どう成長できるのか楽しみ。繊細な世界観を表現できる役者になっていきたい」と瀬央。
また、8年目の有沙は、雪組時代の2015年「銀二貫」以来のバウヒロイン。ミステリアスかつ、ある情念を抱いた玉姫を力強く演じ、芝居巧者ぶりを発揮した。12月9日まで。