ブシロード、女子プロレス界に参戦 新日本に続きスターダムを買収

スポーツ報知
会見に出席した(前列左から)スターダムの小川宏代表取締役、ブシロードの木谷高明取締役、キックスロードの原田克彦代表取締役

 ブシロードが女子プロレス界参戦を電撃発表した。

 新日本プロレスの親会社で、幅広いジャンルのエンターテインメント事業を展開するブシロードが17日、都内で会見を開き、女子プロレス団体・スターダムの買収を発表した。連結子会社のキックスロードは、12月1日からブシロードファイトに社名変更。キックボクシングと女子プロレスの運営を行う。

 会見にはブシロード取締役の木谷高明氏、キックスロードの原田克彦代表取締役、スターダム代表取締役のロッシー小川こと小川宏氏ほかスターダムの選手が出席。木谷氏は「プロレスのみならず、格闘技団体において、女子という部門が非常に大きくなっている」と今回の事業譲受の動機を説明。今後について「すばらしい団体。世界に広まる団体にしたい」と展望を語った。

 ブシロードはスポーツ事業のさらなる伸長を目的とし、スターダムの持つノウハウを融合。事業規模、収益の拡大を目指す。

 2012年に新日本のオーナーとなったブシロードは、債務超過状態だった同団体の経営を立て直し、14年にV字回復させた実績を持つ。現在の新日本の人気、プロレスブームの火付け役となった形だ。

 また、スターダム所属の人気レスラー・岩谷麻優が、今年4月6日(日本時間7日)に行われた新日本プロレスの米国マディソン・スクエア・ガーデン大会に出場。すでに“コラボ”が実現していた形だ。

 スターダムは、創業者のロッシー小川氏が「スターダムに上がる選手をどんどん輩出したい」という願いを込め2010年に設立。11年1月23日に新木場1stRINGで旗揚げ戦を開催した。これまでにアイドルレスラー愛川ゆず季、世IV虎、紫雷美央イオ姉妹ら人気レスラーを輩出。現在は岩谷、星輝ありさ、鹿島沙希、中野たむ、「ビッグダディ」こと林下清志の三女・林下詩美らがリングをけん引している。

 ブシロードは、7月29日に東京証券取引所の新興企業向け市場「マザーズ」に株式を上場。IP(知的財産)デベロッパーとして、エンターテインメント事業では、トレーディングカードゲーム(TCG)やアニメ、スマホアプリ、音楽などを展開。スポーツ事業では、新日本プロレスやキックボクシング「KNOCK OUT」の興行を行っている。

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