体も心も痛い…「時代遅れの中絶手術」で傷つく日本の女性たちの叫び

Session-22✖️現代ビジネス

遠見 実はですね、いま、セーフ・アボーションに関する情報サイトを作っています。それまでは私のツイッターアカウントで情報発信していきますので、@emmi__chanをフォローしていただければ(Webサイトを解説しました、「Safe Abortion Japan Project」)。

あと、最後にひとついいでしょうか?あの、「産む、産まない」の選択に関しては、あなた自身が決められる「リプロダクティブ・ヘルスアンドライツ」という権利があります。これは全ての人ひとりひとりにある権利です。

 

仮に産まない選択をしても、その選択は尊重されるものですし、産まない選択をしたからといって幸せになる権利がなくなるわけではありません。中絶手術を受けることで「一生妊娠できない身体になってしまうのではないか…?」とか、いろんな不安があるかもしれませんけど、少なくとも同じ処置を受ける流産の人に対しては、産婦人科医はそういった説明はしていませんから。

また、逆に中絶したからといってその分まで幸せにならなきゃとか、背負わなきゃいけないとかは他人から押しつけられるものではありません。あなたの身体はいま生きているあなたのものだし、あなたが一番大切なんだ、ということは伝えておきたいです。

チキ 染矢さん、情報を必要としている人に向けて、他になにか付け加えることは?

染矢 そうですね。私たちピルコンでは、妊娠・中絶・避妊、性被害、性感染症、デートDV、束縛のしすぎ・されすぎ、共依存など、恋愛や性に関する悩みを持つ女性が集まる「PERCH(パーチ)」というグループミーティングを行っています。だいたい2か月に1回ほどのペースで開催していますので、まずは悩みを安心して語れる場所、居場所として活用してもらえたらな、と思っています。

チキ いずれも、番組の公式ツイッターやウェブサイトで、リンクを貼っておきます。

南部 そうですね。遠見さん、染谷さん、ありがとうございました。

チキ ありがとうございました。

遠見染矢 ありがとうございました。

遠見才希子:「えんみちゃん」のニックネームで大学時代から全国の中学校、高校などで性教育の講演を行い、2019年5月時点で700校を超える。大学院の研究テーマは性暴力と人工妊娠中絶。著書に『ひとりじゃない~自分の心とからだを大切にするって?』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)がある。公式ブログ
染矢明日香:NPO法人ピルコン理事長。若者向けのセクシャルヘルスセミナーや、イベントの企画・出展の他、中高生向け、保護者向けの性教育講演や性教育コンテンツの開発・普及を行う。“人間と性”教育研究協議会東京サークル研究局長。著書に『マンガでわかるオトコの子の「性」』(監修:村瀬幸浩、マンガ:みすこそ、合同出版)

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