イノッチとNHK高瀬アナの「朝ドラ」コメントから目が離せない!

やさしい洞察と地味なヤンチャさ

朝ドラの「前後」が気になって

NHK朝の連続テレビ小説は、2010年の春から8時からの放送開始となった。

8時15分からは『あさイチ』が始まり、冒頭でイノッチ(井ノ原快彦)と有働由美子アナウンサーが、直前の朝ドラの感想を言うのが恒例となっている。コマーシャルがないから、朝ドラの最後のシーンから5秒後に、二人が大きく映し出される。やはりコメントを言わないわけにはいかないのだろう。

『ひよっこ』全156話と、つづいての『わろてんか』(有働アナはこのドラマを何度か主人公の名前の「てん」と呼んでいた)のイノッチ&有働さんの反応を眺めていた(以前から眺めているが、今クールは何度も全話見たので、とくに注目して、コメントも記録しておいた)。

『あさイチ』は月曜から金曜までの放送。土曜と祝日は休みになる。

この「ひよっこ」全話と「わろてんか」5話までで、『あさイチ』があった回数は116回です(ミサイルや台風で何度か飛んだし、高校野球を中継でも休む)。

この116回のうち、有働&イノッチがドラマの感想を言ったその回数は84回(ドラマの出演者がゲストとして冒頭に登場して挨拶ののちにドラマ内容にふれたものを含む)。

7割以上は触れていることになる。かなりの確率で触れている。

奇妙な触れ方もある。

『わろてんか』の4話(10月5日)のあとの『あさイチ』は、冒頭から〝日本の秘境〟のVTRが流れて、有働&イノッチはワイプと音声だけでの出演始まったのだが、その日本の秘境(岐阜県のことらしい)の映像のうしろで、有働アナの「気持ちの切り替えがーー」(その直前のシーンだった儀兵衛〔遠藤憲一〕の酒をがぶ飲みシーンを受けて)「お酒、お酒っておもっててー」という声が流れていた。

おもわず吹き出してしまった(ただ、これはVTR始まりの回として、ドラマ感想を言った回にはカウントしていません)。

 

破られた数十年間の慣習

朝ドラの前はニュース番組である。

「おはよう日本」というニュース番組が早い時間からいくつかのパーツに区切られて放送されている。7:45からはローカルニュースとなり、関東地方のニュースが放送され、鉄道の遅延情報や高速道路の渋滞情報などまで細かい報道があり、8時からの朝ドラにつながっている。

この4月までは、基本、この時間帯で朝ドラに触れることはなかった。

唯一、私が強烈に記憶しているのは『あまちゃん』を放映していたとき、ついに今日が東日本大震災の日を迎えるという放送の前、担当のアナウンサーが(たぶん阿部渉アナ)「どきどきします」という意味の発言をしたことがあって、すごく驚いた(2013年の9月2日だとおもう)。ほかにもあったのかもしれないが、私の記憶にはない。

ところが。

今年の4月になって、メインキャスターが高瀬耕造アナに変わると、しきりと朝ドラのことを触れるようになった。

というか高瀬アナになった当日から、一緒に並んでいる和久田麻由子アナが「このあとはひよっこです」というニワトリ型のボードを持っていて、朝ドラについて触れる方針になったようなのだ。

最初の二日のコメントを録画しそこねたが(数十年の慣習を破っていきなり始まったから)、それ以降は高瀬アナのコメントもとれるように設定しなおして、『ひよっこ』『わろてんか』開始直前のコメントも記録して、見ている。

ただし関東ローカルである。以下、高瀬アナのコメントについては、関東ローカルでしか見られない話題となります。

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