2022.07.20

安倍元首相銃撃事件も食い物に…韓国で悪質「クッポンYouTuber」が激増した背景

1ヵ月の収益は最高7000万ウォン!

韓国の歪なYouTube人気

YouTubeは韓国人に最も人気のあるSNSだ。カカオトーク(日本のLINEのような無料チャットアプリ)に続き、韓国人が2番目に多く利用するアプリだが、使用時間でみると圧倒的な1位で、韓国人は一日平均50分以上もYouTubeを視聴している。

人気が高いだけに韓国では数多くのYouTuberが活動している。ある統計によれば韓国人のうち529人に1人がプロYouTuber(広告収入を上げているYouTuber)だという。

7月8日、安倍晋三元首相の衝撃的な襲撃事件の第一報以降、韓国のインターネットサイトでは次のようなサムネイルのYouTube動画が話題になった。

「“どうか 李国鍾(イ・グクジョン)教授を送ってください!”
安倍元首相が散弾銃テロで昏睡状態、日本政府が丁重に韓国の李国鍾教授の派遣を要請すると、大騒ぎになった日本の状況!」

李国鍾教授

補足すると、李国鍾教授とは韓国で最も有名な救急医のことだ。2011年、アデン湾でソマリア海賊から銃撃を受けて重傷を負った韓国人船長を奇跡的に蘇らせ、2017年には南北が対峙している板門店から韓国側に亡命する過程で銃撃された北朝鮮兵士を治療し、銃傷治療の専門医として韓国メディアに名を知らしめた。

つまり、このサムネイルは、日本政府が安倍元首相の治療のために李教授の派遣を丁重に要請したという荒唐無稽な内容なのだ。

 

ネットユーザーに人気がある複数のインターネットサイトを見渡すと、このサムネイルに対して次のように反応が見られた。

「お笑い番組よりも面白いサムネイルだ」
「クッポンYouTubeはいつも想像を絶する」
「もはやファンタジー小説のレベル」
「こういうチャンネルは見るたびに申告しなければなりません」

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