サイバーエージェント、Webサイト上で3DCGを活用し顧客に新しい体験を提供するバーチャルストアサービスを開始

サイバーエージェント<4751>は、AI事業本部において3DCGを活用し、企業の販促活動を支援するバーチャルストアの開設・運営サービスを開始したことを発表した。「バーチャルストア」は、企業やブランドの持つ世界観を表現したメタバース商空間で、利用者にとっては新しい購買体験を提供する空間となる。ヤマダウェブコムに展開されているマイクロソフトバーチャルストアの事例も発表した。

「バーチャルストア」サービスの詳細は以下の通り。

 

■ユーザー

「バーチャルストア」内で実際の店舗を見て回るように商品を選んだり、気になる商品の詳細情報を得ることができる。

 

■企業

自社のWebサイトやECプラットフォーム内に設置するメタバース商空間の企画・制作をはじめ、ユーザーにとって心地よい体験の構築・集客コンテンツやデータに基づいた運用まで一気通貫で実施ができる。また、商品やサービスに合わせてARやチャットボットなどの購買体験・意欲を掻き立てる機能をカスタマイズし、要望に合わせた独自機能の開発もできる。

 

■背景

世界のメタバース市場は2030年には約9366億米ドル、22年から約14倍に拡大すると予想されており※2、国内外でも多くのアパレルやブランド企業を中心にメタバース市場へ参入するなど盛り上がりを見せている。

同社はこれまで、小売企業のDX推進事業において販促データ基盤を構築し、新たな広告事業の立上げ支援を行うなど、リアル店鋪とデジタルを横断した新たな購買体験の提供に取り組んできた。また、フォトグラメトリー技術やCG制作を強みとする「Cyber AI Productions」や「デジタルツインレーベル事業部」においては、メタバース空間のバーチャルイベント企画制作やデジタルヒューマンの制作等を行うほか、研究開発組織「AI Lab」において深層学習を用いた3DCGモデル生成の研究やロボットによる遠隔接客の研究をすすめるなど、AI・3DCG技術の研究開発と社会実装に注力している。

こうした取り組みの中、実店舗、ECに次ぐ新たな商空間として「メタバース」でのマーケティング活動支援のニーズが高まっており、3DCGを活用した動的3次元仮想空間においてユーザーの購買体験を向上させることがさらに期待されている。

 

■事例:日本マイクロソフト

日本マイクロソフトとの事例では、ヤマダウェブコムに展開されているマイクロソフトバーチャルストアにおいて、Microsoft Surface、Xbox、Microsoft365、Windowsなど、各ブランドに合わせた世界観を同社が3DCGで表現した。

日本においてはリアル店舗を持たないマイクロソフト社の、ほぼすべてのブランド製品をバーチャルストアで紹介している。

 

実際にバーチャルストア導入前と比較し、ストア滞在時間が約1.8倍増加・ストアでの購買率も約1.7倍の増加がみられた。またバーチャルストア訪問後のアンケート調査では、約26%のユーザーが「購買意向度が上がった」と回答している。

バーチャルストアにおいては、実店舗では難しいスピーディーな「ディスプレイ変更」や「空間変更」などの運用を実現している。季節やプロモーションごとの空間変更だけでなく、購買データをもとにした運用も行っていくことでさらなる効果改善を目指す。

株式会社サイバーエージェント
http://www.cyberagent.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社サイバーエージェント
設立
1998年3月
代表者
代表取締役 藤田 晋
決算期
9月
直近業績
売上高7202億0700万円、営業利益245億5700万円、経常利益249億1500万円、最終利益53億3200万円(2023年9月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
4751
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