海上保安庁、巡視船搭載ベル412EP更新 SUBARU BELL 412EPX導入へ

海上保安庁、巡視船搭載ベル412EP更新 SUBARU BELL 412EPX導入へ

ニュース画像 1枚目:SUBARU BELL 412EPX イメージ
© SUBARU
SUBARU BELL 412EPX イメージ

SUBARUは2022年6月21日(火)、海上保安庁からSUBARU BELL 412EPXを1機、受注したと発表しました。海保は現在、巡視船搭載機としてベル412EPを4機保有しており、この更新機を選定したとみられます。SUBARUは2025年に納入すると公表しています。SUBARU BELL 412EPXは海上での治安確保、海難救助、海上災害対策などの任務、被災地への物資輸送などにも使用される予定です。

海保は現在保有するベル412EPとの共通性、すでに保有する設備の有効活用、スムーズな導入と新機材への移行が可能なことから、更新を決めています。SUBARU BELL 412EPXは、ベル412EPIをベースにした改良型で、多用途性を維持しながら、エンジンの出力をメインローターブレードに伝達する変速機構を強化し、メイン・ローター・ギアボックス内の潤滑油が抜けた状態で30分間の飛行が可能なドライラン能力の向上が図られた機種です。海保はこうした性能を活用し、積載可能な重量の増加など改良による輸送能力と運航効率の向上に取り組みます。

海保の令和4(2022)年度予算で、中型ヘリコプターで令和5(2023)年度にかけて予算を確保し、4機を導入する計画です。今回の発注機材は2025年の納入のため、今後の海保の予算計画にも注目されます。

SUBARU BELL 412EPXは、SUBARUとベル・ヘリコプターが2018年7月に型式証明を取得した機種です。国内では同型機を警察庁へ納入したほか、国土交通省地方整備局から受注しています。このほか、陸上自衛隊のUH-1の機種更新でUH-2多用途ヘリコプターとして量産体制に入っています。

■海保のベル412EP
JA6756 (いせたか):巡視船みずほ
JA6795 (はなみどり):巡視船やしま
JA906A (いせたか):巡視船みずほ
JA908A (はなみどり):巡視船やしま

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