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検索結果 765 件

  • Geographic distribution of needle litter microfungi in British Columbia

    Matsuoka Shunsuke, Ito Koichi, 大園 享司 同志社大学ハリス理化学研究報告 65 (1), 8-16, 2024-04

    ...気候条件と地理的な位置が異なる針葉樹林25地点において、トガサワラ属、ツガ属、トウヒ属、モミ属の9樹種の針葉リターを採取し、77種の微小菌類を分離した。非計量多次元尺度構成法による座標付けの結果、微小菌類の種組成が地点と針葉の樹種により異なることが示され、緯度、標高、年平均気温、および最寒月と最暖月の平均気温が影響していた。...

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  • 1976年における鬼怒川源流域に成立する針広混交林の林分構造

    長田 強志, 森島 済 日本地理学会発表要旨集 2024s (0), 305-, 2024

    ...斜面中部である標高1650m付近から針葉樹林的な様相が強くなることから,斜面中部は針葉樹林であり,その中間は針葉樹が優勢な林分となっていたと考えられる。斜面方位別に生育している樹木をみると,N向き斜面では,全体を通して常緑針葉樹の比率が高く,すべての標高で50%を上回っ た。一方でW向き斜面は,標高1350m-1400m帯以外で針葉樹が5割を上回っていた。...

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  • 長野県志賀高原田ノ原湿原における後期更新世以降のテフラ層序と年代

    吉田 明弘, 佐々木 明彦 日本地理学会発表要旨集 2024s (0), 149-, 2024

    ...とくに,守田(2000)では,高山帯域や亜高山帯域における花粉分析結果の比較から,各山岳では完新世中期までは偽高山帯の植生景観が広がっており,それ以降に針葉樹林が形成されたことを明らかにした。しかし,各山岳における針葉樹林の形成時期には時間差が認められており,その形成要因は未解明である。...

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  • 北八ヶ岳における亜高山帯針葉樹林に及ぼすニホンジカの影響

    平岡 裕一郎, 西村 尚之, 小山 泰弘, 岡田 充弘, 柳澤 賢一, 鈴木 智之, 新其楽図 日本森林学会誌 105 (6), 216-224, 2023-06-01

    <p>本研究では亜高山帯針葉樹老齢林内に設定した1 ha固定調査区において,20年間の樹種・階層ごとのニホンジカ被害が林分動態と優占樹種の更新に及ぼす影響を明らかにし,今後の林分の存続可能性を検討した。林冠木(DBH 5 cm以上で林冠層近くに達する),下層木(DBH 5 cm以上で林冠層に達しない)および稚樹(DBH 5 cm未満かつ樹高1.3 …

    DOI Web Site 参考文献18件

  • 倒木が発生した大規模雪崩跡地における亜高山帯針葉樹林構成種の更新

    永田 紘夢, 城田 徹央, 岡野 哲郎 日本森林学会大会発表データベース 134 (0), 468-, 2023-05-30

    <p> 攪乱跡地に残存する植生や物質は攪乱レガシーと呼ばれ,攪乱直後の更新動態を規定し,その後の遷移系列に長期的な影響を及ぼす。南アルプス亜高山帯の大規模雪崩跡地では,大半の樹木が根返りを起こしたことでピットが形成され,鉱質土壌が露出した。また,連続したコケ群落が分断されパッチ状の分布に変化した。さらに攪乱後に侵入したキイチゴ属群落が無立木状態となった雪崩走路部の大部分を被覆した。本研究ではこれ…

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  • 粗根と細根を対象とした直径別の根現存量分布:地下1mの世界

    朝倉 知佳, 坂下 凜, 細井 彩, 牧田 直樹 日本森林学会大会発表データベース 134 (0), 61-, 2023-05-30

    ...<p>本研究は針葉樹林の土壌深さ1mまで掘り取り、粗根(>2.0mm)と細根(≦2.0mm)すべての現存量の垂直分布の定量調査から、土壌深度における各直径階級の分布パターンおよび樹種による差異を明らかにすることを目的とした。対象樹種は成木のアカマツ・ヒノキ・スギとし各対象個体の近傍に土壌断面を作成した。...

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  • 富士山亜高山帯針葉樹林の森林動態に及ぼすニホンジカ剥皮の影響

    長池 卓男, 玉田 勝也, 長谷川 喬平, 林 耕太, 廣瀬 満 日本森林学会大会発表データベース 134 (0), 445-, 2023-05-30

    ...<p>ニホンジカの剥皮による森林構造と動態に及ぼす影響を明らかにするため、亜高山帯針葉樹林における23年間の変化を解析した。調査地は、富士山北斜面の標高2100m付近において1999年に設定した。調査区の大きさは50m×140mであり、短辺が車道側に面し、長辺の奥に進むに従って森林内部に位置する。調査区内を5×5mグリッドに区切り、グリッドごとに樹高2m以上の立木を対象に毎木調査を実施した。...

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  • 武蔵府中大國魂神社社叢の樹種構成と過去約200年の変化

    吉川 正人, 八木 正徳, 広岡 佐和子 日本森林学会大会発表データベース 134 (0), 96-, 2023-05-30

    ...1815年の記録における「目通り5尺」の測定基準に合わせて,直径48cm以上の樹木の本数を年代間で比較したところ,1815年の9種435本から,1913年には11種367本,1973年には11種89本と減少し,2022年には18種277本と再び増加していた.これは主に,当初は全体の80%を占めていたスギが1970年代までにほとんど枯死した後,ケヤキ,ムクノキなどが増加したことによるもので,昭和の期間に針葉樹林...

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  • エゾマツ採種園の着花状況 -4年間の雄花及び雌花の着花数について-

    加藤 一隆 日本森林学会大会発表データベース 134 (0), 395-, 2023-05-30

    ...<p>エゾマツは北海道において針葉樹林の主要樹種であり、精英樹も148個体選抜されている。しかしながら、着花の特性やそれに関連したクローン特性はわかっていない。そこで、1999年に精英樹60クローンを利用して造成した採種園(合計271本)において2019年~2022年の4年間雌雄の着花状況を調査した。...

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  • 空中写真判読による北八ヶ岳縞枯山と中山における縞枯れ更新パターンの比較

    岩本 宏二郎, 鵜川 信, 勝木 俊雄, 福田 健二 日本森林学会大会発表データベース 134 (0), 447-, 2023-05-30

    ...<p>亜高山帯針葉樹林で見られる縞枯れ林では、風による林冠木の枯死とギャップにおける稚樹の成長が継続的に起こることで林分が維持されていると推察されるが、その長期的な変動については明らかではない。本研究では、台風による風倒など稀に起こる大規模かく乱の影響および長期的な回復過程を明らかにすることを目的に調査を行った。...

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  • 多様な林分におけるドローンLiDARによる地面検出技術の開発

    大西 信徳, Farhadur Rahman, Htoo Kyaw Kyaw, 小野田 雄介 日本森林学会大会発表データベース 134 (0), 568-, 2023-05-30

    ...</p><p>本研究では亜寒帯性針葉樹林、温帯性針葉樹林、落葉広葉樹林、常緑広葉樹林の4サイトにてLiDARドローンの飛行を行い、CSF、PMF、SMRF、lasgroundの4種類の手法を用いて、地面部分の点群を検出した。精度比較にはLiDARデータから手動で抽出した地面の点群データを用い、ラスターデータに変換後、各ピクセルの値からRMSEを計算した。...

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  • 北八ヶ岳亜高山針葉樹林におけるニホンジカの出現状態と樹木被害との関係

    小山 泰弘, 柳澤 賢一, 二本松 裕太, 三澤 美菜, 鈴木 智之, 西村 尚之 日本森林学会大会発表データベース 134 (0), 583-, 2023-05-30

    <p> 長野県中部の北八ヶ岳麦草峠周辺に、センサーカメラを設置してニホンジカの出現状況を調査するとともに、カメラ周辺の立木被害と林床植生との関係を解析した。2019年7月から2022年6月までの3年間の調査で、麦草峠周辺では着葉期の6~10月はほぼ毎日ニホンジカが確認できたが、冬期はニホンジカが確認できなかった。着葉期におけるニホンジカの出現状況と下層植生との関係を調べたところ、林床草本の植被率…

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  • 里山教育事始め

    倉本 宣, 小泉 寛明, 石川 陽子, 矢崎 友嗣 日本森林学会大会発表データベース 134 (0), 252-, 2023-05-30

    ...里山は、生態系複合としての景観であり、里山を構成する生態系は雑木林、人工針葉樹林、背の高い草原、背の低い草原、畑、水田、小川、農家などから成る。森林教育が人工針葉樹林という生態系中心であるのに対して、里山教育では異質で複数の生態系が対象となる。そのため、里山教育では景観レベルと構成する生態系レベルの教育を行うことができる。景観レベルでは構造と機能と変化を扱う。...

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  • 中央アルプスの亜高山常緑針葉樹林における下層木の13年間の標高別林分動態

    小林 元, 向井 智咲 日本森林学会大会発表データベース 134 (0), 449-, 2023-05-30

    ...<p>信州大学西駒演習林の70年生亜高山帯常緑針葉樹林二次林に設置された固定試験地において,下層木の林分動態について検討した。標高2045m,2255m,2453mの固定試験地内に設置された10m×10mのサブプロットにおいて,樹高0.1m以上,1.5m未満の下層木の毎木調査を2009年,2013年と2022年に行った。...

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  • 鬼怒川源流域に成立する上部温帯林の植生動態

    長田 強志, 細渕 有斗, 森島 済 日本地理学会発表要旨集 2023s (0), 252-, 2023

    ...また,本州において,汎針広混交林と温度的に対応する栃木県日光市の手白山を対象に,植物社会学調査をおこなった小川ほか(2006)は,混交林上部の針葉樹林林床部に落葉広葉樹の稚樹が数多く生育していることを報告している。 そこで本研究では,温暖化をはじめとする気候変動と,それに伴う周辺環境から,本州上部温帯林における植生変化の要因を明らかにすることを目的とする。...

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  • 苗場山亜高山帯における植生景観とその成立条件

    山縣 耕太郎, 根津 裕 日本地理学会発表要旨集 2023s (0), 287-, 2023

    ...<p>1.はじめに </p><p> 中部地方から東北地方の日本海側山地の亜高山帯の領域には,オオシラビソを主体とする針葉樹林を欠き,ササや灌木を主とする植生が成立する特徴的な植生景観が見られ,偽高山帯と呼ばれる.偽高山帯の成因については,これまで地形条件や気候条件,地史的植生変遷などの観点から検討が行われてきた.しかしながら,十分に説明できていない部分もあり,個別の山域で研究を積み上げて検証していく...

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  • 近代における京阪奈丘陵地北部の里山景観の森林化過程

    宮田 咲矢香, 小椋 純一, 大住 克博 日本森林学会誌 104 (4), 205-213, 2022-08-01

    ...成立した森林は,アカマツが優占する針葉樹林であったと考えられた。明治後期の森林化は,明治前期に砂防を主な目的とした山林保護,緑化促進などの施策が行政によりとられたこと,農業用の刈敷や秣などの利用が減少し,農村周辺の丘陵地での採草が衰退したことにより,人為攪乱が減少して引き起こされたものと考えられた。</p>...

    DOI Web Site Web Site 参考文献8件

  • 北極評議会による北極地域の拡大と北極地誌

    岩田 修二 地理学評論 Series A 95 (4), 247-262, 2022-07-01

    ...<p>これまでの世界地誌における北極地誌は,北極地域の範囲(南限)をツンドラ地帯の南限(北方林あるいは亜寒帯針葉樹林の北側の森林限界)とする自然地誌であった.一方,人文地理学的な北極地域の範囲を明確にした北極地誌は存在しなかった.北極地域の国際的な協議・管理機構である北極評議会は,環境評価や人間活動調査のための北極地域をそれぞれ設定した.これらは環境問題や人文地理学のための北極地域として有効な区分である...

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  • UAV画像を用いた造林木位置推定手法の検討

    中川 太人, 加藤 正人, 鄧 送求 日本森林学会大会発表データベース 133 (0), 110-, 2022-05-30

    ...<p> 我が国の人口針葉樹林の約半数が伐採適齢期を迎える中で、森林経営管理制度の施行等により主伐後の再造林の増加が予想される。また、令和2年4月から森林整備事業の申請・検査においてUAVから取得したオルソ画像の利用が認められた。これらのことから造林地でのUAV利活用に期待がなされている。...

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  • 主要針葉樹林および広葉樹林の地域別林齢-蓄積曲線の作成

    北原 文章, 西園 朋広, 山田 祐亮 日本森林学会大会発表データベース 133 (0), 286-, 2022-05-30

    <p>わが国では、2050年までにネットゼロエミッション達成という長期目標が発表された。そこで森林吸収源対策がネットゼロエミッション達成にどの程度貢献するのかを確認するために、新たな森林吸収源算定手法の検討を行った。新たな地上部バイオマス算定手法として、森林生態系多様性基礎調査データを用いて、林齢から蓄積を直接推定するモデル式を作成した。5つの樹種区分(スギ・ヒノキ・カラマツ・その他針葉樹・広葉…

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  • 御嶽山亜高山帯針葉樹林の針葉樹4種における外生菌根菌の感染状況

    高津 柊大, 松田 陽介, 西村 尚之, 中川 弥智子 日本森林学会大会発表データベース 133 (0), 634-, 2022-05-30

    ...本研究では御嶽山亜高山帯常緑針葉樹林に優占するオオシラビソ、シラビソ、トウヒおよびコメツガを対象に、外生菌根菌の感染状況を把握し、それらの群集構造と季節変化を明らかにすることを目的とした。</p><p>2021年6月〜10月にかけて計4回、対象樹種の2年生実生を計218個体採取し、実生の生育基質を岩、土、倒木に分けた。...

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  • 富士山の針葉樹人工林における異なる標高での土壌呼吸

    重藤 皓一, 楢本 正明 日本森林学会大会発表データベース 133 (0), 487-, 2022-05-30

    ...また国土の森林の多くを占める針葉樹林を対象とした、同一地域における幅広い標高間での土壌呼吸の評価もあまり行われていない。本研究では標高差による温度環境の違いを利用し、同一地域のヒノキ・ウラジロモミ人工林を対象として、温度環境の変化が土壌呼吸にどのような影響を与えるのかを明らかにすることを目的とした。富士上井出国有林の800m~1500mに概ね100m毎に試験地を設けた。...

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  • 異なる森林状態を対象とした蒸発散モデルの構築と流域スケールへの適用

    猪越 翔大, 邱 湞瑋, 五味 高志, 恩田 裕一, 張 宇攀, 橋本 朝陽 日本森林学会大会発表データベース 133 (0), 515-, 2022-05-30

    ...降水時蒸発は針葉樹林では立木密度、広葉樹林では樹高との関係が得られた。無降水時蒸発は樹高と表面コンダクタンスの関係が得られ、簡略化ペンマン・モンティース式に代入するモデルを構築できた。本モデルを岐阜県高山市(年降水量1407㎜、降雨87%:降雪13%)の50年生スギ人工林に適用し、実測の年蒸発散量520㎜に対して、降水時蒸発314㎜、無降水時蒸発247㎜、合計561㎜が得られた。...

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  • 旧薪炭林広葉樹材を活用した熱供給事業の可能性

    羽里 信和 日本森林学会大会発表データベース 133 (0), 31-, 2022-05-30

    ...<p>針葉樹林の林地残材は全国で800万トンと推計されているが、これに対して天然林等の面積は1,484万haあり、haあたり100トンのチップ生産ができるとして、5割を15年回帰で輪伐した場合、約5,000万トンの燃料資源があると推計される。...

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  • 地上レーザスキャナーによる広葉樹の採材と利用率の分析

    小谷 英司, 太田 敬之 日本森林学会大会発表データベース 133 (0), 131-, 2022-05-30

    ...<p> 拡大造林した人工針葉樹林が伐期を迎えているが、一方で国内の広葉樹二次林の資源も充実してきている。通直な人工針葉樹林と比べて広葉樹の幹形は複雑であり、丸太の採材と利用率の計測や分析は難しく、簡易な計測手法と評価手法が求められている。本論の目的は、広葉樹二次林の立木を地上レーザスキャナーで計測し、パルプ目的での採材の評価手法の開発と利用率の把握、とした。...

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  • 多雪山地高標高域に生育するミズナラの遺伝的分化

    渡辺 陽平, 高橋 蓮, 大類 瑞穂, 山田 大登, 石田 清 日本森林学会大会発表データベース 133 (0), 464-, 2022-05-30

    ...<p> 多雪山地の高標高域では、亜高山帯針葉樹林の代わりに落葉低木林が広がる偽高山帯が成立する。ミズナラ <i>Quercus crispula</i> var. <i>crispula</i> とその変種であるミヤマナラ <i>Q. crispula</i> var....

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  • 超高感度質量分析法FT-ICR-MSを用いた森林を通過する雨水の溶存有機物の評価

    井手 淳一郎, Jeong Seonghun, 山瀬 敬太郎, 牧田 直樹, 西村 裕志, 福島 慶太郎, 大槻 恭一, 大橋 瑞江 水文・水資源学会研究発表会要旨集 35 (0), 63-, 2022

    ...<p>本研究では,常緑の針葉樹林と広葉樹林との間で森林を通過する雨水の溶存有機物(DOM)の質にどのような違いがあるのかを検討することを目的とした。このため,福岡県のスギ林およびマテバシイ林に試験プロットを設け,林外雨,林内雨,土壌水の採水装置を設置し,冬季の降雨イベント後にそれらのサンプルを回収した。...

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  • サロベツ湿原とその周辺に生息するエゾシカ雌個体の植生利用における日周行動と季節移動の特徴

    冨士田 裕子, 小林 春毅, 平出 拓弥, 早稲田 宏一 植生学会誌 39 (1), 43-57, 2022

    ...エゾシカの越冬地は海岸砂丘上の針葉樹林(一部,針広混交林)で,1月から3月は越冬地とその周辺で活動していた.厳冬期の1月・2月は,昼夜ともに針葉樹林や針広混交林内に留まることが多かった.強風で雪が飛ばされやすい近隣の牧草地や海岸草原を採食場所として利用でき,国立公園の特別保護地区である砂丘林はエゾシカにとって安全で,積雪が深い内陸の針葉樹林より魅力的な越冬地と考えられた.</p><p>3. ...

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  • 三重県・経ヶ峰山麓の人工林化した耕作放棄地の変遷とその地形的特徴

    神谷 賢治 日本地理学会発表要旨集 2022a (0), 108-, 2022

    ...また,本研究では現在の土地被覆分類図で常緑針葉樹林を人工林として判別し解析をした.1979年までの耕作放棄地は6~7割ほどが人工林となっており,人工林への転換が主に進んだ地域となっていた.一方で1979年以降の耕作放棄地は人工林よりも竹林の割合が増加しており,耕作放棄地の2~3割を占めていた. </p><p><b>4....

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  • 東シベリアの落葉針葉樹林における冬季温度と植物成長期のCO<sub>2</sub>収支

    小谷 亜由美, 中井 太郎, 檜山 哲哉 水文・水資源学会研究発表会要旨集 35 (0), 143-, 2022

    ...<p>高緯度陸域生態系とくに永久凍土上の落葉針葉樹林での森林CO<sub>2</sub>吸収量の変動への温度上昇などの気候変動の影響を明らかにすることを目的として,東シベリアのレナ川中流域のカラマツ林における,森林気象およびCO<sub>2</sub>フラックスの観測データを用いて,カラマツ展葉などの春季オンセット現象や森林-大気間のCO<sub>2</sub>フラックスの動態と冬季温度環境との関係...

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  • 亜高山帯常緑針葉樹林におけるオオシラビソ・シラビソ立木の腐朽診断

    高尾 真世, 小林 元, 山越 麻由, 城田 徹央, 岡野 哲郎, 白澤 紘明, 荒瀬 輝夫, 木下 渉, 野溝 幸雄, 酒井 敏信 森林立地 63 (2), 39-44, 2021-12-25

    ...<p>亜高山帯常緑針葉樹林において,応力波伝播速度と穿孔抵抗の測定によるオオシラビソとシラビソ立木の腐朽診断を行い,亜高山帯林における立木の材質腐朽の発生要因について考察した。応力波伝播速度は,材質腐朽および凍裂の生じた個体において低い値を示すものが多かった。また,凍裂の生じていない個体においては,樹幹直径方向の腐朽部の長さの比率が大きくなるにつれて低下した。...

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  • 最終氷期最盛期における定量的植生復元の 基礎資料としての花粉生産量の推定に関する研究

    高原 光 日本花粉学会会誌 67 (1), 1-8, 2021-09-30

    ...マツ科針葉樹とカバノキ属2種およびクリについて,花粉生産量の測定を実施中である.ある樹種が優占する林分に受け口の1片が50cm正方形のリタートラップを複数個(通常12個)設置し,単位面積あたりの年間雄花生産量(Fn)を求める.さらに,開花前の雄花を採取し,雄花あたりの花粉数(PFn)を推定する.これらの積(Fn・PFn)によって単位面積あたりの年間花粉生産量を推定する.また,LGMの植生と類似した針葉樹林...

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  • A preliminary report of the land snail fauna in the Tomi area, Niigata Prefecture, central Japan

    柏木, 健司 富山市科学博物館研究報告 = Bulletin of the Toyama Science Museum 45 81-84, 2021-07-01

    ...両地点は、ペルム系の非炭酸塩岩分布域に位置し、地点1には落葉広葉樹林が、地点2には針葉樹林内が広がる。地点1で回収した1 m2の落葉層からは、600個体以上の陸産貝類が採集され、少なくとも17種が同定できた。4種の中大形種を除き、13種は大きさ数mmに満たない微小陸貝である。地点2では希少種のヤママメタニシを確認した。既存研究と合わせると、田海川流域には40種以上の陸産貝類が生息することになる。...

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  • ドローン空中写真を利用した林床植生高のマッピング-常緑針葉樹林の事例-

    粟屋 善雄, 荒木 一穂, 西尾 優花, 渡邉 仁志, 久田 善純 日本森林学会大会発表データベース 132 (0), 307-, 2021-05-24

    <p>地上調査では下層植生の分布と植生高を把握することが困難なため、ドローンを利用して広い範囲での下層植生高の分布を把握することを目的に研究を実施した。2020年9月に平均樹高が20mを超えるヒノキ林の林床植生をドローンで撮影し、得られた空中写真からオルソ空中写真と数値表面高モデル(DSM)を作成した。撮影時に4箇所で地上基準点(GCP)を設置し、GNSSを用いてGCPの地理座標を計測した。Sf…

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  • 16世紀の木曽ヒノキ伐採株の年代推定

    酒井 武, 星野 大介, 香川 聡, 佐野 雅規, 中島 和美, 梅田 英孝, 早川 幸治 日本森林学会大会発表データベース 132 (0), 364-, 2021-05-24

    ...今後、数多くの伐根の年代とそのサイズ、分布からかつての温帯針葉樹林の復元を試みたい。</p>...

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  • イワダレゴケ茎葉体のシアノバクテリア着生及び窒素固定量の齢別傾向

    原 巳美子, 中村 俊彦, 松下 範久, 福田 健二 日本森林学会大会発表データベース 132 (0), 609-, 2021-05-24

    <p>イワダレゴケは,日本の亜高山帯林の地表及び倒木上コケ群落に優占する多年生蘚類である。毎年規則正しく分枝する茎葉体には,窒素固定能を持つシアノバクテリア(以下,シアノ)が着生し,コケ群落内の窒素循環に寄与していると考えられる。本研究は,コケの茎葉体の齢(以下,葉齢)による,窒素固定速度およびシアノ着生量の違いを明らかにすることを目的とした。秩父山地において25本の倒木上から採取したイワダレゴ…

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  • ウォークスルー式3Dレーザー計測機を用いた森林計測の検証

    大地 純平 日本森林学会大会発表データベース 132 (0), 567-, 2021-05-24

    ...</p><p>ヒノキなど常緑針葉樹林では、照射されたレーザーが枝葉に阻まれ、梢端まで届かず、樹高が正確に計測できない場合も多く、地上レーザー計測結果は毎木調査の5~6割程度であった。地上レーザー計測結果は出材量と比較すると1~2割多い結果であり、計測結果に含まれる未利用部を差し引くことで出材量の予測が可能になると考えられる。...

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  • 低温期における森林の揮発性有機化合物濃度の上昇要因

    深山 貴文, Yamanoi Katsumi, 溝⼝ 康⼦, 安田 幸⽣, 森下 智陽, Noguchi Hironori, 岡野 通明, ⼩南 裕志, 吉藤 奈津⼦, ⾼梨 聡, 北村 兼三, 松本 ⼀穂 日本森林学会大会発表データベース 132 (0), 519-, 2021-05-24

    ...森林起源の揮発性有機化合物の主要成分は、イソプレン(C5H8)とモノテルペン(C10H16)であり、主にイソプレンは広葉樹林、モノテルペンは針葉樹林から気温の上昇に伴って揮発性が高まる夏に集中的に放出されることが知られている。一方、世界各地の様々な植生の森林において夏に限らず低温の時期に、これらの濃度上昇が観測された事例が報告されている。...

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  • UAVを用いた針葉樹林および広葉樹林で発生した流木の長さと移動性の比較

    經隆 悠, Mtibaa Slim, 浅野 志穂, 岡本 隆, 黒川 潮 日本森林学会大会発表データベース 132 (0), 550-, 2021-05-24

    <p>斜面崩壊によって生産される流木は,流域に生態学的・地形学的影響を及ぼすため,渓流での流木捕捉量の定量的な評価が重要である。しかし,崩壊発生直後の荒廃した渓流はアクセスが困難であり,リモートセンシングによる流木計測手法の確立が求められている。本研究では,渓流内の捕捉流木の長さについて,UAVで取得したオルソ写真による計測精度を調べた。対象地は,平成29年九州北部豪雨および平成30年7月豪雨で…

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  • 異なる標高に分布する針葉樹人工林を対象とした土壌呼吸特性

    重藤 皓一, 楢本 正明 日本森林学会大会発表データベース 132 (0), 452-, 2021-05-24

    ...また国土の森林の多くを占める針葉樹林を対象とした、同一地域における幅広い標高間での土壌呼吸の評価もあまり行われていない。本研究では同一地域のヒノキ・ウラジロモミ人工林を対象に、異なる標高間での温度環境の変化が土壌呼吸に及ぼす影響を明らかにすることを目的として、現地での土壌呼吸速度の測定とリター分解実験を行った。富士山上井出国有林の800m~1500mに概ね100m毎に試験地を設けた。...

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  • 室内燃焼実験によるスギ落葉の延焼速度の計測

    吉藤 奈津子, 小南 裕志, 深山 貴文, 岡野 通明, 上川 大輔, 高瀬 椋 日本森林学会大会発表データベース 132 (0), 553-, 2021-05-24

    ...本実験のように小規模な模擬林床では、延焼速度が速いと有効な延焼速度データが得られない可能性があったが、実験の結果から、傾斜0度で無風条件であれば、国内の針葉樹林床可燃物の中では比較的延焼速度が速いと想定されるスギ葉を用いた場合でも、延焼速度の計測が可能であることを確認した。また、可燃物量が大きいほど延焼速度が速いことを確認した。</p>...

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  • 針葉樹4種における細根の無機態窒素吸収と根特性との関係

    伊藤 拓生, 小田 あゆみ, 暁 麻衣子, 増本 泰河, 牧田 直樹 日本森林学会大会発表データベース 132 (0), 237-, 2021-05-24

    ...調査は8月に冷温帯の針葉樹林(長野県信州大学手良沢山演習林)で行い、対象樹種は外生菌根種のカラマツとアカマツ、内生菌根種のヒノキとスギの4樹種とした。細根を樹体につながったまま掘り出し、NH<sub>4</sub>ClとKNO<sub>3</sub>を含む窒素溶液に浸して90分間静置後、細根は形態特性の測定、窒素溶液は比色分析による濃度変化の測定を行った。...

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  • 日本と米国の森林伐採試験から見える森林の水源涵養機能

    小田 智基, Mark B Green, Lawrence Band, Todd Scanlon, 清水 貴範, Stephen Sebestyen, Kevin McGuire, Mary Adams, 勝山 正則, 大手 信人 日本森林学会大会発表データベース 132 (0), 210-, 2021-05-24

    ...さらにこの挙動には樹種が影響しており、広葉樹林では流量回復期間の前半に流量が大きく回復し、針葉樹林では後半に大きく回復する挙動が見られた。日米の長期流域試験データを用いて、樹種や気候が森林の成長過程での流量変化に与える影響が明らかになった。</p>...

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  • 多雪山地立山松尾峠のオオシラビソ林における積雪下の地表面温度環境

    杉田, 久志, 中島, 春樹, 石田, 仁 富山県農林水産総合技術センター森林研究所研究報告 (13) 16-26, 2021-03

    ...多雪山地の立山松尾峠の亜高山帯針葉樹林において地表面およびマウンド上の温度の観測を16冬季にわたり1時間間隔で行い,積雪下における温度環境の特性を明らかにした。温度の状態をA(気温随伴変動大),B(氷点下変動小),C(氷点以上変動小),D(氷点一定)の4タイプに区分した。積雪日数(B~D出現時間合計)は最短が185日,最長が251日,平均は224日であった。...

    日本農学文献記事索引 Web Site

  • 冷温帯におけるニホンリスの営巣場所選択:複数の空間スケールによる評価

    本田 鈴香, 斎藤 昌幸 景観生態学 26 (1), 45-52, 2021

    ...と常緑針葉樹林を有意に選択しており,常緑針葉樹林の方が相対的に重要な変数であった.林分スケールでは,営巣場所として立木本数の少ない林分が有意に選択されていた.単木スケールでは,樹高が高く,胸高直径が大きい木が有意に選択されていた.ニホンリスの営巣選択はスケールに応じて異なっており,営巣場所選択を複数のスケールで評価することは重要であると考えられた....

    DOI Web Site 参考文献7件

  • 日本列島中央部の内陸盆地における更新世末~完新世の堆積システムの変遷

    葉田野 希, 川野 律歩, 吉田 孝紀 日本地質学会学術大会講演要旨 2021 (0), 265-, 2021

    ...26.7~16.7 cal ka BPに低湖水準期,約16.7 cal ka BP以降に湖進期となり,約12.2~5.7 cal ka BPに高湖水準期,約5.7 cal ka BPからデルタが前進したと考えられる.約16.7 cal ka BPは,蛇行河川システムから滞水域環境への転換期および堆積速度が低下する時期に相当する.諏訪湖の別サイトにおける花粉分析から,この時期は,諏訪盆地の周辺で亜高山帯針葉樹林...

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  • 土地利用データを用いたオオスズメバチの生息地推定マップ

    吉村 英翔, 太田 光祐, 田渕 研 都市有害生物管理 11 (1), 1-9, 2021

    ...オオスズメバチ <i>Vespa mandarinia</i> の個体数と植生タイプおよびその面積との関係を利用して,越冬メス(営巣前の女王)とワーカーの個体数予測モデルを作成した.越冬メスの個体数は,半径 900 m 以内の天然林や二次林を含む森林面積によって正の影響を受けた.一方,ワーカー個体数は半径 300 m 以内の森林と針葉樹林で構成されている植林地と正の関係があり,牧草地とは負の関係にあった...

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  • スウェーデンの水環境における農地拡大の影響に関する研究

    竹本 統夫, 小寺 浩二 日本地理学会発表要旨集 2021s (0), 145-, 2021

    ...</p><p> 研究対象となる地域はケッペンの気候区分ではDfに属し、平地の大部分が針葉樹林に覆われている。</p><p></p><p><b>Ⅲ 研究方法</b></p><p> 対象地域を絞るため、SCBによって公開されている自治体ごとの農地面積のデータを基に、1990年から2015年までの間に農地面積が特に増加した自治体と、特に減少した自治体を抽出した。...

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  • 北海道の天然生広葉樹林に生息する タイリクモモンガPteromys volans の資源利用性

    山口 翠, 鈴木 野々花, 高瀬 かえで, 地引 佳江, 菊池 隼人, 内海 泰弘, 山内 康平, 押田 龍夫 帯広畜産大学学術研究報告 41 40-53, 2020-11

    ...本種は、ユーラシア大陸北部から中部一帯、サハリン島、北海道に広く分布し、主にトウヒ属Picea spp.およびマツ属Pinus spp.が優占する針葉樹林や針広混交林に生息する。一方、本種の分布域南東端に位置する北海道の個体群では、針広混交林だけではなく広葉樹林での生息が確認されている。...

    DOI 機関リポジトリ

  • 中部地方に生育するスギの年輪構造と気候要素との関係

    平野 優, 斎藤 琢, 武津 英太郎, 小林 元, 村岡 裕由, 沈 昱東, 安江 恒 木材学会誌 66 (3), 117-127, 2020-07-25

    ...岐阜大学高山試験地常緑針葉樹林内の33個体のスギ造林木からコア試料を採取した。軟X線デンシトメトリーによって年輪幅,年輪内平均密度,早材幅,晩材幅,早材密度,晩材密度を測定し,年輪幅と年輪内平均密度の積から年輪重量成長量を算出した。それぞれの年輪要素について生育地を代表する時系列であるクロノロジーを構築した。各クロノロジー間およびクロノロジーと気候要素の間について,単相関分析を行った。...

    DOI Web Site Web Site 被引用文献2件 参考文献27件

  • 南アルプス全層雪崩跡地における高木性樹木の初期更新

    宮城 昂, 城田 徹央, 岡野 哲郎 日本森林学会大会発表データベース 131 (0), 478-, 2020-05-25

    ...調査地は、2017年に長野県南アルプス藪沢の亜高山帯針葉樹林で発生した全層雪崩跡地および隣接する非攪乱森林である。斜面と直交する方向に長さ100m、幅1mのベルトプロットを設置し、針葉樹4種の前生および後生個体数、前生個体の成長量ならびにダケカンバの個体数を記録した。...

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  • 傾斜と風速の分布に基づく日本の針葉樹林で発生する地表火の強度の推定

    吉藤 奈津子, 玉井 幸治, 鈴木 覚 日本森林学会大会発表データベース 131 (0), 543-, 2020-05-25

    <p>気候変動に伴う乾燥化により、林野火災リスクの高まりが世界的に懸念されている。日本では年間1000件を超える林野火災が発生しており、林野火災被害を防止・抑制するためには、発生後の延焼速度や強度を予測する必要がある。本研究では、林野火災の初期段階であり林床可燃物のみが燃焼する地表火に着目し、日本全国を対象に地域による風速と傾斜の違いを考慮して火線強度と延焼速度を試算した。全国が均一なスギ林、ヒ…

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  • 針葉樹若齢林小流域における蒸発散量と流出量

    高木 正博, 篠原 慶規 日本森林学会大会発表データベース 131 (0), 585-, 2020-05-25

    <p>本研究は,若齢の針葉樹人工林からなる小流域において,渓流流出量と蒸発散量を測定することにより,深部地下浸透量を推定することを目的とする。堆積岩流域の場合,深部地下浸透量は約2割から3割と言われているが,直接測定できないため研究例が少なく,多くのことが未解明なまま残されている。降水量が配分される3つの要素(渓流流出量,蒸発散量,深部地下浸透量)の間の優先の程度,すなわちどの要素が他の要素で消…

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  • 亜高山帯林の倒木上イワダレゴケ群落における共生シアノバクテリアの分布

    原 巳美子, 久保 光, 中村 俊彦, 松下 範久, 福田 健二 日本森林学会大会発表データベース 131 (0), 637-, 2020-05-25

    ...秩父亜高山帯針葉樹林において,2本の倒木上のイワダレゴケ群落(各11 cm×18 cm,15 cm×16 cm)を採取し,各茎葉部分の水平投影面上の位置を計測し,葉齢別に刈り取った。刈り取った各茎葉部分を蛍光実体顕微鏡で観察し,シアノの着生量を記録した。シアノは,当年生の茎葉部分にはほとんど着生せず,1-2年生にかけて増加し,3年生以降では減少する傾向がみられた。...

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  • 北海道東部阿寒湖湖畔のテフラ層中の花粉分析と森林相の推移

    春木 雅寛, 星野 フサ, 東 三郎 日本森林学会大会発表データベース 131 (0), 147-, 2020-05-25

    ...</p><p>(2)道東地方は古くから植生地理学的に亜寒帯性あるいは北方常緑針葉樹林帯と言われたが、年代による花粉組成の変化から、トウヒ属やモミ属の常緑針葉樹とカバノキ属、ハンノキ属、コナラ属、クルミ属などの落葉広葉樹の多い時期が交互にみられた時期がある。このことから必ずしも常緑針葉樹林が優占し続けて、永続的な常緑針葉樹林帯が維持されてきたとはいえないのではないかと思われた。...

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  • 針葉樹林の択伐施業における選木方法の検討

    笠原 清史, 大住 克博 日本森林学会大会発表データベース 131 (0), 421-, 2020-05-25

    ...<p>針葉樹林の択伐は、小規模林家の不断経営や天然更新を目指した施業法として、日本でも智頭(鳥取)や今須(岐阜)、木曽ヒノキ林や秋田スギ林などで実施されてきたが、いずれも中止や縮小の道を辿り、現在でも体系的に行われている例は乏しい。一方、ドイツやスイス等の欧州では、生態系に配慮した森林管理の必要性、天然更新の造林コスト的な有利さ、林分成長量の高さなどから、近年択伐の再評価が進み、拡大しつつある。...

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  • 山岳域における広葉樹と針葉樹の根生存戦略:細根呼吸と形態特性からの探求

    岡本 瑞輝, 高橋 耕一, 牧田 直樹 日本森林学会大会発表データベース 131 (0), 432-, 2020-05-25

    <p>本研究では,シラカバ,ダケカンバ,シラビソ,オオシラビソを対象に,樹木細根の根呼吸速度と根形態特性の山岳標高変化に伴う温度低下や土壌栄養の変化に対する応答を明らかにすることを目的とした.長野県乗鞍岳 (3026 m) の各標高地点(1450,1600,2000,2300,2500 m)を調査地とし,細根呼速度と比根長と根組織密度を2018年・2019年夏季に調査した.対象根系は平均直径が0…

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  • 山梨県上野原市能岳におけるニホンアナグマの巣穴環境調査と測位調査

    荒井 雄大, 森 貴久 帝京科学大学紀要 = Bulletin of Teikyo University of Science 16 97-103, 2020-03-31

    ...巣穴のあった場所の植生は広葉樹林が6ヶ所、針葉樹林が5ヶ所で、斜面の向きと深さは、東向きの深い穴が4ヶ所、東向きの浅い穴が2ヶ所、南向きの深い穴が3ヶ所、南向きの浅い穴が2ヶ所で、北向きと西向きの巣穴は無かった。巣穴の形状は、深い土穴が5ヶ所、浅い土穴が3ヶ所、深い木の根元穴が2ヶ所、浅い木の根元穴が1ヶ所であった。深い穴のうち5ヶ所で巣穴から10m以内に糞場を発見した。...

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  • ブータン西部ワン・チュ流域における植生の垂直分布 : 東アジアの冷温帯林の成立について

    清水, 善和, シミズ, ヨシカズ, Gyaltshen, Dorji, Shimizu, Yoshikazu 地域学研究 = Regional views 33 1-30, 2020-03

    ...ブータン西部のワン・チュ流域の海抜200 mから3800 mまでの植生の垂直分布を調査し,流域を8つの植生タイプ(植生帯)に区分した:①亜熱帯半常緑樹林(<1100 m),②暖温帯照葉樹林下部(1100–2000 m),③暖温帯照葉樹林上部(2000–2800 m),④冷温帯針広混交林(2800–3200 m),⑤亜高山帯(亜寒帯)針葉樹林(3200–4000 m),⑥高山帯(寒帯)低木群落(4000...

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  • 北海道東部のコケ型林床の亜寒帯針葉樹同齢林における稚樹の分布と地表環境

    寺澤 和彦, 鈴木 ななみ, 井上 昴, 保科 友希, 小林 香奈, 田中 光佑, 酒井 賢一 森林立地 61 (2), 85-94, 2019-12-25

    <p>北海道東部の阿寒湖近傍の標高約700 mの緩斜面に成立する林齢約120年のトドマツを主とする天然生針葉樹同齢林において,コケ型の林床に生育する稚樹の空間分布と地表および表層土壌の環境の調査を行い,稚樹の局所密度と環境要因との関係を条件付き自己回帰(CAR)モデルを用いて解析した。調査区(32 m × 32 m)における当年生稚樹を除いた稚樹の本数密度は,トドマツが35,859 …

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  • 東京都奥多摩町におけるニホンザル管理(奥多摩方式)

    白井 啓, 邑上 亮真, 杉浦 義文 霊長類研究 Supplement 35 (0), 38-38, 2019-07-01

    ...低標高域はコナラ,フサザクラ等,高標高域はブナ,ミズナラ,サワグルミ等の落葉広葉樹林,さらに上はコメツガ,シラビソ等の常緑針葉樹林になっている。「青梅林業」として林業が盛んだったことで,特に低標高域にはスギ,ヒノキ等の植林地が大変多い。人口は5,142人(世帯数2,683)(2019年4月1日現在)で,東京都内ではあるが過疎化,高齢化が進んで地域振興が大きな課題となっている。...

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  • 丘陵地の二次林及び針葉樹林におけるオサムシ科甲虫群集

    貝塚 淳, 能瀬 晴菜, 岩佐 光啓 日本森林学会大会発表データベース 130 (0), 667-, 2019-05-27

    ...本研究では、広葉樹二次林の異なる3タイプ(尾根広葉二次林・沢広葉二次林・準天然広葉二次林)および針葉樹林(カラマツ林)で、オサムシ科甲虫の調査を行い、森林ごとのオサムシ科甲虫群集の比較を行った。 調査は、2015年6~10月にピットフォールトラップを用いて実施した。その結果、合計36種14,939個体のオサムシ類が採集された。...

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  • シラビソ集団における空間遺伝構造と遺伝子散布

    石川 雄大, 西村 尚之, 戸丸 信弘 日本森林学会大会発表データベース 130 (0), 279-, 2019-05-27

    ...御嶽山と北八ヶ岳の亜高山帯常緑針葉樹林に設置されたプロット(それぞれ2haと1ha)内に生育するシラビソ(529個体と370個体)を対象として、葉を採取し、個体サイズを測定した。採取した葉からDNAを抽出し、マイクロサテライト13座の遺伝子型を決定し、集団遺伝学的解析を行った。両プロットとも、非繁殖段階で弱いSGSが存在していたが、繁殖段階ではSGSが消失していた。...

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  • シカによる樹木被害を受けた北八ヶ岳亜高山帯針葉樹林の19年間の動態

    西村 尚之, 平岡 裕一郎, 小山 泰弘, 岡田 充弘, 鈴木 智之 日本森林学会大会発表データベース 130 (0), 620-, 2019-05-27

    ...<p>我が国の亜高山帯域には比較的自然度の高い植生が残されている.一方,近年亜高山帯林の動態に及ぼす温暖化や獣害の影響が危惧されている.本報告では,長野県北八ヶ岳亜高山帯針葉樹林の長期動態とそれに及ぼすシカの影響を明らかにするために,原生林分に設置された1ha調査区内における19年間の樹木のモニタリング結果を解析した.本研究では,胸高直径≥5cmの幹は1997年から,樹高≥1.3mの幹は2000-2001...

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  • 無人航空機(ドローン)を用いた森林生態系の植生構造の検出

    友常 満利, 小山 悠太, 加藤 夕貴, 坂巻 義章, 小泉 博 日本森林学会大会発表データベース 130 (0), 625-, 2019-05-27

    ...しかし、簡便に利用できる状態にあるこれらの画像は空間解像度が低く、林冠構造の単純な針葉樹林やプランテーションにおいての研究例がほとんどである。近年、ドローンをはじめとする無人航空機や三次元画像解析の開発が進み、それらを安価で容易に利用できる状態となった。...

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  • 日本の針葉樹林における地表火から樹冠火への移行条件の評価

    吉藤 奈津子, 後藤 義明, 玉井 幸治 日本森林学会大会発表データベース 130 (0), 155-, 2019-05-27

    ...本研究では、日本の主要な針葉樹林を対象に、どのような気象・林分条件であれば地表火から樹冠火へ移行するのかを評価することを試みた。Rothermelの延焼速度予測モデルとByramの火線強度の式を用いて、各森林タイプで計測された林床可燃物の質・量のデータに基づき、様々な風速・傾斜での地表火の火線強度を推定し、樹冠火へ移行する火線強度の閾値を超える条件を調べた。...

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  • 京阪奈丘陵北部おける里山の植生の歴史的変化

    宮田 咲矢香, 小椋 純一, 大住 克博 日本森林学会大会発表データベース 130 (0), 272-, 2019-05-27

    ...明治後期、丘陵地は森林化が進み主に針葉樹林となった。また、茶畑が減少し竹林や果樹園が拡大した。大正期には、残っていた矮松地や荒地は広葉樹林や針葉樹林に転じ、この地域では里山景観の森林化がほぼ完了したと推測された。森林化は主に、矮松が成長しマツ林へと変化していったことによると考えられた。...

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  • 札幌円山原始林の成り立ちと推移

    春木 雅寛, 東 三郎 日本森林学会大会発表データベース 130 (0), 134-, 2019-05-27

    ...60年前以降の大きな変化としては②常緑針葉樹林を形成していたトドマツの衰退、③代わってミズナラ、シナノキ、ハリギリなど鳥獣が種子を散布することによる動物散布種の増加、④ササの増加による林床の安定化、が顕著であった。</p>...

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  • 奄美大島におけるリュウキュウコノハズク<i>Otus elegans</i>の繁殖成功の空間パターンと森林景観要因

    井上 遠, 松本 麻依, 吉田 丈人, 鷲谷 いづみ 日本鳥学会誌 68 (1), 19-28, 2019-04-23

    ...リュウキュウコノハズクの巣立ちビナのルートセンサスを,繁殖期(2017年6月27日–7月25日)に行なった.奄美大島のほぼ全域の合計58地点において98羽の巣立ちビナが確認され,うち13地点では複数回巣立ちビナが確認された.巣立ちビナ確認地点(53地点)と,確認地点と同頻度になるように各センサスルート上に無作為に設定した未確認地点(54地点)について,森林植生タイプ別の面積(常緑広葉樹林,常緑広葉樹二次林,常緑針葉樹林...

    DOI Web Site Web Site 参考文献17件

  • 信州大学西駒ステーションの森林限界における林分構造

    小林, 元, 片野, 亜紀, 佐野, 深作, 川谷, 尚平, 野溝, 幸雄, 木下, 渉, 酒井, 敏信, 白澤, 紘明, 荒瀬, 輝夫 信州大学農学部AFC報告 17 19-26, 2019-03-22

    ...調査の結果,亜高山帯常緑針葉樹林と接するプロットの下方では,オオシラビソが優占する常緑針葉樹林が安定して成立することが確認された。ハイマツ林と接するプロット上部から中程は亜高山帯常緑針葉樹林からハイマツ林へのエコトーンと位置づけられ,エッジ効果によりツツジ科の樹木を主とする数多くの広葉樹低木種が侵入していた。...

    機関リポジトリ HANDLE

  • 甲武信ヶ岳周辺の亜高山帯針葉樹林におけるニホンジカの剥皮の影響

    長池, 卓男, 飯島, 勇人, 荒川, 史子 山梨県森林総合研究所研究報告 (38) 1-4, 2019-03

    ...奥秩父地域甲武信ヶ岳周辺のシラビソが優占する亜高山帯針葉樹林において、2009年から2018年にかけてのニホンジカの剥皮の影響について明らかにした。2018年の立木密度は2009年の66%に減少しており、特にオオシラビソの減少(44%)が顕著であった。優占するシラビソとオオシラビソは、両年とも剥皮されていない立木(剥皮率0%)が最も多かった。...

    日本農学文献記事索引 Web Site

  • 木質バイオマス発電における広葉樹利用の検討

    福田 雄治, 鈴木 保志, 大崎 優, 飯國 芳明 森林利用学会誌 34 (1), n/a-, 2019-01-31

    ...この手法は1つの架線内の広葉樹林と針葉樹林を同時に伐採・集材するシステムである。針葉樹林の一部は建築用材とし,残りは広葉樹とともに燃料用材とする。このシステムでは,集造材作業の生産性は,皆伐で実現されると推定される生産性の上限の水準にあって針葉樹林の伐採比率が30%以上であれば,針葉樹林の再造林費用を賄いうる。...

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  • 穂高岳、岳沢のモレーン

    小疇 尚, 佐々木 明彦, 長谷川 裕彦 日本地理学会発表要旨集 2019a (0), 35-, 2019

    ...常緑針葉樹林におおわれて地形が分かりにくいが、図1の陰影図に示すように海抜1800 m付近から下流に伸びる、数本の低い畝を伴う舌状に伸びた岩塊集積地で、上流側の縦縞状起伏のある主部と、半月形の先端部(岳沢ロウブ)に区分できる。</p><p> 主部の縦縞状起伏は、左右両岸沿いの礫堆列にカモシカ沢合流部から下流で斜めに伸びる数列の同様礫堆列が重なったように見え、先端が岳沢ロウブに達している(図1)。...

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  • 多雪地帯の冷温帯林におけるミミズ群集の個体 密度や現存量の季節性

    小林 真, 河上 智也 Edaphologia 105 (0), 15-23, 2019

    ...落葉広葉樹林では、個体密度は夏に最大、冬に最小となった一方、常緑針葉樹林では明確な季節変動を示さなかった。2 つの森林間でのミミズの個体密度の季節変動が異なることは、2 つの森林間での生態系機能( 土壌の窒素循環など) の季節性の違いへ繋がっている可能性があり、今後、研究を進める必要がある。...

    DOI Web Site

  • 北海道南部万畳敷湿原の花粉分析からみた完新世の植生変遷

    吉田 明弘, 鈴木 智也, 土屋 美穂, 紀藤 典夫, 鈴木 三男 植生史研究 28 (1), 3-12, 2019

    ...その結果,約15,000 ~ 12,000 cal BP の亀田半島では,冷涼な気候下でトウヒ属やモミ属が卓越する亜寒帯性針葉樹林が広く分布していたが,約12,000 ~ 10,000 cal BP には気候の温暖化に伴って,カバノキ属やコナラ亜属の落葉広葉樹林が拡大し,約10,000 ~ 5000 cal BP にはコナラ亜属が優占する冷温帯性落葉広葉樹林になった。...

    DOI Web Site 被引用文献1件

  • ハクビシン(<i>Paguma larvata</i>)の効果的な捕獲方法の検討

    福島 良樹, 原科 幸爾 農業農村工学会誌 87 (6), 479-482,a2, 2019

    ...この結果,捕獲実績がある罠は,捕獲実績がない罠よりも有意に針葉樹林に近く,住宅地から遠いことが判明した。また,敷地内でネコやイヌを飼育している資材庫では捕獲されにくいことがわかった。捕獲を実施する場合は,これらの要素に着目することが重要である。また,捕獲時期は春先が最も効果的であることもわかった。このため,年度で区切られない被害対策計画の策定が重要であると言える。</p>...

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  • 針葉樹林ギャップ地を落葉広葉樹林に再生する過程における鳥相の変化:録音によるデータの収集

    白井 聰一 日本鳥学会誌 67 (2), 227-235, 2018-10-25

    東京都の高尾小下沢国有林のスギ,ヒノキ人工林で,自然災害で生じたギャップ地に落葉広葉樹の苗木を植え,広葉樹林パッチを再生する活動を2001年から行っている.この施業が鳥類に与える影響を調べるため,留鳥10種を対象とし2006年から10年間の繁殖期に,音声録音によって出現頻度を記録した.その結果,ギャップ再生地でヒヨドリやウグイスの増加傾向が認められたが,草地を好むホオジロや他の種では一定の傾向が…

    DOI Web Site Web Site 参考文献3件

  • 中部日本における前期末~中期更新世の花粉生層序

    楡井 尊, 本郷 美佐緒 第四紀研究 57 (5), 143-155, 2018-10-01

    ...Cryptomeria-Fagus</i>超帯では,温帯の針葉樹を伴う<i>Qurecus</i>の少ない暖温帯落葉広葉樹林,MIS 11~MIS 9下限の<i>Cyclobalanopsis</i>-Cupressaceae超帯では,温帯の針葉樹を伴う暖温帯常緑広葉樹林,MIS 9~MIS 5下限のPinaceae-<i>Cryptomeria</i>超帯では,マツ科針葉樹が多く落葉広葉樹林を伴う温帯針葉樹林...

    DOI Web Site Web Site 被引用文献2件 参考文献10件

  • 神奈川県丹沢地域に生息するニホンザル群の遊動域面積に影響する要因と群間関係について

    半沢 真帆, 安富 舞, 加藤 卓也, 羽山 伸一 霊長類研究 Supplement 34 (0), 60-60, 2018-07-01

    ...土地利用区分は広葉樹林,針葉樹林,耕作地,市街地,その他とした。また,GISで隣接群との群間距離を計測することで群間関係の実態の一部を明らかにすることを目的とした。群れは神奈川県丹沢地域に生息する鳶尾群・経ヶ岳群・煤ヶ谷群であり,2007~2016年度の神奈川県ニホンザル生息状況調査の調査結果を用いて解析した。...

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  • 北八ヶ岳縞枯れ林における卓越風の特徴

    岩本 宏二郎, 齊藤 哲, 壁谷 大介, 鵜川 信, 石塚 森吉, 梶本 卓也 日本森林学会大会発表データベース 129 (0), 654-, 2018-05-28

    ...<p>亜高山帯針葉樹林では、風は台風などによる大規模攪乱や、葉や根に恒常的なストレスを与え衰退を進めるなど森林の更新に大きな影響を与える。特に縞枯れ林における一定方向の枯死には、卓越風が関与すると考えられる。縞枯れ林における卓越風向は霧氷の付着方向などにより推定されているが、実測された例は少ない。...

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  • 超高分解能質量分析法による針葉樹林と広葉樹林の林内雨中溶存有機物の評価

    井手 淳一郎, 三浦 郁実, 山瀬 敬太郎, 牧田 直樹, 大橋 瑞江 日本森林学会大会発表データベース 129 (0), 142-, 2018-05-28

    ...その結果,DOMの構成分子の種数は林内雨のほうが林外雨よりも有意に多い(<i>p</i> < 0.05)一方で,針葉樹林内雨と広葉樹林内雨との間では有意な差がないことがわかった。また,林外雨と林内雨との間で構成分子種に類似性は見られなかったが,針葉樹林内雨と広葉樹林内雨との間では多くの構成分子種が共通していた。...

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  • ヒノキーツブラジイ林における半寄生植物ツクバネのホスト選好性

    西川 優弥, 花岡 創, 加藤 正吾 日本森林学会大会発表データベース 129 (0), 470-, 2018-05-28

    ...<p>半寄生植物であるツクバネ(<i>Buckleya lanceolata</i>)は、モミやツガ、ヒノキなどの針葉樹林に多く分布するといわれている。一方で、ツクバネは30種以上の多種多様な樹木の根に寄生可能であることが報告されており、特定の樹種が優占する林分にツクバネが偏在する理由はわかっていない。本研究では、ツクバネのホスト選好性を定量的に明らかにすることを目的とした。...

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  • 福島県内の森林における林内空間線量率の変化傾向

    恩田 裕一, 加藤 弘亮, 山口 敏朗 日本森林学会大会発表データベース 129 (0), 364-, 2018-05-28

    ...調査地点の優先樹種により、アカマツ林、アカマツ混合林、広葉樹林、スギ林およびその他の針葉樹林に分類し、林内空間線量率及び<sup>137</sup>Csインベントリーを比較した。林内空間線量率は、いずれの樹種でも時間とともに低減する傾向を示した。スギ林では、平成23~26年度に他の樹種よりも低減が遅かったが、平成28年度以降では樹種による差は認められなかった。...

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  • 森林流域中における溶存有機物形態に対する季節変化の影響

    小林 高嶺, 佐藤 冬樹, 上浦 達哉, 間宮 春大, 杉本 記史, 堀井 勇司 日本森林学会大会発表データベース 129 (0), 343-, 2018-05-28

    ...本研究では、季節によって土壌中のDOM組成が変化し、流域の物質循環に影響を与えていると仮定し、土壌におけるDOMの組成やAl、Feとの反応性が異なると考えられる針葉樹林や広葉樹林の流域おいて、DOMの組成変化が土壌中におけるAl、Feの河川への流出プロセスに与える影響を明らかにすることを目的とし、土壌浸透水をDAX−8樹脂を用いて分画した。...

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  • テフラと樹林形成

    春木 雅寛, 東 三郎, 中須賀 常雄 日本森林学会大会発表データベース 129 (0), 137-, 2018-05-28

    ...その結果,12カ所の調査地はいずれも地下の根系分布は数10cmと浅く,北海道内の北大各研究林の常緑針葉樹林や落葉広葉樹林,札幌円山,野幌原始林,低平地の札幌にある北大構内自然林もパミスや火山ガラスを有するテフラ上に成立していた。道南の歌才ブナ林や土橋ブナ,ヒバ林,和歌山の照葉樹林も同様にテフラ上であった。...

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  • 広葉樹二次林と針葉樹人工林の境界における外生菌根菌群集

    石川 陽, 上原 巌, 田中 恵 日本森林学会大会発表データベース 129 (0), 452-, 2018-05-28

    ...その結果、林分の境界から針葉樹林方向へ10mまで外生菌根の形成が確認された。また、菌根化率、形態タイプ数ともに針葉樹人工林内の土壌コアの方が広葉樹二次林内の土壌コアより低い傾向が見られた。</p>...

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  • 東大雪天然林における風倒後60年間の林分動態

    石橋 聰, 古家 直行, 佐々木 尚三, 髙橋 正義 森林総合研究所研究報告 17 (1), 85-90, 2018

    ...風倒60年後の林分状況は、立木本数1,230 本/ha、胸高断面積合計46.15m<sup>2</sup>/ha、林分材積423.4m<sup>3</sup>/ha の針葉樹林で、林分材積は風倒前の1.8 倍になっていた。立木本数は風倒後増加を続け、37年後をピークに減少に転じた。...

    DOI 日本農学文献記事索引 Web Site ほか1件

  • 山地の森林におけるハシブトガラスの生息密度と環境選好

    森下 英美子, 松原 始 日本鳥学会誌 67 (1), 87-99, 2018

    ...で,ハシブトガラスの密度が高かった.落葉広葉樹の少ない鹿児島県屋久島の森林では,常緑広葉樹林と常緑針葉樹林の間で確認数に差は認められなかった.ハシブトガラスの生息密度が落葉樹林にくらべて常緑樹林で高いのは,巣や巣立ちビナが目立たず捕食されにくいためと考えられた....

    DOI Web Site Web Site 参考文献3件

  • 石狩川源流地域における大規模風倒跡地の森林再生過程のデータ

    伊東 宏樹, 中西 敦史, 津山 幾太郎, 関 剛, 飯田 滋生, 河原 孝行 森林総合研究所研究報告 17 (3), 265-272, 2018

    ...森林総合研究所北海道支所では、この風倒からの森林の再生過程をモニタリングするため、風倒前には極相に近い針葉樹林であった林分内の6か所の調査地において、植生調査と毎木調査を継続している。植生調査は、1957 ~1968年の各年と、1972、1976、1980、1984、1988、1998、2002、2009、2017 の各年に実施した。...

    DOI 日本農学文献記事索引 Web Site ほか1件

  • 国土地理院空中写真による亜高山帯林縞枯れのおよそ30年間の移動

    田中 艸太郎 日本地理学会発表要旨集 2018s (0), 000032-, 2018

    数年前から国土地理院によるWebページ,「地理院地図」ではオルソ化された写真画像(シームレス空中写真)が閲覧できるようになっている。山岳域についても簡易空中写真(2004年~)ならびに,国土画像情報(1974~1978年撮影)のカラー画像から,土地自然の変化をみることができる。これらを利用して,およそ30年を隔てた,北八ヶ岳を中心とした亜高山帯林に特徴的な縞枯れ現象(帯状に枯死木が移動する天然更…

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  • 台風攪乱から43年が経過した縞枯れ林における地上部及び地下部現存量の変化

    岩本 宏二郎, 鵜川 信, 荒木 眞岳, 壁谷 大介, 石塚 森吉, 梶本 卓也 森林総合研究所研究報告 17 (2), 117-131, 2018

    大規模攪乱後の森林の再生過程を理解することは、気候変動による将来の攪乱規模の増大に対する森林の状態変化の予測に貢献する。本研究では、台風による大規模攪乱を受けた亜高山帯縞枯れ林におけるバイオマスの動態を推定することを目的として調査を行った。1959年に伊勢湾台風によって大きな被害を受けた北八ヶ岳縞枯山において、森林の発達段階が異なる3林分(若齢林、中間、成熟林、それぞれ19、36、59 …

    DOI 日本農学文献記事索引 Web Site ほか1件

  • 埼玉県鶴ヶ島市における約2万年前以降の花粉生層序と古気候変動

    楡井 尊 埼玉県立自然の博物館研究報告 12 (0), 1-16, 2018

    ...IK-F帯は亜寒帯針葉樹林が優勢な寒冷気候を示すが,冷温帯落葉広葉樹の一定の拡大が認められ,下位のIK-E帯よりは寒冷の程度が低い.このことは,約19,000年前の最終氷期最盛期以降,最初の融氷水増加イベント(19kaイベント)に対応する.IK-E帯では,亜寒帯針葉樹林が優勢で,冷温帯の落葉広葉樹は極めて少ない.古気候はもっとも寒冷だった.この帯の中にハインリッヒイベント1と呼ばれる,寒冷化イベント...

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  • 陸域から河川・海洋への溶存鉄供給

    白岩 孝行, 藤島 洸, 倉野 健人, 夏目 奏, 浅野 芳治, 高宮 良樹, 武市 あゆみ, 張 健, 郭 銘玉, 牛 潤華 日本地理学会発表要旨集 2018s (0), 000181-, 2018

    ...①森林河川としての石崎川(広葉樹林)と天の川(針葉樹林)流域、②湿原河川としての猿払川流域、③畑作農地が広域に広がる網走川と酪農地が広がる風蓮湖集水河川流域、④都市河川の豊平川、そして⑤人為的改変の少ない自然河川を代表する国後島北部の音根別川である。...

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  • 森林資源調査による小規模バイオマス発電プロジェクトの可能性

    髙田 秀之, 望月 亜希子, 中西 修一, 土肥 哲哉 環境情報科学論文集 ceis32 (0), 67-72, 2018

    ...森林資源調査の結果,針葉樹林や草地の広葉樹林化の進行が認められた。現状では小規模バイオマス発電事業の収益性は低いが,木質チップの生産方法の改善や地域連携による規模拡大,余剰熱利用などにより,事業化の検討が可能であると確認された。...

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  • 北海道におけるキクイタダキの繁殖期の分布

    藤巻 裕蔵 森林野生動物研究会誌 42 (0), 1-7, 2017-03-30

    ...<p>1976~2016年の4月下旬~7月下旬に北海道の993区画(4.5km×5.0km)内の調査路1,118か所でキクイタダキ<i>Regulus regulus</i>の分布を調べた.分布図の作成ではこの他に既存の文献・各種報告と個人の記録も用いた.キクイタダキが出現した区画の割合は18.9%で,主な分布域は中央部から東部にかけてであった.生息環境別の出現率はハイマツ林で7.7%,常緑針葉樹林...

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  • 糞分析を用いて明らかにされた大峯山系弥山におけるニホンジカの食性

    深川, 幹, 辻野, 亮 奈良教育大学自然環境教育センター紀要 = Bulletin of Center for Natural Environment Education, Nara University of Education 18 37-43, 2017-03

    奈良県大峯山系弥山において、ニホンジカの食性の季節変化を定量的に評価するために、2015年9月から11月と2016年5月から11月に約1ヶ月間隔で計9回糞を採取し分析を行った。調査期間全体を通して単子葉植物が最も高い割合で含まれ(87.5~97.3%)、双子葉植物、シダ植物、樹皮・樹枝、その他の項目はすべて10%未満だった。弥山では森林に対してニホンジカの剥皮が大きな影響を与えることが知られてい…

    機関リポジトリ Web Site

  • 森林施業に伴う放射線量変化の把握

    大沼, 哲夫, 渡部, 秀行 福島県林業研究センター研究報告 (49) 29-35, 2017-03

    ...そこで、県内の森林施業地(空間放射線量率0.31~1.56μSv/h)において、針葉樹林(スギ林)の切捨間伐施業、利用間伐施業及び皆伐施業、落葉広葉樹林(コナラ林)の更新伐施業、更新伐施業で枝葉と落葉堆積物の除去を行った5つのタイプにおける森林施業前と施業後の空間放射線量率を調査した。...

    日本農学文献記事索引 Web Site

  • 都市公園「帯広の森」で植栽後33年を経て定着した在来草本・木本の分布と林分タイプとの関係

    宮崎 直美, 三浦 華織, 平田 昌弘 日本緑化工学会誌 43 (1), 62-67, 2017

    ...都市域の人工林の再生過程を把握するため, 植栽後33年が経過した落葉広葉樹林, 常緑針葉樹林および針広混交林に区分される植栽地で, 同地に定着した在来草本・木本の分布と林分タイプとの関係を検討した。年間を通して暗い光環境である常緑針葉樹林および針広混交林の針葉樹が多い場所では, 林床でミヤコザサなどの特定の種が単独で優占しにくく, 多くの在来草本・木本種の定着がみられた。...

    DOI 機関リポジトリ Web Site ほか1件 参考文献9件

  • コケ型林床の亜寒帯針葉樹林における稚樹の分布と地表環境

    鈴木 ななみ, 田中 光佑, 保科 友希, 寺澤 和彦 日本森林学会大会発表データベース 128 (0), 280-, 2017

    ...<p> 亜寒帯針葉樹林におけるモミ属とトウヒ属の稚樹の空間分布と地表環境との関係を明らかにするために、北海道阿寒地域の天然生の針葉樹一斉林にて調査を行った。調査林分(約14ha)に32m×32mの調査区Aと40m×15mの調査区Bを設定した。調査区Aは2m×2mのメッシュ256個に区分し、メッシュごとに稚樹の樹種と樹高、コケの被度、表層土壌のCN比とpH、光環境を記録した。...

    DOI

  • 森林流域内における溶存有機炭素の形態的特性

    小林 高嶺, 佐藤 冬樹, 間宮 春大, 上浦 達也 日本森林学会大会発表データベース 128 (0), 242-, 2017

    ...本研究では、植生や微生物活動の違いにより土壌中の有機物組成が変化し、流域の物質循環に影響を与えていると仮定し、土壌における有機物の分解性が異なると考えられる針葉樹林や広葉樹林の流域において、溶存有機炭素(DOC)の形態や反応性への影響を解明することを目的とした。針葉樹林と広葉樹林の土壌と土壌浸透水を採取後、DAXー8樹脂を用いて分画した。...

    DOI

  • 伊豆地域におけるニホンジカ生息密度と森林累積被害の関係性

    小松 鷹介, 大竹 正剛, 大場 孝裕 日本森林学会大会発表データベース 128 (0), 770-, 2017

    ...2001年以降数年周期で実施している糞粒法による生息密度調査地のうち、針葉樹林から15地点、広葉樹林から10地点を被害調査地として選出した。被害調査地毎に500m×4mのベルトトランセクトを等高線上に4本設定し、毎木調査を実施した。 針葉樹林における被害は、累積により低い密度でも認められ、スギよりヒノキへの被害が圧倒的に多く、根張り部への剥皮が主であった。 ...

    DOI

  • 福島県森林土壌の放射性Csの鉛直分布と吸着形態の特徴

    伊藤 祥子, 林 誠二, 越川(金尾) 昌美, 辻 英樹 日本森林学会大会発表データベース 128 (0), 734-, 2017

    <p>福島第一原発事故によって森林に沈着した放射性Csは、そのほとんどが土壌表層に蓄積していることが数多く報告され、長期的な汚染源になることが懸念されている。一方、土壌中の放射性Csの吸着形態は、森林生態系内の循環も含めた動態予測を行ううえで重要であり、土壌への吸着強さ(移動や吸収され難さ)に応じた実態を把握する必要がある。本研究では、放射性Cs沈着量が異なる太田川と宇多川の両上流域の森林で、2…

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  • 伊勢湾台風被害43年後における縞枯れ林の純一次生産量

    岩本 宏二郎, 鵜川 信, 荒木 眞岳, 壁谷 大介, 石塚 森吉, 梶本 卓也 日本森林学会大会発表データベース 128 (0), 490-, 2017

    <p>北八ヶ岳縞枯山の縞枯れ林は、1959年の伊勢湾台風により大きな攪乱を受けた。その後成立した現在の森林では、森林の構造や現存量において、伊勢湾台風以前の森林とは異なっていることが示されている。現在回復過程にある縞枯れ林の純一次生産量を明らかにするため、発達段階の異なる3地点(M:成熟林、I:中間林、Y:若木林)において、毎木調査およびリタートラップによる枯死量の測定により地上部および根株生産…

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  • 航空機搭載型センサによるシカ調査

    田村 恵子, 宮坂 聡, 鈴木 浩二, 吉田 夏樹, 宇野女 草太 日本森林学会大会発表データベース 128 (0), 168-, 2017

    ...一方、上空の開度が低い森林域で行った調査では、着葉した樹木下にシカが隠れると検出が困難であったが、樹冠が比較的小さい針葉樹林や落葉した広葉樹林ではシカを検出することが可能であった。本手法を用いれば、シカ被害地におけるシカの侵入経路や密度の推定等をより効率的に行うことが期待できる。植生や季節に応じた観測条件の選定により精度向上を目指すとともに、他の野生動物調査への適用についても探っていきたい。...

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  • 全国貯水池を対象とした外部負荷影響および濁質成分の特性分析

    鈴木 健, 新垣 和, 川越 清樹 水文・水資源学会研究発表会要旨集 30 (0), 98-, 2017

    ...本研究では,国土交通省管轄の貯水池を対象として,貯水池外部からの負荷影響やダム内の濁質成分に関する特性分析を行った.分析方法は各貯水池および周辺の地理情報を基に分析を行った.その結果,落葉広葉樹林帯・人為的土地改変地域が特異な貯水池と分類されたが,人為的要因・化学的要因の影響を受けている貯水池があることが確認された.また落葉針葉樹林帯・人為的土地改変地域では,濁度が高まる結果も得られた....

    DOI

  • 気候に応じた外部負荷流入特性と貯水池の富栄養化指標・濁度の関係についての検証

    新垣 和, 鈴木 健, 川越 清樹 土木学会論文集B1(水工学) 73 (4), I_751-I_756, 2017

    ...<br> 得られた結果は以下のとおりである.1) 落葉針葉樹林帯,人為的土地改変地域で外部負荷流入量が多くなる結果を得た.2) 気候-外部負荷流入量と富栄養化の直接的な関係が小さい結果を得た.3) 気候-外部負荷流入量と濁度について,落葉針葉樹林帯,人為的土地改変地域で濁度が高まる結果を得た....

    DOI Web Site 参考文献3件

  • アリ類によるクマ剥ぎ被害木の利用

    田村 大輔, 箕口 秀夫 日本森林学会大会発表データベース 128 (0), 296-, 2017

    <p>クマ剥ぎを受けた立木の剥皮部位では,昆虫による営巣等の二次利用や,クマやキツツキ類による採餌等の三次利用が確認されている。森林生態系に及ぼすクマ剥ぎの影響の解明には,利用の実態を明らかにする必要がある。2015年の痕跡調査では,二次利用ではアリ類による営巣痕,三次利用ではクマによる採餌痕が多く確認された。そのためクマ剥ぎ被害木ではアリ類が営巣し,クマがそれらを餌資源としていることが考えられ…

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  • 地上レーザー計測による森林調査の展望

    千葉 幸弘, 塩沢 恵子, 加賀谷 廣代 日本森林学会大会発表データベース 128 (0), 78-, 2017

    ...これまでに調査してきたスギやヒノキなどの針葉樹林のほか、広葉樹林での計測事例を紹介しながら、調査手法およびデータ管理手法として今後どのように活用できるか、そして様々な生物の生息環境としての植物群落の調査分析等への応用について見通す。</p>...

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  • 森林生態リモートセンシング研究のための大規模森林調査プロットの整備

    中路 達郎, 秋津 朋子, 吉田 俊也, 日浦 勉, 中村 誠宏, 柴田 英昭, 奈佐原 顕郎 日本森林学会大会発表データベース 128 (0), 496-, 2017

    ...現在、我々は国内の森林を対象に、落葉広葉樹林(苫小牧)、常緑針葉樹林(雨龍)および落葉針葉樹林(富士北麓:国環研)に500m×500mの共通した地上調査プロットを作成し、AGBとLAIの地上観測を行っている。本発表では、発表者らが中心に運用している北海道の2サイトについて、その概要と生態学研究や教育利用から見た展望について報告する(支援:JAXA GCOM-C PI No. 116)。</p>...

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  • 関東内陸部における中期更新世の古植生及び古気候~約78万年前から12万年前~

    楡井 尊 埼玉県立自然の博物館研究報告 11 (0), 1-16, 2017

    ...13(笠森層相当層)はスギ属,ブナ属,ニレ属-ケヤキ属が多くなる一方でコナラ亜属は減少した.古植生は温帯針葉樹を伴う落葉広葉樹林に変化し,古気候はやや冷涼で湿潤となった.MIS 11(地蔵堂層相当層)はアカガシ亜属などの暖温帯常緑広葉樹を伴う落葉広葉樹林が優勢になった.古気候は最も温暖であった.MIS 9(藪層相当層), MIS 7(清川層相当層)ではブナ属を主体とする温帯落葉広葉樹林にトウヒ属の針葉樹林...

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  • 三木茂標本の大型植物化石と花粉化石から復元した 最終氷期最寒冷期の中国地方北西部の針葉樹林

    西内 李佳, 百原 新, 塚腰 実 植生史研究 26 (1), 41-52, 2017

    ...最終氷期最寒冷期の白杯高津の谷にはコメツガとトウヒが優占し,シラビソ,チョウセンゴヨウ,トウヒ属バラモミ節,ヒノキを含む針葉樹林が分布していた。最終氷期最寒冷期の中国地方の日本海側の低標高域には温帯性針葉樹林が分布していたと考えられてきたが,現在の亜高山帯域と共通の組成の亜高山帯針葉樹林が分布していたことが明らかになった。...

    DOI Web Site 被引用文献1件

  • 北海道中部・南東部におけるジュウイチとツツドリの繁殖期の生息状況

    藤巻 裕蔵 森林野生動物研究会誌 41 (0), 11-17, 2016-03-30

    ...×5km)内の調査路1,029か所でジュウイチ<i>Hierococcys hyperythrus</i>とツツドリ<i>Cuculus optatus</i>の生息状況を調べた.これらが出現した区画数と調査路数は,ジュウイチで48区画(5%),66か所(6%),ツツドリで634区画(69%),667か所(65%)であった.生息環境別のジュウイチとツツドリの出現率は,ハイマツ林で0%と18%,常緑針葉樹林...

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  • カメラトラップを用いて確認された奈良県大峯山系弥山・前鬼の中・大型哺乳類相

    深川, 幹, 辻野, 亮 奈良教育大学自然環境教育センター紀要 17 49-58, 2016-03-20

    奈良県吉野郡に位置する大峯山系の弥山・前鬼の2地域において、中・大型哺乳類相の現状を明らかにすること、特に生息密度が高いと考えられるニホンジカについて撮影頻度指数(RAI: relative abundance index) の季節変動を明らかにすることを目的として、弥山では2014年5月から11月、前鬼では2014年8月から2015年8月にかけてカメラトラップ法を用いた調査を行った。弥山ではニ…

    機関リポジトリ Web Site

  • 苫小牧研究林における衛星検証サイトの作成

    中路, 達郎, 鷹西, 俊和 北方森林保全技術 33 32-37, 2016-03-15

    ...この検証サイトネットワークでは、生態研究が精力的に行われている日本国内の代表的な植生(常緑針葉樹林、落葉広葉樹林、落葉針葉樹林、水田)を有する研究サイトに500m×500mの25ha調査プロット(以下500mプロット)を設定する。500m四方のエリアは全球高頻度観測が可能な中分解能衛星(米国MODIS、日本GCOM-C等)の1画素が確実に収まる広さである。...

    HANDLE Web Site

  • 北海道厚真川流域の上部更新統~完新統のボーリングコアにおける植生変遷の解明 : 層相解析・AMS14C年代測定・珪藻分析の成果をもとに

    星野 フサ, 中村 俊夫, 岡 孝雄, 近藤 務, 関根 達夫, 米道 博, 山崎 芳樹, 安井 賢, 若松 幹男, 前田 寿嗣, 乾 哲也, 奈良 智法, Hoshino Fusa, Nakamura Toshio, Oka Takao, Kondo Tsutomu, Sekine Tatsuo, Yonemichi Hiroshi, Yamazaki Yoshiki, Yasui Satoshi, Wakamatsu Mikio, Maeda Toshitsugu, Inui Tetsuya, Nara Tomonori 名古屋大学加速器質量分析計業績報告書 27 67-72, 2016-03

    厚真川下流域のAZK-103コアの最下部はトウヒ属林でミズゴケ86%産出部を経て,25%のコナラ亜属林は漸減した.AZK-112コアでも最下部はトウヒ属林でミズゴケ属の多い時代を経て,完新世の23%コナラ亜属林は漸減していった.浜厚真(HAP-1)コアは池塘由来かもしれないガマ・ ミクリの時代を経てコナラ亜属林とハンノキ属林が拡大した.厚南中学(AKP-1)コアも池塘由来のコウホネの産出後コナラ…

    DOI 機関リポジトリ HANDLE

  • 広葉樹資源の有効利用を目指したナラ枯れの低コスト防除技術の開発

    岡田, 充弘, 清水, 香代, 大矢, 信次郎 長野県林業総合センター研究報告 (30) 37-46, 2016-02

    ...人工フェロモン剤を利用したカシナガ駆除対策として開発されたおとり丸太による誘引技術の現地適応性について検討したところ,(1)おとり丸太での誘引は,ヒノキ人工林などの針葉樹林でも実施可能で,周辺木への被害防止のコストが不要になること,(2)2~3m3のおとり丸太では3,000孔/m3程度までの誘引が可能,(3)周辺の誘引物(伐根,傷ついた立木など)があると誘引効果に負の影響を与えること等が確認された。...

    日本農学文献記事索引

  • MODIS-GRVI時系列データによる常緑針葉樹林の秋季・冬季の植物季節と成長期間の推定

    清水 庸, 大政 謙次 農業情報研究 25 (4), 130-136, 2016

    ...)とOGMin(onset of GRVI minimum)の12年間の平均値はそれぞれDOY 301(10月28日)とDOY 378(翌年の1月13日)であった.OGD,OGMinともに気温条件と統計的に有意な正の相関関係を持ち,MODIS-GRVIの時系列データから,常緑針葉樹林の秋季から冬季における植物季節が推定可能と考えられた.また成長期間について,12年間の平均値は287日間であり,1年間...

    DOI Web Site 参考文献24件

  • 梓川上流域における斜面発達過程と植生動態

    高岡 貞夫, 苅谷 愛彦 日本地理学会発表要旨集 2016s (0), 100174-, 2016

    ...森林限界は標高約2400mにあり、その上方にはハイマツ低木林、下方にはシラビソ、オオシラビソ、コメツガの優占する常緑針葉樹林が成立している。常緑針葉樹林帯の上部では線状凹地に低木林、高茎草原、湿原および池沼が出現するところがある。また、大規模な地すべり地形が明瞭に残る場所ではカラマツの優占する林分がみられる。...

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  • 京都盆地東縁の白川扇状地における更新世末以降の堆積環境の変遷

    小野 映介, 藤根 久, 森 将志, 黒沼 保子 日本地理学会発表要旨集 2016a (0), 100002-, 2016

    ...AT降灰前の有機質泥層からは,マツ科針葉樹林や落葉樹林といった寒冷期を示す花粉が検出されている.一方,AT降灰後に堆積した約5,000年前の有機物層からは,コナラ属アカガシ亜属を主体とした照葉樹林の花粉が出土している.また,弥生時代の土石流堆積物に包含された樹木遺体の多くもクリやコナラ属アカガシ亜属である.このような周辺(後背山地)の植生変化と扇状地への土砂供給の関連性については,今後,慎重に検討していきたい...

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  • 航空機LiDARデータによる針葉樹林の材積推定-樹冠閉鎖率の影響の軽減について

    粟屋 善雄, 高橋 與明 日本森林学会大会発表データベース 127 (0), 62-, 2016

    航空機LiDARデータは樹冠高を正確に計測できることから材積の推定に利用され、推定精度が高いことが知られている。しかし、高齢化するにつれて林分間の立木密度の差が大きくなり、推定誤差が大きくなる。回帰分析ではサンプルに林齢の偏りが生じることがあり、回帰モデルの外挿部分では推定誤差が大きくなる。そこで岐阜県高山市で2011年に観測された約1点/1m<sup>2</sup>の低密度LiDARデータを用…

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  • 異なる植生による流域の増水時の渓流水質の変化について

    高島 靖文, 高木 正博 日本森林学会大会発表データベース 127 (0), 395-, 2016

    山地の渓流水質を把握することは下流部の流域の環境を健全に保つために重要である。降雨に伴う増水時には、渓流に溶存している成分の濃度は減少もしくは増加することが確認されている。しかし、水質形成の過程にある様々な要因、例えば流量、流域特性、もしくは季節などへの依存性については未解明の部分が多い。そこで、本研究では宮崎県の丘陵地帯の8つの山地源頭部小流域を対象に平水時及び増水時の渓流水質を1年間を通して…

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  • 秋田駒ヶ岳北方の偽高山帯におけるオオシラビソ小林分の立地環境

    今野 明咲香 季刊地理学 68 (3), 165-182, 2016

    ...<p>秋田駒ヶ岳周辺では,本来亜高山性針葉樹林が成立する標高帯にササや灌木を主とする偽高山帯景観が広がっており,亜高山性針葉樹であるオオシラビソは小林分でしか存在しない。このオオシラビソ小林分を伴う偽高山帯景観は,花粉分析の研究からオオシラビソ林が未だ分布拡大途上である可能性が示唆されている。...

    DOI Web Site Web Site 参考文献19件

  • 気象/大気質モデルの開発とその応用に関する研究

    近藤 明 大気環境学会誌 51 (2), 77-84, 2016

    ...広葉樹林と針葉樹林から排出されるイソプレンとモノテルペン類の揮発性有機化合物質(BVOC)の葉重量当たりの排出係数をグロースチャンバー実験より求め、近畿圏の標準BVOC排出インベントリーを作成し、温暖化に伴う気温上昇によるBVOC排出量の増加がオゾン濃度上昇に及ぼす影響を明らかにした。...

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  • 屋久島山頂部域でのニホンザルの分布上限

    本田 剛章 霊長類研究 Supplement 32 (0), 57-57, 2016

    ...屋久島は最高峰の宮之浦岳(標高1,936m)を中心とする山岳島であり、特に頂上部付近は1,700mを境に針葉樹林帯から草原地帯へと植生が変化する。草原はササの一種で屋久島固有種であるヤクシマダケ(<i>Pseudosasa owatarii</i>)がほとんどを占める。...

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  • 空中写真を用いた筑波山の植生変化とその気候的要因

    安田 正次 日本地理学会発表要旨集 2016s (0), 100095-, 2016

    ...はじめに<br>日本の年平均気温は過去100年間で1.15℃上昇しており,植生への影響が懸念されている.筆者らはこれまでに高山・亜高山域での草地の縮小と針葉樹林の拡大を検討してきたが,さらに低標高域の山地帯でも変化が起こっていることが予想される.そこで,暖温帯性の常緑広葉樹林と冷温帯性の落葉広葉樹林が接する筑波山で植生変化の検出を試みた....

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  • 鎌倉市西部における戦後の緑地の減少と植生変化の過程

    鈴木 重雄 日本地理学会発表要旨集 2016s (0), 100325-, 2016

    ...<br> 1946~63年は宅地造成が進められる中でも広葉樹林から針葉樹林への樹種転換や伐採が認められたが,その後は,低木林や針葉樹林への変化が顕著で,この結果,広葉樹林の面積が維持されることになった.これは,耕作地の市街地化や化石燃料の普及により,林野資源の利用が中止されたことで遷移が進行したためであると考えられる.加えて,1)で触れた法規制は,木竹の伐採にも行政の許可を必要とするものも多く,人為攪乱...

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  • 隔離小集団の保全に向けた樹木共生菌群集と系統地理の解明: 早池峰山アカエゾマツの事例

    宮本 裕美子, 成松 眞樹, 奈良 一秀 日本森林学会大会発表データベース 127 (0), 562-, 2016

    ...岩手県北上山地のアカエゾマツ自生地および5km離れた非蛇紋岩地の針葉樹林において、合計107土壌コアを採取し、分子解析により菌根菌種を特定した。結果、アカエゾマツ林分(計109種)では非蛇紋岩地(計76種)と比べて菌根菌種の多様性が高く、樹木が多様な菌に依存した生態系と考えられる。また二つの調査地の共通菌種は11種(6.3%)と少なく、近距離にも関わらず菌群集は大きく異なった。...

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  • 異なる気候帯に成立する常緑針葉樹林の林内気温特性

    西村 尚之, 大久保 直哉, 原 登志彦, 鈴木 智之, 杉田 久志 日本森林学会大会発表データベース 127 (0), 574-, 2016

    ...日本の異なる気候帯には様々な常緑針葉樹林が成立している.ところが,近年の急激な気候変動により,これらの森林を構成する針葉樹の更新動態への影響が危惧されている.本研究では北海道北方針葉樹林,長野県と岐阜県の亜高山帯針葉樹林,長野県ヒノキ林,奈良県トガサワラ林の5カ所の森林における長期間の気温環境の変化を把握するために,それら原生林分内に設置した温度ロガーによる気温データと近接する周辺数カ所のアメダス気温...

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  • 日本の針葉樹人工林における遮断率推定モデルの再検討

    永野 美穂, 井上 昭夫, 丸山 篤志, 宮沢 良行, 高木 正博, 大槻 恭一 日本森林学会大会発表データベース 127 (0), 115-, 2016

    ...森林の管理が水資源に及ぼす影響を評価する上で,林分構造と蒸発散との関係を明らかにすることは重要である.蒸発散の主要な構成要素である遮断蒸発については,針葉樹林を対象として立木密度と遮断率との関係が,小松(2007)とKomatsu et al.(2015)によって求められている.これらの研究では,日本の針葉樹林における遮断率の観測事例を収集し,立木密度と遮断率との関係を直線式と指数式によってそれぞれ...

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  • 常緑針葉樹林と落葉広葉樹林における土壌呼吸評価

    市川 萌菜美, 楢本 正明 日本森林学会大会発表データベース 127 (0), 407-, 2016

    ...試験地は静岡大学農学部附属南アルプスフィールドの落葉広葉樹林(標高約1500m)と天竜フィールドの常緑針葉樹林(標高約400m)である。Rsは7月から12月まで、月に一回測定した。落葉広葉樹林では2つのエリアにそれぞれ5㎝・15㎝・30㎝(Φ=9.4cm)の塩ビ管を10個ずつ設置した。...

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  • 神奈川県西部における過去20年の救護記録からみるオオタカの生息状況の推移

    安井 啓子, 立脇 隆文 BINOS 23 (0), 19-25, 2016

    ...また、1993年から2012年の20年の間に、オオタカの保護地点周辺の主な土地被覆は落葉広葉樹林や針葉樹林から市街地等へと変化していた。これらの結果と、救護に影響する保護や通報の努力量の変化の考察から、神奈川県西部のオオタカ個体群は2000年頃までは増加傾向にあり東部のより市街地的な環境に分布を拡大したが、それ以降は安定あるいは微減傾向にあることが示唆された。</p>...

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  • 有珠山善光寺岩屑なだれの発生年代の再検討—有珠南麓の過去2万年間の環境変遷との関連で—

    藤根 久, 遠藤 邦彦, 鈴木 正章, 吉本 充宏, 鈴木 茂, 中村 賢太郎, 伊藤 茂, 山形 秀樹, Lomtatidze Zaur, 横田 彰宏, 千葉 達朗, 小杉 康 第四紀研究 55 (6), 253-270, 2016

    ...テフラが認められた.コアの基底には洞爺火砕流堆積物(Toya(pfl))と同質の軽石に富む軽石質火山灰層が捉えられた.珪藻化石は,20~10calkaBPに湖沼~沼沢湿地が継続し,10calkaBP頃に沼沢湿地に移行し,以後0.4calkaBPまで継続したことを示し,先行研究で明らかにされている最終氷期から完新世にかけての北海道の植生変遷と矛盾しない.花粉化石は,20~15calkaBPに亜寒帯性針葉樹林...

    DOI Web Site Web Site 被引用文献2件 参考文献4件

  • 富山市山岳域の地質学的,地形学的特徴と植生−Ⅱ

    藤田, 将人, 増渕, 佳子, 太田, 道人 富山市科学博物館研究報告 = Bulletin of the Toyama Science Museum 39 87-90, 2015-06-20

    ...調査地域内の氷河地形として,黒部五郎カールとそのカール内の羊背岩を確認した.調査地の植生は,日本海からの冬期季節風に対して文字通り第一線に位置する地域であることから,植生の大要は,冬期季節風の風上側に当たる西向き斜面の稜線付近には雪が積もらず,一方の東向き斜面は吹きだまりとなることを基本とする,強風との関係性で捉えられる.相観により植物群落を区分し,風衝地植物群落,ハイマツ群落,雪田草原,亜高山帯針葉樹林...

    機関リポジトリ Web Site

  • 長野県長野市信更町,後期更新世高野層から採取したTKN2004コアの花粉分析

    叶内 敦子, 河合 小百合, 公文 富士夫 第四紀研究 54 (2), 69-86, 2015-04-01

    ...が復元され,その年代はMIS 4に相当する.X帯(60.9〜53.3ka)の花粉組成からはマツ属単維管束亜属の優勢な針葉樹林が,XI帯(53.3〜48.5ka)の花粉組成からはブナ属,コナラ亜属のやや優勢な針広混交林が,XII帯(48.5〜37.6ka)の花粉組成からはマツ属単維管束亜属とトウヒ属が優占する亜寒帯針葉樹林を多く伴う針広混交林が復元される....

    DOI Web Site Web Site 研究データあり 参考文献18件

  • 北方針葉樹林におけるトウヒ属Piceaとモミ属Abiesの稚樹の動態に及ぼす林床環境の影響

    西村 尚之, 赤路 康朗, 鈴木 智之, 長谷川 成明, 小野 清美, 隅田 明洋, 原 登志彦, 飯田 滋生, 関 剛, 倉本 惠生, 杉田 久志, 中川 弥智子, 松下 通也, 廣部 宗, 星野 大介, 稲永 路子, 山本 進一 低温科学 0073 7-19, 2015-03-31

    ...北方針葉樹林における樹種共存機構を理解するために,本研究では稚樹段階における林床生育環境に対する生態的応答の種間差について検討した.エゾマツ,アカエゾマツ,トドマツの共存する北海道東大雪にある原生状態の常緑針葉樹林に設置した100m×100mの調査区内において,樹高が50 cm以上かつ200cm以下の稚樹個体を対象に2008年と2013年に毎木調査を行い,2012年に林内441か所で全天写真を撮影し...

    DOI HANDLE Web Site

  • 北海道中部の北方針広混交林における択伐施業による林分構造と成長の57年間の変化

    石橋 聰 森林計画学会誌 48 (2), 75-91, 2015-03-31

    ...その結果,試験地内に林相別(広葉樹林,針広混交林,針葉樹林)に設定されている3調査区ともに,択伐の結果,枯損量の減少および生立木の形質向上が認められ,伐採後の林分材積が回復していた。一方で,針葉樹林を除き伐採ごとに立木本数が減少し,その結果,林分構造は択伐林型から単層化する傾向がみられた。また,針葉樹林においても広葉樹の増加によって今後択伐林型が崩れる可能性が示唆された。...

    DOI 日本農学文献記事索引 Web Site ほか1件 参考文献12件

  • 北海道中部・南東部におけるコゲラとコアカゲラの繁殖期の生息状況

    藤巻 裕蔵 森林野生動物研究会誌 40 (0), 1-6, 2015

    ...でコゲラ<i>Dendrocopos kizuki</i>とコアカゲラ<i>D. minor</i>の生息状況を調べた.出現した区画数と調査路数は,コゲラで239区画(30%),285か所(28%),コアカゲラで26区画(3%),27か所(3%)で,前者で有意に多かった.コゲラがおもに山間部に生息するのに対し,コアカゲラは平野部と平野から山間部にかけて生息する.生息環境別の出現率は,コゲラでは常緑針葉樹林...

    DOI Web Site

  • 夏期のツキノワグマによる針葉樹林の利用とアリ類の営巣基質としての枯死材との関係

    安江 悠真, 青井 俊樹, 國崎 貴嗣, 原科 幸爾, 高橋 広和, 佐藤 愛子 哺乳類科学 55 (2), 133-144, 2015

    ...夏期のツキノワグマ(<i>Ursus thibetanus</i>)は針葉樹林を頻繁に利用するが,その詳しい理由は明らかにされていない.その理由の一つは,ツキノワグマの主要食物と考えられているアリ類が針葉樹林に多く存在するためと推測される.そこで本研究は,夏期のツキノワグマの環境利用と,アリ類の営巣基質としての枯死材及びその現存量との関係を明らかにし,針葉樹林利用との関係を検討することを目的として行...

    DOI Web Site

  • 各種森林及び農耕地から供給される有機鉄の特性比較分析

    櫻庭 敬之, 伊藤 紘晃, 藤井 学, Ying Ping LEE, 梶原 晶彦, 吉村 千洋, 渡部 徹 土木学会論文集G(環境) 71 (7), III_287-III_295, 2015

    ...宮城県南三陸町志津川流域にて,土地利用や植生と沿岸域への有機鉄供給の関連を知るため,各種土壌から雨水により溶出する鉄と有機物の濃度及び有機物の物理化学的特性を調べた.有機鉄の錯形成に関する官能基含有量の指標である吸光と蛍光を調べ,針葉樹林から官能基に富む有機物が溶出することが分かった.また,農耕地からも官能基に富む有機物が溶出した.錯形成容量との関連が想定された溶出液中の単位有機物量あたりの鉄の量については...

    DOI Web Site Web Site 参考文献32件

  • 森林整備を実施した斜面における表面流の発生特性

    海 虎, 高橋 敦宏, 氏家 亨, 山村 充 日本森林学会大会発表データベース 126 (0), 490-, 2015

    ...そのため、本調査では福島県内の森林整備(間伐・更新伐・更新伐落葉除去)を実施した針葉樹林及び広葉樹林の斜面と森林整備を実施していない無施業斜面において針葉樹林箇所及び広葉樹林箇所に雨量計をそれぞれ1基、2m×5mの試験枠と観測施設を計9基設置し、観測・記録した。...

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  • 隣接した針葉、広葉樹林7林分の長期炭素動態

    竹田 有佑, 小南 裕志, 和田 佳子, 植松 千代美, 金澤 洋一 日本森林学会大会発表データベース 126 (0), 100-, 2015

    ...本報告では11群落から常緑広葉樹林、落葉広葉樹林、常緑針葉樹林の計8林分を対象に毎木調査による群落成長情報から森林の長期炭素蓄積過程における樹種-群落構造依存性の評価を試みた。その結果、長期的な群落炭素蓄積能の違いには一部の樹種依存性が見られるものの、それ以外の初期密度およびその変動、枯死率などの群落動態の違いが大きく関与していることが明らかとなった。...

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  • 福島県二本松市における渓畔林の林相の違いが渓床堆積有機物に与える影響

    峯澤 知里, 戸田 浩人, 崔 東壽 日本森林学会大会発表データベース 126 (0), 402-, 2015

    ...また、渓流沿いの針葉樹林、広葉樹林の上方および側方から供給されるリターについても採集した。これらの試料は、重量と窒素・炭素濃度、および放射性セシウム濃度を測定した。その結果、渓床堆積有機物はスギよりも広葉樹の方が、また川幅が小さく河道の面積の小さい地点の方が多い傾向があった。発表では分析値を含めて林相による違いを考察する。...

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  • 季節変化を考慮した、農地残存林におけるキタキツネの分布決定要因の把握

    矢部 敦子, 赤坂 卓美, 藪原 佑樹, 中村 太士 日本森林学会大会発表データベース 126 (0), 342-, 2015

    ...夏期のキタキツネの撮影頻度は、連結性が高い森林で増加し、また広葉樹林、湿性林、針葉樹林の順に撮影頻度が高かった。一方で、冬期では小面積の森林で撮影頻度が増加し、湿性林、針葉樹林、広葉樹林の順に撮影頻度が高かった。この結果を踏まえ、本発表ではキタキツネの森林利用における季節的な違いについて議論する。...

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  • 高温条件下でのほだ木の休養がシイタケ子実体発生に及ぼす影響

    山口 亮, 鈴木 拓馬, 星川 健史, 山田 晋也 日本森林学会大会発表データベース 126 (0), 661-, 2015

    ...シイタケ中高温性品種をコナラ原木に接種し、針葉樹林内に伏せ込みほだ化させた。ほだ化させたほだ木を用いて、浸水、子実体採取、休養の順番で複数回繰り返し、発生した子実体の生重量及び個数をほだ木ごとに測定した。休養は遮光ネット下、ガラス室内の遮光ネット下及び加温した遮光温室下(以下、遮光区、ガラス室区、加温区)で行った。...

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  • 温帯における竹林,常緑広葉樹林,針葉樹林のケイ素循環

    池上 倫子, 佐竹 貴弘, 長山 泰秀, 犬伏 和之 森林立地 57 (1), 7-17, 2015

    日本ではタケが人為の介在した土地へ侵入する現象がよく見られる。タケはケイ素集積植物である。ケイ素は土壌鉱物の風化過程や河川から海へのケイ素流入を通して大気中の炭素濃度の低下に影響を及ぼしている。陸上植生のケイ素循環は河川へのケイ素流入に影響を与えるため更なる測定が求められているが,温帯での竹林のケイ素循環の測定は行われていないようである。タケが優占する森林(竹林)とタケ以外が優占する森林(森林)…

    DOI 日本農学文献記事索引 Web Site

  • 富士山北西斜面・御庭付近の森林限界移行帯に   おける植生遷移と土壌発達

    小泉 武栄, 難波 清芽 日本地理学会発表要旨集 2015s (0), 100107-, 2015

    ...ここの植生は大きく、シラビソを中心とする亜高山針葉樹林、コメツガの偏形樹林、カラマツの偏形低木林とカラマツ稚樹林、直立したカラマツの若い林の4つに区分できる。演者らはその成立に、御庭付近での火山活動が関わっていることを見出し、噴火の年代と森林との間に、次のような関係のあることを見出した。シラビソを中心とする亜高山針葉樹林は2200年前頃の山頂噴火の影響を受けてできた斜面に成立している。...

    DOI

  • 秋田駒ヶ岳笹森山における地すべり地形の形成とオオシラビソ林の成立過程

    今野 明咲香 日本地理学会発表要旨集 2015s (0), 100051-, 2015

    ...</b><b>はじめに</b> 東北地方の亜高山帯では、一般にオオシラビソ(<i>Abies mariesii</i>)を主とする亜高山帯針葉樹林が成立すると言われている。しかし、秋田駒ヶ岳の亜高山帯にはササや灌木が生育し、亜高山帯針葉樹であるオオシラビソ林は小林分で存在する。...

    DOI

  • 森林タイプと林分構造が枯死木・リター・土壌の炭素量に与える影響 -森林吸収源インベントリ情報整備事業より-

    大曽根 陽子, 南光 一樹, 鵜川 信, 田中 永晴, 三浦 覚, 大貫 靖浩, 平井 敬三, 石塚 成宏, 酒井 寿夫, 今矢 明宏, 橋本 昌司, 金子 真司 日本森林学会大会発表データベース 126 (0), 579-, 2015

    ...17因子に対して主成分分析を行うと,森林を大きく6群(北方針葉樹林,カラマツ林,マツ林,スギ-ヒノキ林,落葉樹林,常緑樹林)に分けられた。枯死木のC蓄積量が大きくなるのは,このうち林冠木の胸高直径が大きく,立木密度の低い成熟した森林のグループ(北方針葉樹)だった。リターのC蓄積量が大きくなるのは,カラマツ林とマツ林で,土壌のC蓄積量が大きくなるのは林分構造に関わらず平均気温の低いグループだった。...

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  • 土地履歴の異なるヒノキ林における土壌窒素動態の季節変動

    横部 智浩 日本森林学会大会発表データベース 126 (0), 380-, 2015

    土壌窒素循環は森林生態系の重要なシステムの1つであり、その機能は森林の生産性や養分保持に関わる。窒素循環システムは裸地からの土壌形成遷移の初期段階のものと後期段階のものとで大きく異なることが知られている。また、温暖化の影響推定などから物質循環に関し、冬季も含めた季節的な動態理解が重要となってきている。<br> …

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  • 森林の樹木に沈着した放射性セシウムの事故後3年間の挙動

    梶本 卓也, 齊藤 哲, 川崎 達郎, 壁谷 大介, 矢崎 健一, 太田 敬之, 小松 雅史, 田淵 隆一, 松本 陽介, 田中 憲蔵, 阿部 真, 杉田 久志, 宇都木 玄, 酒井 武, 飛田 博順, 大橋 伸太, 金子 真司, 田中 浩, 高橋 正通 日本森林学会大会発表データベース 126 (0), 390-, 2015

    ...常緑針葉樹林の場合、事故後の約3年間で最初葉に多く蓄積していた<sup>137</sup>Csは、毎年の落葉に伴う林床への移行で大きく減少したが、スギやヒノキ林に比べるとアカマツ林でその減少程度が大きかった。事故当時に葉が展葉してなかった落葉広葉樹林では、3年間で各部位の放射性Cs量の配分にはあまり変化がなかった。...

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  • 地上タワー観測によるクロロフィル蛍光を利用したスギ・ヒノキ植林の光合成機能の季節変化

    辻本 克斗, 加藤 知道, 平野 高司 日本森林学会大会発表データベース 126 (0), 371-, 2015

    陸域生態系の炭素循環を把握することは,将来の気候変動を予測するうえで非常に重要である.現在,陸域生態系の総一次生産(GPP)をより正確に推定するために,従来よりも直接的に光合成を評価できる太陽光誘発クロロフィル蛍光(<i>F</i><sub>S</sub>)という指標が注目されている.そこで本研究では,従来の植生指標(NDVIなど)では光合成量の推定が困難な常緑針葉林において,生態系レベルでのク…

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  • 岐阜大学高山試験地の常緑針葉樹林フラックスサイトにおけるスギ個葉光合成の季節変化

    小林 元, 蔵屋 諒丞, 吉竹 晋平, 斎藤 琢, 安江 恒 日本森林学会大会発表データベース 126 (0), 88-, 2015

    ...岐阜大学流域圏科学研究センター高山試験地の常緑針葉樹林フラックスサイトにおいて,樹齢40~50年,樹高約20mのスギ針葉の光合成速度を1年間測定した。光合成速度は10月から12月にかけて低下した。その後4月に増加した後,展葉期の5月初旬に一時低下し,その後9月まで4~5μmolCO<sub>2</sub>m<sup>-2</sup>s<sup>-1</sup>の値を示した。...

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  • 最終氷期最寒冷期末期の北関東丘陵域における古植生分布─宇都宮市中里の植物化石群からの復元─

    西内 李佳, 百原 新, 遠藤 邦彦, 大里 重人, 沖津 進 第四紀研究 54 (4), 185-201, 2015

    ...宇都宮市北部中里の丘陵の埋積谷中の堆積物(約20,300〜16,600calBP)に含まれる花粉化石と大型植物化石から,最終氷期最寒冷期(LGM)〜晩氷期初期の古植生を復元した.当時の調査地付近の丘陵には,トウヒやコメツガ,シラビソ,ダケカンバといった現在の本州中部の亜高山帯針葉樹林の優占種に,温帯性落葉広葉樹のオオモミジ,イタヤカエデ,サクラ属が混じって生育していた.約18,800calBP以降,...

    DOI Web Site Web Site 被引用文献1件 参考文献9件

  • アベマキ,ミズナラ混交林における遮断蒸発量の観測

    篠原 慶規, 大崎 繁, 井上 一信, 壁村 勇二, 山内 康平, 古賀 信也, 大槻 恭一 九州大学農学部演習林報告 95 10-15, 2014-03-30

    ...これまでに観測された落葉広葉樹林の遮断蒸発率の最大値は、針葉樹林の最大値と比較して小さいことから、遮断蒸発率の大きい針葉樹林を落葉広葉樹林に転換することで遮断蒸発量を減らせる可能性がある。今後は、落葉広葉樹林における遮断蒸発量の観測値をさらに蓄積することで、上述のことを一般化していくことが望まれる。...

    DOI 日本農学文献記事索引 HANDLE ほか1件

  • 南アルプス国立公園北岳周辺におけるニホンジカの樹木への剥皮の状況

    長池, 卓男, 飯島, 勇人, 大津, 千晶, 松崎, 誠司 山梨県森林総合研究所研究報告 (33) 5-8, 2014-03

    ...剥皮された幹数は、全体で2008年の48本から2012年の77本に増加し、特に、落葉広葉樹林でのオオイタヤメイゲツ、ダケカンバ林・亜高山帯針葉樹林でのオオシラビソ・シラベで増加していた。亜高山帯針葉樹林とダケカンバ林では、山梨県内で甚大な影響が及んでいる林分に比較すれば剥皮が軽微であるものの、剥皮幹数・率ともに増加しており、今後注視していく必要がある。...

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  • 北海道中部・南東部におけるマミジロとトラツグミの繁殖期の分布

    藤巻 裕蔵 森林野生動物研究会誌 39 (0), 1-6, 2014

    ...で7%,針広混交林で21%,落葉広葉樹林で6%,農耕地・林で1%,それ以外の環境では0%であった.トラツグミではハイマツ林で0%,常緑針葉樹林で60%,針広混交林で54%,落葉広葉樹林で46%,カラマツ人工林で44%,農耕地・林で22%,農耕地で11%,住宅地で2%であった.マミジロの標高別出現率は,200m以下で1%,201~400mで7%,401~600mで17%,601~800mで25%,801m...

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  • カンラン岩地帯の森林が流域および沿岸域への溶存物質フローにおよぼす影響

    佐藤 冬樹, 福澤 加里部, 笹 賀一郎, 間宮 春大, 長坂 晶子, 長坂 有, 逢山 康宏, 杉本 記史 日本森林学会大会発表データベース 125 (0), 648-, 2014

    ...【目的】北海道日高山脈南部のカンラン岩流域(アポイ岳:針葉樹林)、および隣接する非カンラン岩流域(白亜紀~古第三紀堆積岩:針広混交林)における比較研究をもとに、森林形態の違いが流域から沿岸域への物質フローに与える影響や、沿岸域における生物資源におよぼす効果について、「山地-耕地-沿岸域」の中で明らかにしようとするものである。...

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  • 航空機LiDARによる針葉樹林の平均樹高成長モニタリングの可用性

    高橋 與明, 粟屋 善雄, 田中 真哉 日本森林学会大会発表データベース 125 (0), 517-, 2014

    ...そこで本研究では、二時期の航空機LiDAR計測データから針葉樹林(スギ・ヒノキ林)の平均樹高の成長量を検出可能かどうか検討した。なお、本研究で示す結果は、精度の高いDEMを利用する場合を前提としている。...

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