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  • 『小説神髄』の本当の敵:馬琴ではなかった

    坂井, 健 京都語文 31 259-279, 2024-02-29

    ...坪内逍遥の『小説神髄』は曲亭馬琴の『南総里見八犬伝』に代表される勧善懲悪主義を否定し、写実主義の主張をしたものである、というのが通説である。確かにそのような一面もあるが、「緒言」を手掛かりに考えていくと、馬琴の勧善懲悪主義そのものではなく、馬琴の亜流、勧善懲悪主義を隠れ蓑として読者に媚びる劣悪な小説を量産していた『小説神髄』発表当時の戯作者たちを直接の批判の対象としていたことが分かる。...

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  • 18 世紀の〈消防教訓書〉と江戸町人の消防意識

    岩淵 令治 国文学研究資料館紀要 アーカイブズ研究篇 = The Bulletin of The National Institure of Japanese Literature, Archival Studies 53 (18), 49-69, 2022-03-18

    ...さらに、曲亭馬琴の火事体験の叙述を検討し、自身を含む家族の生命と家財の保全にかかわる記載がほとんどであることが確認できた。 支配側からの指導やインフラ整備ではなく、こうした民衆知の蓄積を通して、火災による被災に対応できていたことが、日本の江戸時代の都市住民の達成だと評価したい。 ...

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  • 近世文学にみる平将門

    進士, みづ葵 日本文学論集 45 1-13, 2021-03-15

    ...具体的には近松門左衛門『関八州繋馬』、江島其磧『女将門七人化粧』、山東京伝『将門/秀郷 時代世話二挺鼓』、同『善知安方忠義伝』、同『神田利生/王子神徳 女将門七人化粧』、曲亭馬琴『報讐獺狂夫』を取り上げて考察していく。結果として将門は滑稽なものとして描かれていたり、弱者を助ける神として描かれているものが多かった。...

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  • 石川雅望『近江県物語』における典拠利用

    山名 順子 日本文学 66 (10), 34-45, 2017-10-10

    ...当時、大田南畝が本作を好意的に評価した一方で、後期読本の主流を担う曲亭馬琴は雅望の読本そのものへの言及を避けた。本作が李漁の『巧団円伝奇』の忠実な翻案でありながら、馬琴が批判的であった和文(雅文)で叙述されたこと、因果応報が曖昧であり、勧懲の完遂をみないことが馬琴の不興を買った一因であろう。...

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  • 近世文学と楽器の繋がり

    加藤, 吾郎 日本文学論集 41 9-18, 2017-03-17

    ...今回は主として曲亭馬琴の著作を取り上げた。『南総里見八犬伝』や『椿説弓張月』・『美濃旧衣八丈綺談』等である。馬琴の作品に描かれている楽器には音響効果としての役割以外にも意味がある。ではその意味とは何かという点を追及した。取り上げた楽器は笛、琴の二種である。...

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  • 勧懲の主人公

    西田 耕三 雅俗 13 27-41, 2014-07-15

    一 主人公の語義 / 二 『八犬伝』の主人公 / 三 『八犬伝』の勧善懲悪 / 四 勧懲の拡大・主人公の変質

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  • 曲亭馬琴日記』から読む江戸後期の菓子事情について

    小林 史幸, 小竹 佐知子, 大久保 恵子 一般社団法人日本家政学会研究発表要旨集 64 (0), 21-, 2012

    ...<b>目的:</b>南総里見八犬伝、椿説弓張月等の作者として知られる戯作者・曲亭馬琴(1767-1848年)は、身辺の出来事について詳細な日記をつけていた。その『曲亭馬琴日記』の天保2および3年(1831~32年)の2年間を対象とし、当時の食の状況を知ることを目的にして、特に菓子類について、その種類と用途に注目して文献調査をおこなった。...

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  • 曲亭馬琴〈巷談もの〉読本における身替り

    中尾 和昇 日本文学 60 (12), 1-12, 2011

    ...<p>曲亭馬琴の〈巷談もの〉は、浄瑠璃利用という点から、両者の〝距離〟に焦点を当てられることが多く、抒情性を裏付ける個別の趣向が顧みられることは少なかった。ところが、演劇に代表される「身替り」は、〈巷談もの〉において、主人公たちの危機的状況を打開し、物語を団円へと導く重要な役割を果たしている。とりわけ『常夏草紙』では、演劇的趣向としての身替りから脱却し、小説的機能をもった身替りへと変貌を遂げた。...

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  • 君子の戯言

    西田 耕三 日本文学 60 (6), 24-33, 2011

    ...<p>曲亭馬琴の『南総里見八犬伝』の発端部分をあらためて読み直してみる。馬琴は伝統的な、あるいは新たに摂取したモチーフを組み合わせながら、小説が思想を含みつつ思想から自立した世界になるように腐心している。そういう観点から読むことが、馬琴の小説を小説として読むことになると思われる。</p>...

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  • 近世後期日本における志筑忠雄訳『鎖国論』の受容

    大島, 明秀 洋学 14 1-32, 2006-03

    近世を「鎖国」ではなく、「海禁」政策と東アジアの華夷秩序から捉え直さなければならないとする近年の「鎖国」研究の成果を踏まえ、本稿は「鎖国」を言説として捉え、どのように日本で「鎖国」言説が形成されたのかを追究した試みを行った。資料として用いたのは、日本において「鎖国」という言葉の誕生の契機となったケンペル原著、志筑忠雄訳『鎖国論』写本(一八〇一年)であり、その受容を見ていった。 …

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  • 『八犬伝』と演劇

    河合 眞澄 文学史研究 44 1-9, 2004-03

    ...一、演劇への依存と類型的人物 : A、伏姫と八重垣姫 : 曲亭馬琴の読本『南総里見八犬伝』第十二回には、伏姫が犬の気を受けて懐胎する条があり、そのとき伏姫は、止水に映った自分の顔が犬に見えたことに驚く。この趣向は、実は浄瑠璃『本朝廿四孝』四段目で、上杉謙信の息女八重垣姫が、許婚武田勝頼に危急を知らせようとして、諏訪法性の兜をひそかに持ち出す場面に想を得たものと考えられる。……...

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  • 八犬義士誉勇猛 : 解題と翻刻

    高木 元 千葉大学人文研究 (32) 2003-03-31

    ...曲亭馬琴の『南総里見八犬伝』には様々の影響作や抄録本が備わっているが、テキストのみならず歌舞伎をはじめとする様々の芸能にもその跡をたどることができ、本作もその中の一つといえよう。『八犬義士誉勇猛』(「千葉大学人文研究」第32号 2003/03/31) 掲載...

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  • <史伝物>の成立 : 馬琴読本と時代浄瑠璃(<特集>江戸戯作と伝承芸能)

    石川 秀巳 日本文学 37 (8), 40-51, 1988

    ...曲亭馬琴の文芸的閲歴の中で少年時の浄瑠璃耽読のもつ意義は案外と大きかった。馬琴読本の趣向源としての重要性は言うまでもない。それだけではなく、非業に死んだはずの史上の人物が実は生きていたとする共通の基本構想に成った『椿説弓張月』『頼豪阿闍梨怪鼠伝』『俊寛僧都嶋物語』の<史伝物>三作は、時代浄瑠璃の歴史再編あるいは歴史贋造の方法を、発想の基盤において受容していたのではなかったか。...

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  • 八犬傳銘々誌畧 : 解題と翻刻

    高木 元 説林 (44)

    ...曲亭馬琴歿後四年目に当たる嘉永五年の正月廿三日より江戸市村座の春狂言として三代目桜田治助作「里見八犬伝」(初編~八編) が上演された。(中略)嘉永五年の歌舞伎上演を契機とした作品がもう一つある。それが、ここで紹介する『八犬傳銘々誌畧』である。この作品は二世為永春水の手に拠って編まれ、嘉永五年に刊行されたダイジェスト版八犬伝の一種である。...

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  • 巷談坡堤庵 : 解題と翻刻

    高木 元 愛知県立大学文学部論集(国文学科編) (41)

    ...同年同板元刊の『敵討枕石夜話』と共に、曲亭馬琴の中本型読本としては最後の作品である。ただ、序文の年記は文化丙寅(三)年と成っており、刊行が一年遅れたものの思われる。「愛知県立大学文学部論集」(国文学科編)第41号 1992 所載。...

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