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検索結果 971 件

  • イヌ遺伝性網膜変性モデルを用いた繊毛病の分子機構の研究

    髙橋 慶, 宮寺 恵子 日本薬理学雑誌 advpub (0), 2024

    <p>ヒトは高度に発達した網膜を有し,外部情報のおよそ8割を視覚から得ているため,視覚障害が人々の日常生活に及ぼす影響は非常に大きい.網膜の最外層に整列し光シグナルを受容する視細胞は,高度に分化・発達した感覚繊毛であり,一次繊毛に類似した構造的・機能的な特徴を有する.特定の遺伝子変異を原因として網膜・視細胞の機能が障害される疾患は遺伝性網膜変性疾患(IRDs)と総称され,これまでに280以上のI…

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  • クロススケール計測の生物・医学的応用

    仁田 亮, 丹羽 伸介, 小田 賢幸 顕微鏡 58 (2), 60-65, 2023-08-30

    ...定量的クロススケール計測,特に細胞内で20~500 nm程度の大きさの「メゾ複雑体」の計測が可能となり,生命現象や病気の起源がどのように決定されるのかという根源的な問いを,分子レベルからオルガネラ・細胞レベルまでシームレスに解明することが現実的になってきた.本項では,クロススケール計測技術を用いた応用例として,1)表皮ランゲルハンス細胞に存在するメゾ複雑体「バーベック顆粒」の免疫防御機構の解明,2)微小管...

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  • 紡錘体のかたちづくり

    島本 勇太, 前多 裕介, 斎藤 慧 生物物理 63 (4), 193-195, 2023

    ...<p>紡錘体は,分子モーターと微小管が自己組織集合することで組み上がる染色体の分配装置である.独自の画像解析と力学操作の手法により,紡錘体が正確な染色体分配に必須の二極化に成功し,またときに失敗して多極化するしくみが明らかとなった.</p>...

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  • コルヒチンの抗動脈硬化作用と血管内皮機能への影響

    松下武藤 明子, 小林 功太, 植田 真一郎 日本臨床薬理学会学術総会抄録集 44 (0), 3-C-O16-1-, 2023

    ...<p>【目的】痛風発作寛解薬として知られるコルヒチンの抗炎症作用に着目して様々な炎症性疾患に対する臨床研究が実施されているなか、冠動脈疾患リスク低下作用が明らかになってきた.本研究はこのコルヒチンの抗動脈硬化作用の機序を探索するため、粥状動脈硬化プラーク形成に関わるマクロファージの血管内皮下侵入と、血管内皮細胞におけるコルヒチンの微小管への薬理作用から推測される内皮型NO合成酵素(eNOS)への活性阻害...

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  • 微小管の自発的核生成

    今井 洋, 武藤 悦子 生物物理 63 (6), 299-302, 2023

    ...<p>GTPチューブリンからどのようにして微小管の重合が始まるのか?これまで「自発的核生成」のしくみはほとんど知られていなかったが,筆者らは,溶液中の多様なチューブリンオリゴマー中,形とサイズの両方で一定の基準を満たす,ごく少数のオリゴマーのみが,微小管にまで成長できることを明らかにした.</p>...

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  • 染色体分配の異常による発がんメカニズム

    田中 耕三 日本毒性学会学術年会 50.1 (0), S14-1-, 2023

    ...染色体が均等に分配されるためには、すべての複製された染色体(姉妹染色分体)のペアが、紡錘体上でそれぞれ異なる紡錘体極から伸びる微小管と結合すること(双方向性結合)が必要であり、これを保証するために、誤った結合を修正する機構や、誤った結合が存在する時に染色体分配が起こるのを防ぐ機構(紡錘体チェックポイント)が存在する。...

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  • 新たな蛍光顕微鏡を用いた過重力下のオルガネラ挙動の解明

    貝原 恵子, 松浦 宏治, 成瀬 恵治 生体医工学 Annual61 (Abstract), 270_2-270_2, 2023

    ...核重心は5G負荷開始から1分後重力方向に微小な移動を有することが明らかとなったが、微小管阻害剤であるコルヒチン処理後は、重力方向への核重心移動が消失した。よって重力負荷による核重心移動には微小管が何らかの役割を果たしているが、その詳細なメカニズム解明には、今後更なる研究が必要である。</p>...

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  • 中心体の位置制御におけるアクチン繊維網の力学的寄与

    山本 昌平 生物物理 63 (4), 196-198, 2023

    ...<p>微小管網を形成する中心体の位置は,細胞の機能や力学的特性に様々な影響を与える.我々は,人工細胞モデルの作製により,アクチン繊維網と微小管の力学的な相互作用が,中心体の位置を多様に制御し得ることを明らかにした.</p>...

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  • 微小管機能を介した植物細胞の極性伸長と環境応答

    橋本 隆 生化学 94 (3), 341-347, 2022-06-25

    ...微小管は真核細胞において高度に保存された細胞骨格であるが,植物細胞では特徴的な局在様式と細胞機能を進化させてきた.間期植物細胞では微小管は細胞表層に配置され,細胞壁の主要成分であるセルロース微繊維の配向を規定し,細胞全体または細胞特定部分で極性伸長を促進する.チューブリン,重合複合体,微小管末端に局在するタンパク質の変異は右または左巻きのヘリックスを形成する表層微小管束を作り出し,根は左右性を持つねじれ...

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  • ポライビー<sup>®</sup> 点滴静注用30mg,140mg

    水岡 崇 ファルマシア 58 (6), 591-593, 2022

    ...ポラツズマブ ベドチンは、抗CD79bヒト化IgG1モノクローナル抗体と微小管重合阻害作用を有するMMAEを、リンカーを介して共有結合させたADCであるポラツズマブ ベドチンを有効成分とする点滴静注用製剤である。<br>GO29365試験及びJO40762試験等のデータに基づき、「再発又は難治性のびまん性大細胞型B細胞リンパ腫」の効能又は効果にて2021年3月に承認された。...

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  • Phos-tag電気泳動法による微小管結合タンパク質タウとタウキナーゼGSK3βの<i>in vivo</i>リン酸化解析

    久永 眞市, Krishnankutty Ambika, 木村 妙子 電気泳動 66 (1), 35-41, 2022

    <p>リン酸化はシグナル伝達,細胞増殖,細胞運動,遺伝子発現など多くの細胞機能を調節するタンパク質の翻訳後修飾である.これまでにリン酸化の制御と機能を明らかにしようと多くの研究が行われてきた.最近は<i>in vivo</i>のリン酸化部位は質量分析法で同定され,リン酸化の動態はリン酸化部位抗体を用いたウェスタンブロットで調べられている.しかし,そのような方法でも目的とするタンパク質のリン酸化の…

    DOI Web Site 参考文献31件

  • メゾスケールのタンパク質分子モデリングで分子人工筋肉を解析

    上野 豊, 松田 健人, 加藤 薫, 角五 彰, 葛谷 明紀, 小長谷 明彦 生物物理 62 (1), 58-61, 2022

    ...<p>タンパク質複合体の動的な性質を理解するため,3次元グラフィックスソフトウェアを活用したモデリング手法を開発している.微小管で構成した人工筋肉の試料を共焦点顕微鏡で撮影した3次元像を解析し,微小管の円柱モデルのあてはめを試みた.得られた剛体モデルの物理演算を試行して動的な性質を考察した.</p>...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献5件

  • 微小管の破壊と修復:分子モーターによる微小管の新陳代謝

    井上 大介 生物物理 62 (1), 24-27, 2022

    ...<p>これまで,微小管のダイナミクスは,その末端でのみ生じると考えられてきたが,最近,格子中心部でも発生することが明らかとなってきた.本稿では,微小管格子内ダイナミクスに関する最近の研究について解説し,その中で,筆者らの生体分子モーターによる微小管格子内ダイナミクスの促進に関する研究について紹介する.</p>...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献16件

  • 温度変化によって生じる鞭毛軸糸の構造変化

    八木 俊樹, 藤田 洋介, 上村 慎治, 岩本 裕之 SPring-8/SACLA利用研究成果集 9 (6), 375-379, 2021-10-29

    ...真核生物の鞭毛は9本の微小管が中心にある2本の微小管を取り囲む基本構造をもつ。中心にある微小管を欠失した変異株は運動性を失うことから、中心の微小管が鞭毛運動の発生に重要と考えられている。最近、この非運動性変異株に高い静水圧を負荷すると、鞭毛は屈曲運動を開始して細胞が動き出すという現象が見出された。また、室温から温度を下げていくと、より低圧で運動が生じることもわかった。...

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  • ビノレルビン投与中に視神経症を発症した一例

    川神 絵梨子, 小西 蓉子, 岩佐 真弓, 山上 明子, 井上 賢治, 若倉 雅登 神経眼科 38 (3), 298-303, 2021-09-25

    ...抗体陰性.両眼性であり,薬剤による中毒性視神経症の可能性も否定できずビノレルビンの中止を検討したが,乳癌治療に効果的でありX+1年12月まで投薬継続しながら経過観察.視神経浮腫は軽快し,最終視力は右(1.2)左(0.4)と不変で視神経萎縮となり左眼視野障害がやや進行した.ビノレルビンはその後中止したが,所見の改善や新たな視神経症の発症や再発はみられなかった.ビノレルビンはビンカアルカロイド系の抗癌剤で微小管阻害薬...

    DOI 医中誌

  • 繊毛におけるタンパク質輸送制御のメカニズムと生理的意義の解析

    茶屋 太郎 生化学 93 (4), 494-502, 2021-08-25

    ...一次繊毛は微小管を軸とするほとんどすべての種類の細胞表面に形成される細胞小器官であり,外界からのシグナルを受け取る役割を担っている.繊毛の機能不全は,発生や感覚器の異常をはじめとした幅広い症状を呈する「繊毛病」と呼ばれる一群のヒトの疾患を引き起こす.繊毛の形成や維持,機能はintraflagellar transport(IFT)やlipidated protein intraflagellar targeting...

    DOI Web Site 医中誌

  • がん化学療法誘発性末梢神経障害および口内炎の予防/治療薬の開発

    中川 貴之 日本毒性学会学術年会 48.1 (0), W7-3-, 2021

    ...がん化学療法による末梢神経障害(CIPN)は感覚神経に対する抗がん薬の神経毒性が主な原因となるが、我々は微小管阻害作用を有するタキサン系抗がん薬などが、末梢神経で髄鞘を形成するシュワン細胞に低濃度から作用し、シュワン細胞を脱分化させることを見出した。...

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  • SARS-CoV-2の細胞内侵入に対するコルヒチンの効果

    脇田 夏鈴, 金城 衣良, 植田 真一郎, 松下(武藤) 明子 日本臨床薬理学会学術総会抄録集 42 (0), 3-P-V-5-, 2021

    ...COVID-19が世界的規模で蔓延している現在、その治療薬や重症化予防法の開発は喫緊の課題である.コロナウイルスを含む病原体の多くはエンドサイトーシス(Edcs)で細胞内に侵入し、感染・増殖する.ヒトコロナウイルスはカベオラEdcsで取り込まれることが報告されているが、COVID-19原因ウイルスSARS-CoV-2に関しての知見は少ない.我々はSARS-CoV-2の細胞内侵入経路と、それに対する微小管阻害薬...

    DOI 医中誌

  • 神経変性疾患の新規治療:mTOR阻害によるオートファジー活性化

    大島 睦 ファルマシア 57 (5), 415-415, 2021

    ...タウは,主に中枢神経系の細胞において微小管に結合し,その安定化に寄与するタンパク質である.タウは,過剰なリン酸化や重合が生じると異常タウとして細胞内に蓄積し,細胞の機能を障害するが,これに関連する疾患をタウオパチーと呼ぶ.タウオパチーには,進行性核上性麻痺,前頭側頭型認知症,アルツハイマー病などの神経変性疾患が含まれる.現在,これらの疾患に有効な根治療法は存在せず,この克服は喫緊の課題である.近年,...

    DOI 医中誌

  • タウ欠損マウスを用いた精子におけるタウ類似タンパクの発現様式

    矢内 凜, 平舘 裕希, 原 健士朗, 藤井 渉, 佐原 成彦, 種村 健太郎 日本繁殖生物学会 講演要旨集 112 (0), P-15-P-15, 2019

    ...尚,タウは神経細胞に高発現が認められ,アルツハイマー病を含めた多くの認知症の脳において,過剰にリン酸化したタウが神経細胞の微小管安定構造を阻害し,神経細胞機能不全を誘発するとされており,精子における微小管構造への機能的関与も想定され得るものである。...

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  • 分裂期紡錘体形成を阻害する抗がん薬開発の動向

    竹田 穣, 知念 拓実, 北川 大樹 ファルマシア 55 (10), 954-958, 2019

    ...微小管作用薬は抗がん薬として臨床で広く使用されているが、末梢神経障害等の副作用問題がある。その改善を目指して細胞分裂に重要なキナーゼやモータータンパク質を標的とした様々な分裂期阻害薬が開発され、臨床試験が行われている。本稿ではそれらの創薬の軌跡を最新の知見を交えて紹介するとともに、当研究室の研究対象でもある「中心体」の新たな創薬ターゲットとしての可能性についても提示する。...

    DOI 医中誌

  • 走査型イオンコンダクタンス顕微鏡による一次繊毛の非標識イメージング

    周 縁殊, 斎藤 将樹, 福間 剛士, 高橋 康史 日本薬理学雑誌 154 (4), 192-196, 2019

    ...<p>一次繊毛は,中心小体由来の基底小体と微小管ベースの軸糸からなる非運動性繊毛である.近年,繊毛病の発症とのつながりにより一次繊毛の構造と機能が注目されつつある.走査型イオンコンダクタンス顕微鏡(SICM)は細胞を生きたままで表面の形状や機能をナノスケールでマッピングすることが可能である.さらに,形状計測に関しては,蛍光画像のように測定対象物をラベル化する必要がない.著者らは,SICMを用いてヒト...

    DOI Web Site Web Site ほか2件 参考文献18件

  • 微小管機能阻害薬による血管外漏出誘発と皮膚傷害メカニズム

    髙石 雅樹, 田村 雄志, 山室 愛子, 花田 彩香, 佐川 匠, 武田 利明, 浅野 哲 日本毒性学会学術年会 46.1 (0), P-218-, 2019

    ...</p><p> 従って、微小管機能阻害薬の血管外漏出による皮膚傷害において、IL-6が炎症進行の上で重要なメディエーターとなる可能性が示唆された。また、微小管機能阻害薬は血管内皮細胞に対して傷害性を示すことが明らかとなり、血管内に投与された微小管機能阻害薬が血管内皮を傷害することにより、微小管機能阻害薬の血管外漏出を誘発して皮膚傷害を引き起こすことが示唆された。</p>...

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  • 非典型溶血性尿毒症症候群にて入院中にギラン・バレー症候群を併発した症例

    真霜 総, 宇治川 恭平, 鳥沢 伸大, 唐牛 大吾 理学療法学Supplement 46S1 (0), E-159_2-E-159_2, 2019

    ...</p><p>【考察】</p><p> aHUSは急性腎不全・微小管溶血性貧血・血小板減少を三徴候とする原因不明で,未だ確立した治療法がない難病である.本症は極度の貧血と全身性浮腫や倦怠感,呼吸器障害を認めたため,全身状態管理下で廃用症候群の進行抑制が当初の介入目的であったが,GBSを続発したことにより,自発的な身体活動を喪失し,廃用症候群の進行は不可避であった....

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  • 2色環状波長板を用いた免疫染色チューブリン繊維の3次元超解像顕微観察

    熊谷 寛, 池滝 慶記, Bokor Nandor, 岡田 大助 生体医工学 Annual57 (Abstract), S60_1-S60_1, 2019

    ...本研究では、互いに積み重ねられた複雑な構造を有する免疫染色された微小管の観察に、蛍光消去を利用した3次元超解像顕微鏡法を適用した。回折限界を超える深さ分解能のために、細胞内に絡み合ったチューブリン繊維を鮮明に観察することができた。...

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  • 微細管路を用いた血流特性が及ぼすvon Willebrand factor(VWF)への血行力学的影響の基礎検討

    舘崎 祐馬, 白石 泰之, 井上 雄介, 山田 昭博, 軽部 雅人, 源田 達也, 岩元 直樹, 盛田 良介, 堀内 久徳, 松本 雅則, 早川 正樹, 山家 智之 生体医工学 Annual57 (Abstract), S268_2-S268_2, 2019

    ...【結果とまとめ】剪断負荷回数の増加に伴い血漿遊離ヘモグロビン量が増加し,剪断負荷を本評価系の溶血性により定量評価できることを示唆した.また微小管路系により低レイノルズ数条件下で剪断負荷を調整し,溶血を指標とした剪断負荷とVWF損傷の相互作用を評価でき,VWFが切断に至る血行力学的条件の実験的検討の可能性を示唆した.</p>...

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  • 卵母細胞の大きな細胞質が発生に及ぼす影響

    京極 博久, 北島 智也 日本繁殖生物学会 講演要旨集 112 (0), P-49-P-49, 2019

    ...染色体分配は,主に微小管によって構成された,紡錘体とよばれる細胞内構造体により行われる。これまでの研究より,卵母細胞の細胞質量によって大きなサイズにスケーリングされた大きな紡錘体は,安定性が低下しており染色体の赤道面への整列異常が増加することにより染色体分配異常を引き起こすことが明らかとなった。すなわち,染色体分配に関しては,細胞質が小さい方が有利であることが示唆されている。...

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  • 仮想現実と全原子MDシミュレーションを用いた超分子設計支援システムの構築

    小長谷 明彦, 我妻 竜三, Gutmann Greg 生体医工学 Annual57 (Abstract), S195_1-S195_1, 2019

    ...<p>分子ロボットを設計するためには、DNAオリガミ、分子モーター、微小管、リポソームのような超分子の相互作用の合理的設計が不可欠である。このような合理的設計を推進するために、仮想現実(VR)をユーザインタフェースとするVRシミュレーションシステムと全原子超分子動力学システムを構築した。...

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  • 電子顕微鏡で観る渦鞭毛藻類の細胞外被の形成過程

    関田 諭子, 堀口 健雄, 奥田 一雄 PLANT MORPHOLOGY 31 (1), 11-18, 2019

    ...本種の遊走細胞は細胞外被を脱ぎ捨てて不動化し,その不動細胞の中で形成される新しい遊走細胞はavを再生する.不動細胞はavの元になる小胞を形成し始め,小胞同士は一定の領域内で融合してavに発達する.avが発達する領域は鎧板のパターンと一致する.鎧板は泳ぎ出た後で形成される.一方,細胞を高圧処理することによって微小管を破壊すると,その細胞から泳ぎ出た遊走細胞の鎧板パターンは顕著に変異する.</p>...

    DOI Web Site Web Site 参考文献20件

  • ウシ受精卵における第一有糸分裂における染色体分配異常

    橋本 周, 森本 義晴 日本繁殖生物学会 講演要旨集 112 (0), P-50-P-50, 2019

    ...本研究ではウシ受精卵の染色体と微小管を可視化し,着床前期の発生における染色体挙動を共焦点顕微鏡により記録し,特に細胞分裂の過程で染色体がどのような振舞いをするのか調べた。【方法】 食肉検査所由来のウシ卵子と凍結ウシ精子より得られた体外受精卵にEGFP-EB1をコードしたmRNAとRFP-ヒストンH2BをコードしたmRNAを注入し,7日間15分間間隔で,共焦点レーザー顕微鏡で撮影した。...

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  • 細胞骨格をターゲットとした心不全の新規治療戦略

    山口 賢彦 ファルマシア 55 (5), 446-446, 2019

    ...心臓では圧負荷の増大に対して代償性の心筋肥大が生じるが,代償システムが破綻すると心不全に移行する.その移行過程において心筋は構造変化し,拍動能は低下する.心筋細胞の拍動はサルコメアと呼ばれるアクトミオシンの高次構造だけではなく,サルコメアの長軸方向に沿うように結合した微小管ネットワークの影響も受けることが報告されている.心筋が構造変化する際には,微小管ネットワークの高密度化や微小管を構成するチューブリン...

    DOI 医中誌

  • 表面粗さ構造における微小管運動の特性評価

    中原 佐, 宮﨑 勇, 小寺 秀俊, 横川 隆司, 南 和幸 電気学会論文誌E(センサ・マイクロマシン部門誌) 138 (11), 503-508, 2018-11-01

    <p>This paper reports an evaluation of microtubules gliding characteristics on surface roughness structures, which were fabricated on polyimide films by reactive ion etching. Surface roughness was …

    DOI Web Site Web Site 参考文献23件

  • DRY & WET:界面不安定性による微小管と多糖の<i>in vitro</i>散逸構造

    桶葭 興資 高分子論文集 75 (5), 396-405, 2018-09-25

    ...由来している訳ではなく,外的な環境変化が強く作用した結果である.生命が長い時間をかけて環境に適応しながら進化した結果,多様なパターンやリズムが生まれている.一方,人工的に合成された分子から物理環境を制御してパターンを創り出す研究は歴史的に長いものの,自然界の物理的・幾何学的因子を掌握するに至っていない.本報では,生体高分子の<i>in vitro</i>環境下における空間パターン形成の制御,とくに,微小管...

    DOI Web Site Web Site 被引用文献2件 参考文献34件

  • キネシン型分子モーターの多彩な機能を支える分子構造基盤

    仁田 亮 顕微鏡 53 (2), 85-91, 2018-08-30

    ...-3,逆行性に動くKinesin-14,微小管を脱重合するKinesin-13,そして順行性に動き,かつ微小管を脱重合するKinesin-8の4種類の機能の異なるキネシンを取り上げ,それぞれの動作を支える構造基盤を概説する.キネシンは,微小管との結合・解離という基本の素過程を維持しながらも,微小管結合面の構造を改変したり,キネシンの動力部位の構造変化を増幅する構造を添加したりするなどして,多様な機能...

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  • グルタチオンはチオ-ジメチルアルシン酸によって分裂期で停止した細胞の分裂を再開させる

    北 加代子, 山本 早織, 関口 匠, 飯田 満智子, 重留 夏海, 本間 太郎, 鈴木 俊英 日本毒性学会学術年会 45.1 (0), O-7-, 2018

    ...β-tubulinに対する抗体を用いた免疫染色によって、分裂期細胞の微小管および微小管形成中心の様子を観察したところ、Thio-DMA単独処理時の分裂期細胞では、微小管のシグナルが減弱し、微小管形成中心からの紡錘体の伸長も抑制されていた。また2つ以上の微小管形成中心を持ち、染色体が不規則に並んだ分裂前中期に相当する細胞が多く観察された。...

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  • 細胞力を高める身心一体科学(1)

    跡見 順子, 清水 美穂, 東 芳一, 藤田 恵理, 跡見 友章, 田中 和哉, 高田 勇 人工知能学会全国大会論文集 JSAI2018 (0), 3B1OS22a05-3B1OS22a05, 2018

    ...身心一体科学における、細胞の自律制御モデルは、オートポイエーシス典型例とも言える中心体と接着点間の自律的重心制御を担う細胞の微小管ダイナミクスである。人は、これを学習することでオートポイエーシス能が身につくとの仮説をたてた。体幹制御学習プログラムは2通りであり、一つは立位での太極拳動作のポイントである重心制御を誘導する方法であり、二つ目は、体幹を構成する筋群の臥位での適切な稼動方法の学習である。...

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  • なぜ卵母細胞の紡錘体は不安定なのか?

    京極 博久, 北島 智也 日本繁殖生物学会 講演要旨集 111 (0), AW2-1-AW2-1, 2018

    ...(実験2)Half卵母細胞を微小管形成阻害剤で処理したところ,染色体の整列が遅延した。よって,紡錘体の安定性には微小管の安定性が関係していることが明らかとなった。(実験3)核膜崩壊後に細胞質量を半分にした卵母細胞の微小管の安定性はコントロールと同様であった。すなわち,微小管の安定性は核内物質の濃度で決まっていることが明らかとなった。...

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  • 抗がん薬による末梢神経障害の対処法と発現機序

    中川 貴之 ファルマシア 54 (11), 1050-1054, 2018

    ...微小管阻害薬や白金系の抗がん薬などは、副作用として手足のしびれ、感覚鈍磨や痛みなどの症状を呈する末梢神経障害を高率に誘発する。しかし、有効な予防法や治療法は確立されておらず、がん治療の継続や治療成績に深刻な影響を及ぼすこともある。近年、抗がん薬による末梢神経障害に対する臨床および基礎からの研究も多く報告されるようになった。...

    DOI

  • Resist Tubule宇宙実験による植物の抗重力反応機構の解明-表層微小管の機能

    保尊, 隆享, 村上, 愛, 加藤, 志朋, 谷村, 佑介, 馬渕, 敦士, 曽我, 康一, 若林, 和幸, 橋本, 博文, 山下, 雅道, 長谷川, 克也, 東端, 晃, 矢野, 幸子, 嶋津, 徹, 松本, 翔平, 笠原, 春夫, 長田, 郁子, 鎌田, 源司, 山崎, 千秋, 村中, 俊哉, 橋本, 隆, Hoson, Takayuki, Murakami, Mana, Kato, Shiho, Tanimura, Yusuke, Mabuchi, Atsushi, Soga, Kouichi, Wakabayashi, Kazuyuki, Hashimoto, Hirofumi, Yamashita, Masamichi, Hasegawa, Katsuya, Higashibata, Akira, Yano, Sachiko, Shimazu, Toru, Matsumoto, Shohei, Kasahara, Haruo, Osada, Ikuko, Kamada, Motoshi, Yamazaki, Chiaki, Muranaka, Toshiya, Hashimoto, Takashi 宇宙環境利用シンポジウム 第31回: 平成28年度 = Space Utilization Research, Vol. 31 2016: Proceedings of The Thirty-first Space Utilization Sysmposium 31 2017-01

    第31回宇宙環境利用シンポジウム (2017年1月16日-17日. 宇宙航空研究開発機構宇宙科学研究所(JAXA)(ISAS)), 相模原市, 神奈川県

    機関リポジトリ

  • ミトコンドリアユビキチンリガーゼによるミトコンドリア品質管理機構

    長島 駿, 高田 拓弥, 柳 茂 日本薬理学雑誌 149 (6), 254-259, 2017

    ...<p>ミトコンドリアの機能は,融合と分裂による形態変化,微小管上でのミトコンドリアの移動,小胞体など他のオルガネラとの相互作用などミトコンドリアダイナミクスによって制御されている.ミトコンドリア外膜に局在する膜型ユビキチンリガーゼMITOL(別名:MARCH5)は,ミトコンドリアの分裂因子であるDrp1とそのレセプターであるMiD49を基質にしてミトコンドリアの形態を制御していることやミトコンドリア...

    DOI Web Site Web Site ほか2件 参考文献20件

  • CD30を標的とする抗体薬物複合体Brentuximab vedotin

    矢内 友子 Drug Delivery System 32 (2), 126-133, 2017

    ...BVがCD30発現細胞に取り込まれると、MMAEが微小管に結合しアポトーシスを誘導する。重大な副作用として、末梢神経障害、感染症、骨髄抑制、infusion reactionなどがあげられる。他の抗悪性腫瘍剤との併用における有効性・安全性は確立していない。未治療HLと未治療CD30陽性成熟型T細胞リンパ腫を対象としたBV併用化学療法に関する国際第Ⅲ相臨床試験の結果が待たれる。...

    DOI Web Site Web Site ほか1件 参考文献18件

  • インフラ構造物点検用ロボットとその小型化検討について(キーノートスピーチ)

    水上 雅人 精密工学会学術講演会講演論文集 2017A (0), 283-284, 2017

    ...本報告では障害物に干渉することなく,閉鎖空間内に人が入らずに内部情報取得を行うための自動撮影ロボット機構の開発事例を紹介する.また微小管路を対象とし,走行の妨げとなるT 字管やエルボ管での走行性能を向上するロボットの小型化設計手法及び地下閉鎖空間で自律移動に必要な簡易型自己位置推定方法の検討例について述べる....

    DOI

  • 複雑怪奇なリン酸化タンパク質タウのPhos-tag解析

    木村 妙子, 久永 眞市 電気泳動 61 (2), 49-52, 2017

    ...<p>タウは脳で発現する微小管結合タンパク質であり,また,タウオパチーと呼ばれる神経変性疾患群では高リン酸化(40箇所以上)され,凝集体を形成している.タウのリン酸化については非常に多くの報告があるが,リン酸化の実態は明確ではない.というのは大部分がリン酸化抗体を用いた研究で,定量的リン酸化アイソタイプという概念が欠けている.そのため理解に苦しむような結果も多い.本研究内ではPhos-tag法を用いて...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献9件

  • マウスES細胞を用いた胎児期神経分化モデルにおけるアクリルアミド曝露の影響

    若山 優里奈, 市原 学, 櫻井 敏博, 大迫 誠一郎 日本毒性学会学術年会 44.1 (0), P-18-, 2017

    ...曝露させて10日後、20日後のサンプルをPFA固定し、微小管結合タンパク質である神経細胞マーカーMAP2の抗体を用いた蛍光免疫染色を行った。免疫染色結果の解析にはImageJを用いた。【結果】蛍光免疫染色の結果、10日後では1.0 mM曝露させた場合のみ有意にMAP2陽性細胞の減少が見られた。一方、20日間曝露させた場合は0.033 mMから全ての濃度で濃度依存的に減少していた。...

    DOI

  • 卵子オルガネラの配置に影響する大気汚染物質の探索

    宇田川 理, 古山 昭子, 今井 宏治, 藤谷 雄二, 平野 靖史郎 日本毒性学会学術年会 44.1 (0), O-19-, 2017

    ...ミトコンドリアの核近傍への配置に微小管が関わることから、微小管重合阻害剤ノコダゾールを単離卵子に作用させたところ、SOAの曝露と同様の配置に変化した。SOAは夥しい数の物質から成る混合物であるが、SOA中の責任物質の候補を明らかにするため、当研究所の簡易構造活性相関アルゴリズムを利用し、ノコダゾールに類似する化合物群と同様、微小管構成タンパク質との結合において立体的有利になりえる化合物を予想した。...

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  • C. elegans集団の動的ネットワーク形成

    永井 健, 伊藤 浩史, 杉 拓磨 日本物理学会講演概要集 72.1 (0), 3166-3166, 2017

    ...外部湿度や密度などに対するC. elegansの集団運動の依存性がガラス上を走る微小管の集団運動に用いられた数理モデルを使って再現されることがわかった。その結果から、C. elegansの渦状構造は微小管の集団運動と同様に短距離のネマチック相互作用と回転運動によって形作られていると結論づけた。</p>...

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  • 生体分子ロボットの創製

    鈴木 隆平, Arif Md. Rashedul Kabir, 佐田 和己, 角五 彰 Oleoscience 17 (2), 49-53, 2017

    ...<p>微小管/キネシン系に代表される生体分子モーターはアデノシン三リン酸(ATP)を加水分解することにより得られるエネルギーを使って運動するタンパク質である。これらの生体分子モーターはナノメートルサイズでありながら,高いエネルギー変換効率,高い比出力を有する。本項では生体分子モーターを動力源とした生体分子ロボットの開発を目的とした研究を紹介する。</p>...

    DOI Web Site Web Site 参考文献9件

  • 多細胞藻類における一次細胞間連絡の形成

    長里 千香子, 寺内 真, 本村 泰三 顕微鏡 51 (3), 140-144, 2016-12-30

    ...,多列糸状,細胞や組織の分化が見られる複雑な多細胞体をとるものがある.隣接細胞間には原形質連絡と呼ばれる10–20 nmの小さな細胞質トンネル,細胞間連絡が存在している.同じく原形質連絡を有する陸上植物では,細胞質分裂時に形成されることが知られている.褐藻類では細胞質分裂および原形質連絡の出現時期が不明だったことから,電子線トモグラフィー解析を含めた微細構造観察を行った.その結果,中心体から伸びる微小管...

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  • 電子線トモグラフィー法を使った植物のアクチン-微小管相互作用の解析

    竹内 美由紀, 峰雪 芳宣 顕微鏡 51 (3), 145-149, 2016-12-30

    ...に並んだ構造である.この分裂準備帯の微小管の配向制御にはアクチンが関与していると考えられているが,その機構はわかっていない.アクチンと微小管の相互作用を明らかにする上では,その細胞内での微細構造や配置は重要な情報である.電子線トモグラフィー法を用いた解析により,分裂準備帯の微小管やマイクロフィラメント一本一本を可視化し,これらの位置関係を調べることができた....

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  • 高圧力顕微鏡法による微小管のダイナミックコントロール

    西山 雅祥, 瀧口 金吾, 林 真人 顕微鏡 51 (2), 118-121, 2016-08-30

    ...<p>細胞内にあるタンパク質は周りを水分子に取り囲まれている.筆者らは高圧力下でタンパク質と水との相互作用が変化することに着目し,タンパク質の分子構造や機能活性をコントロールしながら実時間で観察できる高圧力顕微鏡法を開発してきた.本稿では,高圧力顕微鏡の概略と細胞骨格・微小管の動態観察の結果について紹介する.</p>...

    DOI HANDLE Web Site ほか1件

  • 微小管結合蛋白によるNMDA受容体輸送調節と神経可塑性

    武井 陽介, 廣川 信隆 顕微鏡 51 (1), 9-12, 2016-04-30

    ...<p>神経細胞相互の情報のやりとりはシナプスで行われる.神経伝達が効率よく行われるためには,受容体がシナプスに集積されることが必要であるが,この輸送メカニズムには不明な点が多い.モーター分子群キネシンスーパーファミリー蛋白は,ATPの加水分解により生ずるエネルギーを使って微小管上を移動し,受容体などの膜蛋白や細胞骨格蛋白複合体等多彩なカーゴの細胞内輸送を行う.そのひとつKIF17はNMDA型グルタミン...

    DOI Web Site 医中誌

  • 細胞内におけるナノ粒子の運動性解析

    平井 はるな, 東阪 和馬, 青山 道彦, 新井 由之, 石本 里緒, 長野 一也, 永井 健治, 吉岡 靖雄, 堤 康央 日本毒性学会学術年会 43.1 (0), P-212-, 2016

    ...次に、NMはエンドサイトーシスによって取り込まれることから、微小管依存的に細胞内物質を輸送するエンドソームに着目し、微小管阻害時における粒子の運動性の解析を試みた。その結果、微小管の阻害により、いずれの粒子径においても、粒子の運動性が有意に減少した。以上のことから、粒子は微小管依存的な小胞輸送により能動運動しており、粒子がナノサイズまで微小化することで運動速度が高くなる可能性が認められた。...

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  • 微小管阻害薬による分裂期蓄積作用におけるBubR1の影響

    北 加代子, 原田 裕子, 鈴木 俊英, 越智 崇文 日本毒性学会学術年会 43.1 (0), P-163-, 2016

    ...微小管阻害薬は腫瘍細胞をM期に蓄積させることで抗腫瘍作用を発揮するが、微小管阻害薬による分裂期蓄積作用にもBubR1の発現量の違いが関与する可能性が考えられる。そこで本研究では、微小管阻害薬によるM期蓄積作用に対するBubR1の影響を検討した。...

    DOI

  • 卵母細胞は大きな細胞質のために染色体分配異常を起こしやすい

    京極 博久, 北島 智也 日本繁殖生物学会 講演要旨集 109 (0), OR2-11-OR2-11, 2016

    ...これらの卵母細胞において,染色体,微小管集合中心,動原体をライブイメージングによって観察し解析を行った。[結果および考察]ライブイメージング解析により主に2つの結果を得た。1つ目は,細胞質によって紡錘体の大きさがスケーリングされていること。大きなサイズにスケーリングされた大きな紡錘体は,不安定であり染色体の赤道面への整列異常を引き起こすことが明らかとなった。...

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  • 2E23 赤血球密度が微小管路内の流動に与える影響

    米澤 宙, 小林 史弥, 柴田 政廣, 渡邉 宣夫 バイオエンジニアリング講演会講演論文集 2016.28 (0), _2E23-1_-_2E23-5_, 2016

    [Introduction] The blood's apparent viscosity decreases, when the inner diameter of micro-tube becomes less than 300μm. This phenomenon is called as the Fahraeus-Lindqvist effect, and it is …

    DOI Web Site

  • 微小管内血流の局所ヘマトクリット値検出の試み

    渡邉 宣夫, 米澤 宙 生体医工学 54Annual (28AM-Abstract), S309-S309, 2016

    <p>The blood's apparent viscosity decreases, when the micro-tube diameter becomes less than 300μm. This phenomenon is called as Fahraeus-Lindqvist effect. In addition, as the erythrocytes aged, …

    DOI

  • 微小管重合阻害薬Combretastatin A4 disodium phosphate によって誘発される心筋傷害の病態形成機序の解明

    栃内 亮太, 永田 百合子, 安藤 稔, 畑 千恵, 鈴木 倫, 吉澤 和彦, 内田 和美, 角 将一, 小林 稔秀, 金子 公幸, 桑原 正貴 日本毒性学会学術年会 43.1 (0), P-259-, 2016

    ...【背景】微小管重合阻害薬 combretastatin A4 disodium phosphate (CA4DP) は臨床で心血管毒性が認められている。しかしながら、心筋傷害の病理学的な特徴、心筋傷害の発現機序および心筋傷害と血管病変との関連は不明である。そこで我々は、ラットにCA4DPを用いて心筋傷害を誘発し、得られた変化の特徴から心筋傷害と血管病変との関連を考察した。...

    DOI

  • Oligotricheマウスにおける不妊原因遺伝子の同定

    沖津 優, 丸山 神也, 江場 稜将, 伊藤 千鶴, 年森 清隆, 藤井 渉, 与語 圭一郎 日本繁殖生物学会 講演要旨集 109 (0), OR1-8-OR1-8, 2016

    ...この異常は,微小管モータータンパクのひとつであるKIF3A欠損マウス精子の異常と類似していた。以上より,oltマウスにおける雄性不妊の原因は<i>Dlec1</i>遺伝子の欠損であることが示された。また,Dlec1は微小管上の輸送に関わっている可能性が示唆された。</p>...

    DOI

  • D1030 酵素抗体法による植物細胞の体細胞分裂の観察

    久冨,匡皓, 小島,瑳希子, 佐賀,美月 日本理科教育学会東海支部大会研究発表要旨集 D1030-, 2015-11-28

    ...高校で使用される顕微鏡は光学顕微鏡であるため,免疫組織化学の酵素抗体法の1種であるペルオキシダーゼ法により,微小管タンパク質であるαチューブリンとネギ属動原体タンパク質であるAfiCENH3を染色することで,観察を可能にした。...

    NDLデジタルコレクション

  • アルツハイマー病の動物モデル―高齢期の生理心理学における研究法の一方向性―

    麦島, 剛 福岡県立大学心理臨床研究 : 福岡県立大学心理教育相談室紀要 7 67-75, 2015-03-31

    ...またタウタンパク質遺伝子の変異によりタウタンパク質が過リン酸化されると微小管が神経原線維変化を起こす。これらの変化によりアセチルコリン作動性神経が損傷されやすい。アルツハイマー病のモデル動物としてマウス・ラット等の齧歯目をはじめとする哺乳類,ゼブラフィッシュ,キイロショウジョウバエ,C. Elegans(線虫の一種)など幅広い種が用いられる。...

    機関リポジトリ

  • 海洋産抗腫瘍性物質アプリロニンAの作用機序

    平山 裕一郎, 北 将樹, 木越 英夫 化学と生物 53 (3), 164-170, 2015

    ...アクチンと1 : 1の複合体を形成し,重合したF-アクチンを脱重合させる.しかしApAは細胞内のアクチン骨格に作用するよりも1,000倍以上低い濃度で細胞毒性を示すことから,アクチン以外の第二の標的分子の存在が予想されていた.われわれはApAの分子プローブを合成し,標的分子の同定と相互作用解析を行った.その結果,本化合物が2つの細胞骨格タンパク質,アクチンとチューブリン間の相互作用を誘導することで微小管...

    DOI Web Site Web Site ほか1件

  • 大気圧電子顕微鏡ASEMによる水中観察法の開発

    小椋 俊彦, 西山 英利, 須賀 三雄, 佐藤 主税 Synthesiology English edition 8 (4), 162-173, 2015

    タンパク質の組織内・細胞内での分布は高度に制御されており、刺激に応じて数秒以内にダイナミックに変化することも多い。このような分子機構が脳等の情報処理を支えており、その解明には多要素の変化を時間経過と共に解析する必要がある。そのため、迅速な試料作製と高分解能観察が可能な高スループット電子顕微鏡(電顕)が求められている。新開発の大気圧走査電顕(ASEM)は、水溶液中の試料をディッシュ底の薄膜を透して…

    DOI Web Site 被引用文献1件 参考文献17件

  • 微小管内流れにおける界面活性剤水溶液の擬層流化現象

    牛田 晃臣, 一条 陽, 長谷川 富市, 鳴海 敬倫, 萱場 龍一 日本機械学会論文集 81 (823), 14-00278-14-00278, 2015

    Wormlike micelle surfactant solutions showed turbulent drag reduction effects in pipe flows. It was well-known that SIS (Shear Induced Structure), reported in previous studies, made them. However, …

    DOI Web Site 参考文献46件

  • 加齢に伴う卵子の染色体数異常の原因は二価染色体の早期分離である

    榊原 揚悟, 北島 智也 日本繁殖生物学会 講演要旨集 108 (0), P-56-P-56, 2015

    ...早期分離してできた多くの一価染色体は,微小管によって紡錘体の両極に引っ張られ,姉妹染色分体の早期分配に至っていた。これらの結果から,加齢に伴った卵母細胞の減数第一分裂における染色体分配エラーの主要な原因は,二価染色体から一価染色体への早期分離であることが明らかになった。...

    DOI

  • アミロイドイメージング・タウイメージングの現状と展望

    岡村 信行, 原田 龍一, 工藤 幸司, 谷内 一彦 日本薬理学雑誌 146 (3), 144-149, 2015

    ...ミスフォールディングタンパク質の脳内蓄積は,血液脳関門透過性を有するβシート結合プローブを放射性標識し,これを生体に投与することによって計測可能である.PET(陽電子断層撮像法)を用いたアミロイドβタンパク質および微小管結合タンパク質(タウ)のin vivo計測法が近年実用化され,アルツハイマー病に代表される神経変性疾患の診断補助マーカーとして活用されている.またアルツハイマー病における中核的病理像...

    DOI Web Site Web Site ほか2件 参考文献17件

  • がん治療ターゲットとしてのギャップジャンクションとコネキシン

    佐藤 洋美, 宇津 美秋 日本薬理学雑誌 145 (2), 74-79, 2015

    ...けられる.つまりGJは状況に応じて柔軟に生体内環境の調整役を果たしている.従ってGJの不全は生体環境の破綻を招き,細胞個々が勝手な振る舞いをすることを許してしまう.また,Cxの作用は単にGJというチャネルの構成因子である他,その発現部位(機能している状態)である細胞膜やミトコンドリア膜で,近傍の他のタンパク質の機能に影響を及ぼすことがわかってきた.例えば,細胞内では形態の維持や紡錘体の形成に寄与する微小管...

    DOI Web Site Web Site ほか2件 参考文献29件

  • 大気圧電子顕微鏡ASEMによる水中観察法の開発

    小椋 俊彦, 西山 英利, 須賀 三雄, 佐藤 主税 Synthesiology 8 (3), 116-126, 2015

    タンパク質の組織内・細胞内での分布は高度に制御されており、刺激に応じて数秒以内にダイナミックに変化することも多い。このような分子機構が脳等の情報処理を支えており、その解明には多要素の変化を時間経過と共に解析する必要がある。そのため、迅速な試料作製と高分解能観察が可能な高スループット電子顕微鏡(電顕)が求められている。新開発の大気圧走査電顕(ASEM)は、水溶液中の試料をディッシュ底の薄膜を透して…

    DOI Web Site Web Site 被引用文献2件 参考文献17件

  • 2光子スピニングディスク共焦点顕微鏡による3Dライブイメージング

    村田 隆, 大友 康平, 日比 輝正, 中山 博史, 根本 知己, 長谷部 光泰 PLANT MORPHOLOGY 27 (1), 27-32, 2015

    ...生きている組織や細胞の立体情報を取得し,その内部構造の動態を解析することが可能なら,平面のみで解析する場合に比べて非常に多くの情報が得られる.2光子励起とスピニングディスク共焦点顕微鏡を組み合わせた2光子スピニングディスク共焦点顕微鏡は,高速かつ高解像度で生きている組織や細胞の光学切片像を取得して立体再構築を行うことに適している.この顕微鏡を用いることにより根端分裂組織内部の微小管動態など,組織内の...

    DOI Web Site Web Site 参考文献22件

  • 温度応答性高分子を用いたキネシン・微小管系の往復運動デバイスの作製

    楠田 周, 朴 ちょんほ, 柳田 保子, 初澤 毅 精密工学会学術講演会講演論文集 2015A (0), 813-814, 2015

    ...近年,化学エネルギーを運動エネルギーに変換するキネシン・微小管系の運動能を応用したデバイスが提案されている.これらの多くは一方向性の不可逆的な運動を主としている.本研究では,Si基板上に微細構造と局所加熱用の電熱線を作製した.その上に温度応答性高分子を塗布し基板の表面特性を局所的に変化させ,キネシンと微小管の結合状態を制御することで,キネシンによって駆動する微小管を往復運動させるデバイスを作製する....

    DOI

  • マウス卵成熟過程におけるTauの発現とリン酸化パターンの解析

    平舘 裕希, 井上 宏貴, 小倉 淳郎, 種村 健太郎 日本繁殖生物学会 講演要旨集 108 (0), OR1-27-OR1-27, 2015

    ...【結論】本研究によりTauが卵子に発現し,そのリン酸化が微小管機能と何らかの相互作用を有する可能性が示された。染色体分離や極体放出に対する影響を今後検討する予定である。...

    DOI

  • IFTトレインの方向転換機構

    加藤 洋平 ファルマシア 51 (1), 62-62, 2015

    ...細胞内にはintraflagellar transport(IFT)トレインという貨物列車のようなタンパク質輸送複合体が存在し,繊毛内にある微小管の線路を走っている.繊毛内の微小管は根元がマイナス端で,先端がプラス端である.IFTトレインはプラス端方向のモータータンパク質であるキネシンによって先端に到着したあと,マイナス端方向のモータータンパク質であるダイニンによる逆行輸送へと切り替わるが,そのメカニズム...

    DOI 医中誌

  • 巨核球による血小板産生と樹状細胞による細菌貪食の液中電顕観察

    佐藤 主税, 渡邊 要平, 丸山 雄介, 佐藤 真理, 山本 雅之, 辻 典子, 本橋 ほづみ 顕微鏡 49 (1), 14-17, 2014-04-30

    ...にとりこみ,抗原情報をT細胞に提示すると共にサイトカインなどの様々な液性因子を産生して獲得免疫を誘導する.これら細胞の微小な内部器官とタンパク質複合体による機構には,未知の部分が多い.巨核球を,コーティングしたSiN薄膜上で初代培養し,前血小板中の接着因子P-selectinを免疫ラベルした.大気圧走査電子顕微鏡(ASEM)で水中観察したところ,前血小板はラベルされたα顆粒らしい構造を含み,周囲に微小管...

    DOI Web Site 医中誌

  • 共焦点レーザー顕微鏡を用いた3D教材の開発

    徳野, 陽子, 石田, 正樹 奈良教育大学自然環境教育センター紀要 15 35-43, 2014-03-20

    ...そこで本研究では、こうした細胞レベルでの微細な構造に関して、共焦点レーザー顕微鏡を用いた3D立体再構築を行い、教科書の内容をより良くサポートする3D教材を開発することを目的とし、微小管を標識する抗体を用いた間接蛍光抗体染色および核を標識するDAPI染色を行うことにより、ラッパウニの受精卵からプリズム胚における発生の様子と細胞骨格及び核の構造に関する3D教材を完成させた。...

    機関リポジトリ Web Site

  • クロバナタシロイモに含有される微小管重合制御物質

    新谷 彰教 ファルマシア 50 (6), 569-569, 2014

    世界保健機関(WHO)によれば,2005年の世界の5,800万人の死亡者のうち,がんによる死亡は13%(760万人)を占めるが,その数は増加の一途をたどり,2030年には1,140万人に達すると予測されている.日本では1981年にがんが死因のトップとなり,2010年度はその約3割を占めている.<br>なお,本稿は下記の文献に基づいて,その研究成果を紹介するものである.<br>1) …

    DOI 医中誌

  • 認知症の疾患修飾薬の現状~抗タウオパチー薬を中心として~

    添田 義行, 高島 明彦 臨床神経学 54 (12), 1178-1180, 2014

    ...認知症は高齢社会にともなって患者数が増加している.その内,アルツハイマー病や前頭側頭葉変性症の一部の疾患は微小管結合蛋白質のタウが脳内に沈着することから,タウオパチーで総称される.したがって,タウは疾患を超えて認知症病態に関与すると考えられ,タウ標的薬剤(リン酸化阻害および凝集阻害剤など)は認知症治療薬として有望である.そこで本稿では,タウを標的とした薬剤の現在までの成績を臨床試験を中心としてまとめ...

    DOI PubMed 医中誌 参考文献8件

  • 隔膜形成体の拡大機構

    村田 隆 PLANT MORPHOLOGY 26 (1), 53-58, 2014

    ...植物細胞は細胞板を形成することにより分裂する.細胞板は細胞質分裂装置である隔膜形成体の中でつくられる.隔膜形成体は微小管を含む細胞骨格複合体で,細胞膜に向かって拡大することにより細胞質分裂は進行するが,その分子機構はわかっていない.筆者らは,隔膜形成体の微小管の配列様式と動態を解析し,その拡大機構を明らかにした.本総説では隔膜形成体の拡大機構について解説する....

    DOI Web Site 参考文献30件

  • Terpendole Eの全合成

    寺西 貴昭, 室川 哲郎, 桑原 重文 天然有機化合物討論会講演要旨集 56 (0), Poster46-, 2014

    ...<p>1.緒言</p><p>Terpendole E (1)は当初、コレステロールのアシル化酵素であるACATに対する微弱な阻害作用物質として糸状菌から単離されたが<sup>1)</sup>、近年、細胞分裂の間期における微小管機能を妨げることなく、M期特異的に活性化する微小管モータータンパク質Eg5を阻害して細胞周期を停止させる作用が明らかとなり、副作用の少ない抗癌剤候補物質としての期待が高まりつつある...

    DOI

  • マウス精巣におけるセルトリバルブ領域での細胞内シグナルの解析

    貴志 かさね, 相山 好美, 内田 あや, 金井 正美, 九郎丸 正道, 恒川 直樹, 金井 克晃 日本繁殖生物学会 講演要旨集 107 (0), P-4-P-4, 2014

    ...このセルトリバルブを構成するセルトリ細胞(以後SV細胞と呼ぶ)は,曲精細管のセルトリ細胞とは違い,アセチル化αチューブリンを高発現しており,微小管が安定化され,弁構造が維持されている事が示唆される。本研究では,細胞の形態変化に関与する事が示唆される細胞内シグナルであるAKTシグナルに着目し,このシグナルのセルトリ細胞における活性パターンの解析から,SV細胞の特性を明らかとする事を目的とする。...

    DOI

  • 紡錘体微小管の生成メカニズムに関する微細構造学的解析

    釜崎 とも子, 上原 亮太 顕微鏡 48 (2), 90-93, 2013-08-30

    ...<p>紡錘体は染色体を正しく二分するための構造である.機能的な紡錘体は,分裂期に微小管が高度に組織化されることにより形成される.これまでに,紡錘体微小管を生成する微小管形成中心として,中心体と染色体が知られてきた.近年,これらに加えて,紡錘体内部の微小管自身も,紡錘体微小管の生成・増幅に重要であることが分かってきた.このような微小管依存的微小管生成過程で中心的な役割を果たすのが“オーグミン複合体”である...

    DOI 医中誌 参考文献21件

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