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検索結果 4,535 件

  • 沙漠においての万能な反応場“腐植物質”を増産するアイデア

    矢沢 勇樹 沙漠研究 33 (4), 127-139, 2024-03-30

    ...</p><p>しかし,土壌の卓越した反応場がその容量を超える過度な耕作や過放牧などの実践によって失われ,これが沙漠化などの現象を助長している.これらの持続不能な活動は土壌の質を低下させ,肥沃性を侵食し,多様な生態系を支える能力を減少させる.沙漠化は乾燥地域の拡大を特徴とし,土壌の重要な反応場の減少を加速させ,環境の課題や肥沃な土地の喪失に寄与する....

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  • COVID-19流行下における大学生のスマートフォン行動嗜癖自己評価尺度の尺度構成の再検証

    荻布 優子, 川崎 聡大 日本教育工学会論文誌 47 (Suppl.), 201-204, 2024-03-20

    ...<p>本研究では大学生のスマートフォン行動嗜癖自己評価尺度(風間ほか 2020)を用いてCOVID-19流行下における大学生のスマートフォン行動嗜癖の特徴を再検証することを目的とし,大学生269名を対象に調査を行った.探索的因子分析の結果,COVID-19流行以前とは一部異なる21項目6因子構成(離脱症状・過剰使用・自己支配性・対人関係の危機・生活への侵食・非制御な通話)となった.尺度全体での内的一貫性...

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  • 貝殻を用いたキャピラリーバリア土層で被覆された堤防法面における雨水浸透抑制効果

    大埜 明日香, 小林 薫, 松元 和伸, 森井 俊広 地盤工学ジャーナル 19 (1), 17-32, 2024-03-01

    ...筆者らは,堤防裏法面に破砕貝殻層を敷設することで,キャピラリーバリア(CB)土層として裏法面への雨水浸透抑制と,越水時の裏法面の侵食抑制が可能な貝殻型 CB 堤防を提案してきた。本研究では貝殻型 CB 堤防の社会実装を目指し,堤防裏法面の CB 機能に関する検証と妥当性確認を目的とする。...

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  • 手賀沼の流入河川河口部に広がるヨシ群落の形成過程

    小室 隆 陸水学雑誌 85 (1), 25-35, 2024-02-25

    ...<p> 湖岸に生育するヨシ群落は湖岸の侵食防止や,動植物プランクトンや底生無脊椎動物などによる生物生産の盛んな場である。しかし,ヨシ群落が増水に伴う水位上昇時に浸水する場所にある場合,定期的な刈り取りや枯死した草体を撤去していなければ,河川を流下してくるゴミを堰き止めたり,埋積したヨシの枯死体が下流に流出する。...

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  • 日本に露出する深成岩の固結深度と大地の変化を実感させる学習展開例

    吉川 武憲, 平田 豊誠, 多賀 優, 小川 博士 地学教育 76 (3), 45-56, 2024-01-31

    <p>本研究の目的は,中学校理科単元「大地の成り立ちと変化」で学習する深成岩が地表で見られるしくみを用いた長大な大地の変化を実感させる授業を,身近な深成岩体を使って各地の中学校で実施できるようにするための材料を提供することにある.そのためにまず,日本の地表に露出する深成岩体の固結深度について文献調査を行った.その結果,固結深度が求められた深成岩体は39例で,その範囲は2~27 …

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  • 愛知県知多半島,中新統師崎層群にみられる生痕化石をともなう障害物痕

    二村 光一, 山岡 雅俊 地球科学 78 (1), 1-14, 2024-01-23

    ...</p><p>上部漸深海帯において,底質がシルトからなる海底面に底生動物が棲管を形成して群棲していた.そこに中粒砂を含む混濁流が約 S15°W 方向から流れ込み,障害物の周りに馬蹄形の渦流が発生したため,生痕をともなう馬蹄形の侵食痕が形成されたものと推定した.</p>...

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  • 模型実験に基づく堤防越流時におけるかご系構造物周りの流況と構造物変位の検討

    堀 謙吾, 國領 ひろし, 二瓶 泰雄 土木学会論文集 80 (16), n/a-, 2024

    ...中詰石の粒径および越流水深を変化させた実験を行い,かご層内外の流れを検証した.次に,かご構造物に対し,越流前後のかごの変状および中詰石の移動状況を3Dスキャナにより計測した.その結果,越流水深に関わらず,いずれのケースもかご厚さの4割以深から流速が一定となり,かご表面の流速に対して流速が低減されていることが明らかとなった.さらに,越流前後において,かごの変状や中詰石の大幅な移動は認められず,十分な耐侵食性...

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  • 断層崖沿いに発達する石灰岩堤の形成に関する一考察

    平野 優人, 羽田 麻美, 青木 久 日本地理学会発表要旨集 2024s (0), 154-, 2024

    ...</p><p> 最後に,石灰岩堤の形成プロセスを考察する.まず断層運動に伴う垂直変位により,断層面が地表へと露出して断層崖が形成される.断層崖が形成されると,崖表面は降雨による溶解と日射による強い乾燥作用を受け,カルシウムの再結晶化が起こり,ケースハーデニングが生じる.その結果,断層崖の溶食(や侵食)に対する抵抗性が大きくなり,崖頂部を高まりとした石灰岩堤が形成される....

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  • 都市化による切盛造成と付随する建設発生土流動の環境影響評価

    原 祐二, 三瓶 由紀 日本地理学会発表要旨集 2024s (0), 208-, 2024

    ...単位面積当たりの土砂流動値としては、311.2m<sup>3</sup>/km<sup>2</sup>/yearが得られ、これは当地の自然河川侵食量22m<sup>3</sup>/km<sup>2</sup>/yearより大きい。年平均CO2積算排出量は10,964tonであり、その58%が掘削由来、残り42%が運搬由来だった。...

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  • 湘南海岸の海浜植生に影響を及ぼす踏圧と微地形の関係

    小池 青, 小川 滋之 日本地理学会発表要旨集 2024s (0), 229-, 2024

    ...<p>海浜植生は海浜地域の開発や海岸侵食に伴って危機的な状況に立たされている(由良 2014)。こうした状況の一因として、砂浜における人間活動によって引き起こされる踏圧の問題が挙げられる。行楽地として多くの人々が通る場所あるいは車両の走行が許可されている場所では強い踏圧が働き、植物の生育に影響を及ぼす。...

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  • 十勝平野沿岸にみられる最終氷期の扇状地性の河成段丘のルミネッセンス年代

    石井 祐次 日本地理学会発表要旨集 2024s (0), 77-, 2024

    ...堆積年代であると考えられた.野塚川~楽古川付近では約90 kaまでに河床が標高約10 mまで上昇した後,約80 kaに標高4 m以下まで下刻し,60 kaまでに標高27 mまで急速に河床が上昇したことが示唆された.Ko I面の堆積中には2~3回の下刻と河床上昇が生じたと推測されるが,80~60 kaにおいて最も高くまで河床が上昇した.約60 kaには約10 mの下刻が生じ,その後は25 kaまでに側方侵食...

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  • 阿武隈高地における小起伏面の地形解析と隆起準平原の再検討

    平岡 太一, 尾方 隆幸 E-journal GEO 19 (1), 15-28, 2024

    ...からGISを使用して河床縦断面を解析し,小起伏面の境界にあたると考えられる地点の標高を抽出すると300~420 mの間であり,特定の地質条件には依存しなかった.地形解析の結果は,各流域をとりまく分水界の標高にばらつきがあること,および新田川・夏井川の上流域では小起伏面の境界が局地的侵食基準面として機能していることも示しており,阿武隈高地の地形を隆起準平原と解釈することは適当ではないと考えられる....

    DOI Web Site 参考文献8件

  • 岩盤河川の川幅変化がニックポイント後退に与える影響

    サムナー 圭希, 井上 卓也, 泉 典洋, 清水 康行 土木学会論文集 80 (16), n/a-, 2024

    ...<p> 豊平川花魁淵では,砂礫消失後に岩盤が露出・侵食したことによりニックポイントと呼ばれる小滝が形成され,ニックポイントの後退(上流移動)が確認されている.本研究では,岩盤侵食を考慮した数値計算モデルを用い花魁淵でみられた川幅と勾配に変化がある岩盤河川の侵食過程について解明を試みた.数値実験では川幅と流量に変化を与え計算を行った.数値実験の結果,ニックポイント周辺の川幅が変化することにより流砂量が...

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  • 緩勾配水路における滝の上流進行プロセス

    平松 裕基, 井上 卓也, 高橋 一鳳, 米田 直弘, 内田 龍彦, 泉 典洋 土木学会論文集 80 (16), n/a-, 2024

    ...<p> 本論文では,岩盤河川上にある滝の位置が上流に移動する現象に着目した.実験では,緩勾配水路における滝が上流移動する過程を調べるとともに,この移動を引き起こす流速や土砂移動速度の縦断変化に注目した.低強度のモルタル床を用いた実験を行った結果,落差の縁の直上流に射流域が現れ,この区間とステップ状の侵食が見られる区間が一致することがわかった.ステップ状の侵食の波長は,基盤岩上で形成される周期ステップ...

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  • 滝の上流進行プロセスに及ぼす給砂量の影響

    横田 慶二, 泉 典洋, 井上 卓也, 平松 裕基 土木学会論文集 80 (16), n/a-, 2024

    ...<p> 岩盤上に形成されたニックポイントの上流進行プロセスに及ぼす土砂供給量の影響を調べるため,水路実験を行った.水路内に初期落差のある岩盤を模擬したモルタル床を打設し,そこに上流側から土砂を供給し,侵食過程を観察した.その結果,以下のことがわかった.水路内において,初期段差の上下流の一様勾配区間で侵食が発生せず,初期段差上の急勾配区間でのみ侵食が生じる場合,滝の上流進行プロセスはオーバーハング型をとる...

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  • 常願寺川扇状地における河道物理特性の長期変化の把握と近年の流量規模への応答

    山本 悠賀, 久加 朋子, 藤田 正治 土木学会論文集 80 (16), n/a-, 2024

    ...<p> 常願寺川河川区間における近年の河道物理特性の把握を目的とし,経年的な現地データの整理と非定常二次元河床変動解析を行った.結果,現地データより2000年代前半以降も10kより上流域では河床の侵食傾向が,10kより下流域では堆積傾向が続いていた.一方,粒度分布は大きな変化がなく,2000年前半と同じく6k付近を境に代表粒径が大きく粗粒化していた.数値解析によると,常願寺川では平均年最大流量の700m...

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  • 急流河川の侵食被災に関する大規模水理実験 ―低水護岸背面の洗掘が堤防侵食に至る被災の進行過程と対策の検討―

    山口 里実, 矢部 健一郎, 高橋 賢司, 古溝 幸永, 森田 大詞, 廣瀬 秀樹 土木学会論文集 80 (16), n/a-, 2024

    ...<p> 河川の急流区間では,越流によらない堤防侵食の被災が頻発している.特に河道湾曲部では,低水護岸背面の侵食が堤防侵食に至る被災事例がみられる.本研究では,堤防侵食の危険性が高い河道湾曲部外岸側の被災現象を対象とし,低水護岸背面の高水敷洗掘から堤防侵食に至るまでの現象の把握と対策案の効果検証を目的として大型水理実験を用いた検討を行った.実験の再現結果より,低水路の流れが乗り上げる箇所で低水護岸背面...

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  • 浮遊砂が卓越する河川における流路変動の解析

    原田 大輔, Md. Majadur RAHMAN, 江頭 進治 土木学会論文集 80 (16), n/a-, 2024

    ...分かった.蛇行や砂州に伴って流れが集中する箇所では,その下流内岸側で,主流線からの剝離渦に伴って浮遊砂が堆積し,一方で外岸側ではこの剝離渦は形成されにくく,氾濫流が流路に戻る際に河岸侵食を引き起こしている.このように,浮遊砂の堆積と河岸侵食によって流路変動が生じる過程を明らかにした....

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  • 与那国島沿岸の海底における砂岩の侵食地形

    菅 浩伸, 木村 颯, 堀 信行, 三納 正美, 上瀧 良平, 市川 泰雅, 山舩 晃太郎, 片桐 千亜紀, 中西 裕見子, 浦田 健作, 市原 季彦, 藤田 喜久, 鈴木 淳, 中島 洋典, 佐野 亘 日本地理学会発表要旨集 2024s (0), 121-, 2024

    ...潜水による観察によって、岩盤の剥離、削磨作用、礫の生成などの侵食過程や、様々な形状や大きさをもつポットホールなどの侵食地形が形成されつつある様子を観察することができた。海底における砂岩の風化・削剥が継続的に進行する中で、遺跡状の地形がつくられていることを示唆している。...

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  • 流域への土砂供給は土石流扇状地を介してどのように制御されるのか?

    堀田 紀文 日本地理学会発表要旨集 2024s (0), 247-, 2024

    ...はじめに</b></p><p> 山地において表面侵食や斜面崩壊によって流域に供給された土砂は,土石流や掃流砂,浮遊砂などのさまざまな土砂移動形態をとりながら流下し,やがて海に到達する.急激な土砂移動は土砂災害という形で人々の生活を脅かす一方で,土砂流出の過程で扇状地や段丘,三角州などが形成されると,そこは人々の営みの場所となる....

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  • 河川流・氾濫流一体解析に基づく破堤幅の時間変化と家屋被害状況の関係 ~2015年鬼怒川氾濫を例として~

    吉井 祥真, 窪田 利久, 柏田 仁, 鎌田 直樹, 鈴木 聡佑, 二瓶 泰雄 土木学会論文集 80 (16), n/a-, 2024

    ...鬼怒川を対象に,河川流・氾濫流一体解析を実施した.その結果,堤防決壊地点周辺の流速と浸水深は,破堤幅により大きく変化し,破堤幅変化に合わせて,被災家屋における流体力のピーク出現時刻が大きく異なっていた.多くの流失家屋周辺では流速と水深が2.0m/s,2.0mを超え,倒壊限界(木造家屋,旧耐震基準)を上回った.一方,倒壊限界を下回り,小さな浸水深となった流失家屋が存在しており,これらの場所では,地盤侵食...

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  • 石礫流による渓床・渓岸侵食に関する研究

    加藤 宏季, 福岡 捷二 土木学会論文集 80 (16), n/a-, 2024

    ...<p> 土石流による渓床・渓岸侵食を瞬間的,局所的な変化過程として捉えるだけではなく,時空間的な広がりを持つ現象として捉えることが重要である.土石流の侵食をエネルギー的に捉えることにより,時空間的に広がりを持ったスケールで侵食メカニズムを考えることができる.本研究では,石礫流を対象とし,まず初めに三次元運動方程式に基づいた観点から,詳細な三次元数値実験より,渓床・渓岸侵食機構を検討する.次に,三次元運動方程式...

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  • 軟岩河床を流下する混合流砂の移動・堆積に関する考察

    舛屋 繁和, 井上 卓也, 平松 裕基, サムナー 圭希, 傳甫 潤也 土木学会論文集 80 (16), n/a-, 2024

    ...のみではなく軟岩床の凹凸と堆積する細粒分の大小関係や流砂量,軟岩侵食に大きく寄与する比較的大きな砂礫の流砂量など,軟岩侵食量を推定するにあたっては,平均粒径以外の要素と軟岩侵食速度の関係も明らかにする必要がある可能性が示唆された....

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  • 斜面侵食に着目した流域土砂輸送モデル

    秦 梦露, 原田 大輔, 江頭 進治 土木学会論文集 80 (16), n/a-, 2024

    ...<p> 本研究は,分布型降雨流出モデルと単位河道の土砂輸送モデルを骨格とした流域土砂流出モデルに,表面流による斜面侵食モデルを組み込んで,その適用性を検討したものである.斜面侵食モデルは土粒子の侵食・堆積項を有する浮遊砂の輸送方程式を斜面に適用し,ガリ侵食に伴う斜面から単位河道への土砂供給現象を定式化して構築されたものである.モデルを北海道の安平川における降雨・土砂流出現象に適用した結果,河床材料の...

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  • 富山県河川における堤防の侵食リスクを考慮した浸水ハザード情報の提案

    松本 晋太朗, 呉 修一 土木学会論文集 80 (16), n/a-, 2024

    ...を行った.結果として,堤防の侵食危険度が変化すると堤内地での浸水確率,床上浸水確率,水平避難確率が変化することを示した.また,全体のハザード比較により神通川右岸側では他の河川よりも優先的に侵食被害への対策を行っていく必要性があることを明らかにした....

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  • 水害リスクの定量評価に向けた破堤確率評価手法に関する研究

    植村 郁彦, Rongen GUUS, 舛屋 繁和, 吉田 隆年, 山田 朋人 土木学会論文集 80 (16), n/a-, 2024

    ...<p> 本研究は水害リスクの定量評価に向け,ハザード評価に含まれる堤防決壊条件への破堤確率の導入を目的とし,破堤確率の評価手法及び複数評価地点の破堤確率の統合手法を構築し,北海道東部の帯広市街地を対象に本手法による破堤確率を評価したものである.破堤要因は越水による破堤を対象とし,プロセスに含まれる堤防高,水位,法面の耐侵食性の不確実性を考慮した,モンテカルロ法による破堤確率算定モデルを構築した.実河川...

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  • 土の弾塑性MPMを用いた河川堤防の越流侵食解析手法の開発

    由井 洋和, 高田 息吹, 音田 慎一郎, 肥後 陽介 土木学会論文集 80 (16), n/a-, 2024

    ...<p> 近年,日本では気候変動の影響によって大型の台風や局所的な豪雨が増加しており,堤防が決壊することで生じる河川氾濫による被害が相次いでいる.このような被害を軽減するため,粘り強い堤防整備の重要性が高まっており,堤防が破壊に至るまでの浸透,越流,侵食などの進行的な挙動を精緻に再現可能な解析法が必要である.本研究は,堤体表面を流れる越流水による侵食挙動を再現できる解析手法の確立を目的として,表面流と...

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  • 島原湾南部の海底地形

    大上 隆史 日本地理学会発表要旨集 2024s (0), 203-, 2024

    ...〜高海面期)に形成(侵食)され,海退期に埋積されていると推察される....

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  • 根室半島西部,落石岬周辺における条線土の記載と層序

    近藤 玲介, 澤田 結基, 高野 建治, 井上 京, 山本 忠男 日本地理学会発表要旨集 2024s (0), 263-, 2024

    ...調査地点周辺の地形・地質概要</p><p> 野外調査地点は,根室半島西部の落石岬の基部付近に位置する.調査地点(標高約15~30 m)周辺は,中期更新世に離水したと考えられる海成段丘および丘陵を主体とし,小規模な侵食谷が発達する.谷底の沖積低地には小規模な流路と湿原が分布する.本研究で対象とした条線土は丘陵斜面に分布し,周辺の頂稜部や丘陵基部斜面と谷底低地の境界付近には大型のアースハンモックが密に分布...

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  • 河川堤防の越流侵食解析における材料不確実性の評価手法

    児玉 真乃介, 平野 大地, 音田 慎一郎, 大竹 雄, 肥後 陽介 土木学会論文集 80 (16), n/a-, 2024

    ...<p> 河川堤防内部の材料物性は築堤履歴に依存して不確実である.また,近年激甚化する降雨を背景に,越流時の堤防の粘り強さの評価手法の確立が求められている.本研究では,河川堤防の越流侵食解析における材料不確実性の評価手法を提案する.実河川堤防の様々な粒度分布に対する近似多数解析を実現し,材料不確実性による越流侵食の影響評価を実現している.本論文では,耐侵食性への粒度分布の影響を考慮した掃流砂および浮遊砂...

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  • 鹿児島県・南薩地域における村落構造と「門割」

    山元 貴継 日本地理学会発表要旨集 2024s (0), 166-, 2024

    ...</p><p></p><p><b>明治20年代における旧頴娃郡仙田村の空間構造</b></p><p> 分析対象とした旧頴娃郡仙田村(現・指宿市開聞町大字仙田)は,カルデラ湖となっている池田湖南側に位置し,その外輪山外側南斜面とその下方に広がる.そのうち集落は,いわゆる「シラス台地」上に展開され,同村東西端は,現地で「迫(サコ)」と呼ばれる,侵食によって形成された,その両側が急崖となっている狭い谷までとなっている...

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  • サガルマータ国立公園におけるヤクの放牧地を通過する登山道周辺のガリー侵食・植生荒廃の分布パターン

    王 婷, 渡辺 悌二, レグミ ダナンジャイ 日本地理学会発表要旨集 2024s (0), 270-, 2024

    ...ガリー侵食により,大きな崩れが生じた区間では,登山道の中央から両側につれてNDVI数値が上がる傾向が明確に現れた。</p><p><b>必要な登山道管理対策</b></p><p> 当調査地域では,地面の起伏が大きく,斜面に交わって走る登山道区間では,地表面が裸地化し,ガリー侵食もたくさん生じている。ところが,幅が狭いガリーの多くはあまり深くまで侵食されず,植生回復も進んでいる。...

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  • 静岡県芝川にみられる峡谷の形成について

    髙井 智大, 青木 久 日本地理学会発表要旨集 2024s (0), 306-, 2024

    ...</p><p> 谷の深さ(<i>D</i>)は,断層との交差地点を境に,上流部で大きく,下流部で小さいことがわかった.また下流部の河床は玄武岩から成るが,上流の峡谷の河床は土石流堆積物が露出する.このことは上流部では玄武岩の下にある土石流堆積物の地層まで侵食が及んだことを示唆する....

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  • Erratum:モデル実験から理解する沖積河川の堆積・侵食・地形発達作用

    成瀬 元 地質学雑誌 129 (1), e2-e2, 2023-12-22

    <p>訂正</p><p>地質学雑誌129巻掲載の成瀬論文(巡検案内書p.441-452)において,下記の誤りがありました.ここに訂正しいたします.</p><p>(著者)</p><p> </p><p>p.445左段 式(7)左辺のτ(タウ)に下付き文字<sub>b</sub>を追記</p><p>(誤)τ=<i>ρC<sub>f</sub>U</i><sup>2</sup></p><p>(正)τ<s…

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  • Chronic Contained Ruptureを来した傍腎動脈腹部大動脈瘤に対してSurgeon-modifiedステントグラフト内挿術を行った一例

    水落 理絵, 浅見 冬樹, 岡本 竹司, 高橋 聡, 山本 和男, 吉井 新平 日本血管外科学会雑誌 32 (6), 437-441, 2023-11-30

    ...<p>Short neckである腹部大動脈瘤への手術介入においては,大動脈瘤の性状を十分に考慮し術式を検討すべきである.症例は78歳男性.3カ月前より右腰痛および右大腿部痛を自覚していた.CTで右腎動脈直下の腹部大動脈から右側および背側に拡大する径90 mm大の仮性動脈瘤を認め,腰椎への侵食が確認された.血行動態は安定しておりchronic contained rupture(CCR)と診断した.開腹既往...

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  • 伊豆諸島八丈小島における希少海鳥類の繁殖地の重要性評価 ―伊豆諸島自然史研究会―

    長谷川 雅美, 上條 隆志, 菊池 健, 樋口 広芳, 岩崎 由美, 森 由香, 徳吉 美国, 伊藤 瞬, 須藤 七海, 水越 かのん 自然保護助成基金助成成果報告書 32 (0), 134-142, 2023-10-31

    ...<p>八丈小島はイタチもヘビも生息せず,伊豆諸島の典型的な食物網が残された唯一の島である.1969年に無人島化後,ノヤギの増加・植生被害が顕在化し,ノヤギ駆除が実施され,2017年までに駆除に成功した.2014年にはクロアシアホウドリの繁殖をはじめ,2022年には番数が100を超えた.一方,隣接する小島小地根は,カンムリウミスズメなど小型の海鳥類の繁殖地となっているが,島の斜面侵食・崩壊によって営巣可能...

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  • 植生シートの表流水に対する侵食防止効果の可視化と定量評価に関する基礎的研究

    鍜冶元 雅史, 中村 大, 村上 悠一郎, 三鍋 佑季, 川口 貴之, 川俣 さくら ジオシンセティックス論文集 38 (0), 40-47, 2023-10-16

    ...本研究ではのり面を流下する表流水に対する植生シートの侵食防止効果を評価することに取り組んだ.実施した侵食試験は植生シートを敷設した供試体を作製し,その表面に水を流下させるというものである.また,侵食痕を観察する手法には,SfM(Structure from Motion)写真測量を採用した.試験結果から,植生シートには侵食量を大幅に低減し,侵食開始を遅延させる効果があることが確認できた.また,植生シート...

    DOI Web Site 参考文献2件

  • 景観保全型緑化工法を用いた火山性荒廃斜面の植生回復に伴う土砂流出抑制の長期的効果

    武藤 惠, 上條 隆志, Luan Chunyang, 小川 泰浩, 石森 良房 日本緑化工学会誌 49 (1), 167-170, 2023-08-31

    <p>生態系と景観の修復を目的とした緑化資材である東京クレセントロール®の泥流抑制と植生回復の長期的効果を検証するため,三宅島で流出土砂量調査と植生調査を実施し設置2年後と6年後を比較した。流出土砂量は資材区と対照区に設置した土砂受け箱で計測し,植生については1 mコドラートを用いた植被率と種構成の調査と樹木の分布調査を行った。流出土砂量は資材区で少なく,対照区に対する削減効果は4年間で約9倍に…

    DOI Web Site Web Site 参考文献4件

  • 積雪寒冷地における表層崩壊地の植物の種多様性向上に貢献する環境要因の解明

    山田 夏希, 森本 淳子, 中村 太士 日本緑化工学会誌 49 (1), 9-14, 2023-08-31

    ...土壌侵食の抑制に寄与する環境要因をSpearmanの順位相関係数を用いて評価した。また,植物種の多様性向上に貢献する環境要因を, GLMMで評価した。その結果, 生物学的遺産による土壌侵食防止効果が認められ, 植物の初期侵入に寄与していることが示唆された。また,生物学的遺産に含まれる攪乱前の植物と,新規侵入植物の根系を支持する土壌硬度が種多様性を向上させた。...

    DOI Web Site Web Site 参考文献7件

  • 凍結融解履歴が植生工の侵食防止効果に与える影響を定量的に評価するための研究手法の検討

    鍜冶元 雅史, 中村 大, 渡部 樹, 川口 貴之, 川尻 峻三, 宗岡 寿美 日本緑化工学会誌 49 (1), 45-50, 2023-08-31

    ...<p>本研究では,凍結融解履歴が植生工の侵食防止効果に与える影響を評価するための研究手法について検討した。具体的には,ケンタッキーブルーグラス(<i>Poa pratensis</i> L.)を生育させた供試体を作製し,これに凍結融解履歴を与えた上で侵食試験を実施している。侵食試験には,既往研究で開発された侵食試験装置と侵食試験方法を採用した。...

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  • 動物性繊維(羊毛)を活用した植生シートに関する基礎的研究

    大西 崇太, 藤井 紫生, 柴原 寛太, 服部 浩崇, 寺﨑 寛章 日本緑化工学会誌 49 (1), 161-164, 2023-08-31

    ...素材は動物性繊維である羊毛を主原料としたシートを作製し,植物生育能力および侵食防止性能を評価した。その結果,試作した羊毛植生シートには植物性の稲わら植生シートと同等以上の植物生育能力があり,また化学繊維製侵食防止シートと同等以上の侵食防止性能も併せ持つことが確認された。これは羊毛特有の繊維構造や含有成分等が寄与し,羊毛は新規の植生シート材料として非常に有望であると考えられる。</p>...

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  • 2011年東北沖津波の泥質・有機質津波堆積物

    CHAGUÉ Catherine, 篠崎 鉄哉 地学雑誌 132 (4), 341-352, 2023-08-25

    ...また,さまざまなプロキシから,泥質津波堆積物のほとんどが侵食された水田や森林の土壌,植生を起源としており,津波によって内陸に運ばれたことが示された。調査の結果,津波が2.5 km以上内陸に浸水した地域では視認可能な砂質堆積物は60-80%程度までしか広がっていないのに対し,泥質堆積物は津波浸水限界の最大98%まで広がっていたことが明らかになった。このことは津波リスク評価にとって重要な意味をもつ。...

    DOI Web Site Web Site 被引用文献2件 参考文献21件

  • モデル実験から理解する沖積河川の堆積・侵食・地形発達作用

    成瀬 元 地質学雑誌 129 (1), 441-452, 2023-08-09

    <p>このワークショップでは,堆積地質学で用いられるモデル実験を体験し,その意義について議論する.まず,小型の水路を使って沖積河川を模した実験を行う.この実験では沖積河川を流れる土砂の流量や粒度を変化させ,河川地形に与える影響を検討する.水路の下流端に堰を設け,海や湖・ダムへそそぐ河川の地形発達作用を観察する.次に,簡便な数値モデルを用いて2種類の数値実験を行う.一つ目の実験は土砂流量を変化させ…

    DOI Web Site 参考文献22件

  • 理科免許取得を目指す大学生は風化を正しく理解しているか

    亀田 直記, 瀧本 家康 理科教育学研究 64 (1), 73-78, 2023-07-31

    ...真砂の形成についての仮説設定では,中学・高校の教科書の記載に沿った視点の記載が16%にとどまり,誤りである侵食・運搬・堆積に関連した記載が42%,衝突の視点に沿った記載が21%となった。理科教員を目指している大学生は風化と運搬作用中に生じる破砕・摩耗による細粒化を混同している可能性があり,風化を正確に理解する教材の開発や,学習指導要領の該当箇所の見直しを検討することが望まれる。</p>...

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  • 福地川水系の地形解析

    渡邊 康志 沖縄地理 23 (0), 9-34, 2023-07-31

    ...接峰面は現地形の侵食前の地形を復元したものと考え,バファーサイズを拡大することでより過去の地形を推定し,福地川流域とその周辺の水系変遷史を組み立てた.また,生成したグリッド標高データの水文・地形解析結果から,この水系変遷史の補強や変遷の原因等を考察し,ギナン崎北方断層に沿った区間の福地川上流は過去に東方向に流下していたことなどの結論を得た.これら水系変遷史研究において,バファー期という相対的な時間軸...

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  • 作業道における枝条を用いた法面保護工の検討

    菊池 智弘, 亀山 翔平, 矢部 和弘 日本森林学会大会発表データベース 134 (0), 556-, 2023-05-30

    ...一方,径大1段では,流出土砂量と表面流量ともに無施工より多く,束状では土砂を堆積させる効果はあるが,表面流を集中させて侵食を増大させる可能性が高いと考えられる。バラ置きは表面流が法面に到達することなく分散排水される可能性が大きいことが示され,盛土表面が見えなくなるように枝条を敷き詰めることが盛土法面保護に有効であると考える。</p>...

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  • 森林流域における50年間の土砂流出量変動と近年の増加要因の推定

    島田 康平, 勝山 正則, 堀田 紀文 日本森林学会大会発表データベース 134 (0), 548-, 2023-05-30

    ...こういった豪雨に伴って斜面の表面侵食や河道等の土砂堆積地から土砂が大量に輸送されたと推測する。また、土砂流出予測モデルGeoWEPPを用いて降雨パターンや植生条件の変化に対する生産過程について検討した。</p>...

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  • 森林小流域の崩壊面積率の違いが炭素と窒素の河川流出に及ぼす影響について

    井手 淳一郎, 荒田 洋平, 野黒 大雅, 横山 陸, 遠藤 いず貴, 五味 高志 日本森林学会大会発表データベース 134 (0), 523-, 2023-05-30

    ...<p>豪雨や地震等の災害に起因する山岳部崩壊地では表面侵食が生じやすく,土砂に含まれる窒素等の栄養塩も多量に流亡すると考えられる.一方,崩壊地であっても部分的に植生や土壌が残存するため土砂流出が抑制され,また,河川への有機物供給も保持される場合がある.しかし,植生の残存の程度が崩壊地からの有機物や窒素の流出に及ぼす影響については十分にはわかっていない.本研究ではこの影響を検討するため,2018年北海道胆振東部地震...

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  • かつて禿山だった白坂流域における1930年からの土砂流出変化

    浅野 友子, 水内 佑輔, 岸本 光樹, Kristin Bunte, 田中 延亮 日本森林学会大会発表データベース 134 (0), 42-, 2023-05-30

    ...<p>はげ山では毎年の降雨による表土の侵食速度が大きかったが、森林が回復し侵食速度が小さくなると、表土は年々厚さを増す。これに伴い水・土砂移動の形態が「表面流・表層浸食型」から「地中流・崩壊型」に変化することが予測されてきたが、そのような変化がいつどのように起こったのか、実態は明らかではない。...

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  • クラフトバンドを用いたのり面保護工の機能評価

    矢部 和弘, 佐藤 大樹, 亀山 翔平 日本森林学会大会発表データベース 134 (0), 555-, 2023-05-30

    <p> わが国の森林は急傾斜地が多いことから林道や作業道の法面の長大化が避けられず,長大法面においては適切かつ安価なのり面保護が求められる。とくに作業道においては,施工が容易なものが求められる。そこで本研究では植生ネット工に着目し,新たな素材として生分解性のクラフトバンドの使用を検討した。</p><p> …

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  • コナラの着葉期及び落葉期の樹幹流下量に影響を与える樹木特性因子の検討

    青山 周平, 佐藤 貴紀, 松本 嘉孝, 江端 一徳 日本森林学会大会発表データベース 134 (0), 543-, 2023-05-30

    ...<p> 樹幹流は降雨を集中的に捕捉し、表面流となることで局所的な土壌侵食に影響を与えると考えられており、森林斜面における発生過程を解明する必要がある。これまで広葉樹の樹幹流下量と樹木形状との相互関係に関する研究は針葉樹に比べて少なく、着葉期と落葉期の違いについても検討されていない。...

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  • 九州山地における防鹿柵内外でのブナ樹冠下環境と土壌微生物相の違い

    櫻井 優樹, 片山 歩美, 阿部 隼人, 津山 濯, 徳本 雄史 日本森林学会大会発表データベース 134 (0), 660-, 2023-05-30

    ...<p>九州山地では、シカによる食害で下層植生が消失し、その後の激しい土壌の露出と侵食が引き起こることにより、土壌生態系が劣化する可能性がある。土壌生態系衰退の防止や生物多様性の維持には防鹿柵の設置が効果的であるが、土壌中の微生物(真菌類と細菌類)の多様性や機能性がどの程度維持されているかについてはわかっていない。...

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  • λDNAとリアルタイムPCR を用いた土壌DNA抽出効率の評価

    森本 晶, 伊勢 裕太, 大友 量, 高田 裕介 土と微生物 77 (1), 40-46, 2023-04-30

    ...土壌侵食により不均一な作土が分布する傾斜畑から採取した3 種の黒ボク土試料(H, M, L)についてDNA 抽出条件を最適化するとともに,DNA 抽出効率を評価するために予め土壌に添加したλDNA の回収量をリアルタイムPCRで測定した。...

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  • 教職課程における河成礫層の観察法のアップデート

    林 慶一, Keiichi HAYASHI 甲南大学紀要. 理工学編 = Memoirs of Konan University. Science and Engineering Series 69 (1), 1-12, 2023-03-24

    ...されるもので,河床の堆積物と理解されてきた.しかし,礫を含んだ堆積物はそのほかに,氾濫原内の自然堤防が決壊した場所や,山間部から排出された土石流が堆積する場所にも形成される.本稿では,これら3つのタイプの礫層を判別する観察法を,大学の教職課程を念頭に置いて,甲南大学の地学実験で利用している地質野外実習地の露頭を用いて具体的に示した.また,この観察法の転換により,河成層から過去のその場所での堆積・運搬・侵食現象...

    DOI 機関リポジトリ

  • 関東山地東南部に分布するリニアメント群

    角田, 清美, スミダ, キヨミ, 高橋, 清樹, タカハシ, セイキ, Sumida, Kiyomi, Takahashi, Seiki 駒澤地理 59 27-47, 2023-03

    ...この事から,断層( 帯) は活断層ではなく,古い地質時代に形成された断層と破砕帯で,現在の地形が形成される過程で,周辺より侵食され易い場所がリニアメントとして,活断層地形に類似した地形になっていることを明らかにした。...

    機関リポジトリ

  • 山陰海岸窓島の海食アーチ(めがね洞門)の調査風景

    地学雑誌 132 (1), Cover01_01-Cover01_02, 2023-02-25

    ...<p> 岩石海岸では,波の侵食によって多様な形態をもつ海食洞地形がつくられる.山陰海岸では切り立った断崖が連なるリアス海岸が代表的な景観となっており,百を超える海食洞もみられる.写真は流紋岩の岩体につくられたアーチ地形をドローン搭載のカメラから撮影したものである.海食洞は陸上からのアクセスが困難な断崖基部や離れ島に形成されていることが多く,その場合はボート(写真右下)を利用して調査する.舳先を接岸させて...

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  • 隆起山地における地形発達史の定量的復元と深層ボーリングコア中の宇宙線生成核種に基づく検証

    太田 義将, 松四 雄騎, 松崎 浩之 日本地理学会発表要旨集 2023s (0), 108-, 2023

    ...</p><p></p><p><b>3.方法</b></p><p> 山地流域の渓流堆砂に対する宇宙線生成核種<sup>10</sup>Be分析により現在の侵食速度を決定し,数値標高モデルの解析を組み合わせることで,ストリームパワー則とハックの法則を組み合わせた単純な侵食モデルのパラメータを設定した.このモデルを用いた河川縦断面形の逆解析によって地形発達過程を復元し,過去の流域が排出した土砂が堆積する深層...

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  • 喜界島北東海岸における完新世離水サンゴ礁と初期カルスト地形

    加藤 花月, 木村 颯, 菅 浩伸 日本地理学会発表要旨集 2023s (0), 250-, 2023

    ...は記載されているが,原地形や構成物との関係はほとんど調査されていない.そこで本研究では,完新世離水サンゴ礁を調査対象とし,現地調査を基に,原地形・構成物と離水後の侵食地形の関係を詳細に捉えることで,原地形が初期のカルスト化にどのように寄与するかを明らかにすることを目的とした....

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  • 2022年7月の宮城県北部における大雨に伴う大崎平野の河川氾濫とその地形学的背景

    高橋 尚志, 橋本 雅和, 森口 周二 日本地理学会発表要旨集 2023a (0), 14-, 2023

    ...約70 m以上のクレバススプレーが堤内地の水田を覆って形成された.クレバススプレー堆積物は,最大層厚約70 cmの砂礫であり,有機質泥の偽礫や瓦礫を含み,全体的にはやや級化していた.砂礫の最大礫径は約15 cmほどで,亜角礫も含まれていた.出来川の河床勾配や,形成された地形の規模や堆積物の層相などを踏まえると,このクレバススプレー堆積物のほとんどは上流から運搬された土砂ではなく,水流によって破壊・侵食...

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  • UAV-LiDARと廃路面を用いた花崗岩斜面における土砂移動の空間分布評価

    原田 駿介, 八反地 剛, 小倉 拓郎, 早川 裕弌 日本地理学会発表要旨集 2023a (0), 114-, 2023

    ...があるかなどに基づき,堆積形状を分類すると,比集水域や寄与領域の平均傾斜が大きい地点ほど土砂の流入が激しいことを読み取れる(図1).侵食痕は比集水域の大きな地点でのみ観察された.斜面で発生した落石が次第に集積し,最終的に土石流など水の関与する現象で流出していく各過程を,廃道を土砂トラップに見立てることで追跡できた....

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  • 上北平野での河床縦断形解析による河川侵食モデルの推定

    高井 静霞, 三箇 智二, 島田 太郎, 武田 聖司 日本地理学会発表要旨集 2023a (0), 50-, 2023

    ...侵食量の大きい河川侵食をモデル化する方法の一つに、河床縦断形に対する地形解析がある。これは、岩盤河川に対する侵食モデル(ストリームパワーモデル)と河川形状を比較することで、モデルの成立範囲や平衡状態(隆起速度≒侵食速度)からのずれ、地殻変動・地質等の情報を推定するものである。...

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  • 清水海岸におけるsand bodyの移動阻害要因の検討

    宇多 高明, 住田 哲章, 内山 翔太, 居波 智也, 五十嵐 竜行, 伊達 文美 土木学会論文集 79 (18), n/a-, 2023

    ...<p> 静岡海岸の北東側に隣接する清水海岸では,sand bodyの移動遅延が起きている.一方で清水海岸北部で砂礫を採取し,それを上手側に投入するサンドリサイクルが侵食対策として進められ,それによりようやく海浜が維持されている.しかし,本来的には,沿岸漂砂により安倍川起源の砂礫が自然に運ばれる姿を取り戻すことがsustainableな海岸保全を進める上で必要である.そこで,静岡・清水海岸の境界付近での...

    DOI Web Site 参考文献2件

  • Bali島のNusa Dua~Tanjung Benoa海岸における侵食と対策検討

    大中 晋, 宇多 高明, 森 智弘, 宮川 晃希, 市川 真吾 土木学会論文集 79 (18), n/a-, 2023

    ...<p> Bali島南部に位置するBukit半島の東岸に沿っては,Nusa Dua~Tanjung Benoa海岸が広がる.これらの海岸では,北向きの沿岸漂砂バランスの崩れから侵食が進んできた.衛星画像の解析によれば,NusaDua海岸では,島背後の開口部を沿岸漂砂が通過する現象が起き,これに伴い島の南側海岸で著しい侵食が起きた.一方,北部のTanjung Benoa海岸では,北向きの沿岸漂砂が突堤により...

    DOI Web Site 参考文献4件

  • 波・流れ共存場における底面流速変動の確率分布を考慮した侵食量算定式に関する研究

    枩永 卓也, 井手 喜彦, 山城 賢, 中川 康之, 児玉 充由 土木学会論文集 79 (18), n/a-, 2023

    ...<p> 波・流れ共存場を考慮した数値モデルでは,一般的に流れ場と波浪場における一定時間内の代表流速等から底面せん断応力を計算している(平均モデル).しかし実際の流速は時々刻々瞬間的に変動しており,一定時間内の流速は確率分布で表現される.本研究では,底面流速変動の確率分布を考慮した評価手法を基にした侵食量算定式を用いることで,底面せん断応力の評価手法の改良を行った(確率モデル).確率モデルを用いて既往台風...

    DOI Web Site 参考文献9件

  • 吸出し防止材で覆われた堤防裏法面に越水時に作用する流速に関する検討

    西嶋 貴彦, 三好 朋宏, 三尾 奈々恵, 福島 雅紀 河川技術論文集 29 (0), 127-132, 2023

    ...<p>吸出し防止材で堤防裏法面を被覆する粘り強い河川堤防の構造について,堤体の侵食を抑制する効果を確認するためには,堤体に作用する流速を適切に算定することが重要となる.吸出し防止材が堤体に作用する流速を低減する効果があることは指摘されているが,吸出し防止材の厚さや材質による違いは明確でない.そこで,本研究では,厚さの異なる複数の吸出し防止材や材質の異なる他のシート材を用いた堤防越水実験を行い,吸出し...

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  • 相良沿岸における2019年台風19号時の急激な侵食とその後の砂浜回復

    宇多 高明, 大井戸 志朗, 柴田 直紀, 竹内 由衣, 花田 昌幸, 石橋 さくら 土木学会論文集 79 (17), n/a-, 2023

    <p> 沿岸漂砂と高波浪時の急激な沖向き漂砂が重なった場合の海浜変形,およびその後の砂浜の回復について,駿河湾西岸の御前崎~勝間田川河口間の長さ16km区間を取り上げて検討した.この沿岸では,2019年10月12日に襲来した台風19号時の高波浪時の沖向き漂砂により著しい地形変化が起きた.しかし,相良港により沿岸漂砂が阻止され,ほぼ閉じた漂砂系を有する相良港海岸須々木地区では,高波浪後の通常波浪の…

    DOI Web Site 参考文献2件

  • 台風19号時の高波浪による湯河原海岸の急激な侵食とその後の砂浜回復

    宇多 高明, 高橋 幸一, 東田 健志, 大木 康弘, 三波 俊郎 土木学会論文集 79 (17), n/a-, 2023

    ...利用されてきたが,この付近では近年急激な汀線後退が起きた.この原因を調べるために,現地調査とともに空中写真および衛星データによる汀線変化解析を行った.急激な汀線後退は,2019年10月12日に襲来した台風19号時の高波浪により起きたと考えられたことから,2020年12月実施のAirborne Lidar Bathymetry測量の結果と,2005年3月の深浅測量データとを比較し,高波浪襲来時の急激な侵食機構...

    DOI Web Site 参考文献2件

  • 地球温暖化が富山県河川の侵食・洪水リスクに及ぼす影響と各種適応策・流域治水オプションの評価

    藤下 龍澄, 呉 修一 水文・水資源学会研究発表会要旨集 36 (0), 234-, 2023

    ...<p>富山県河川は世界有数の急流河川である.急流河川の特徴として河床勾配が急であることから洪水時に砂州の移動や河床高の変化が生じやすく,堤防の侵食被害が発生しやすい.そのため富山県では侵食による被害が多く,「越水なき破堤」が常に危惧されている.このような従来からのリスクに加えて,近年の地球温暖化による気候変動により,全世界で降雨量の増加や洪水規模・頻度の拡大が問題となっている.これらの背景から地球温暖化...

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  • Aptian期に西太平洋地域で発生した巨大津波とその波源の候補

    藤野 滋弘, 前田 晴良 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 169-, 2023

    ...., 2015; 横山ほか, 2021).宮古層群の津波堆積物の層厚と侵食の程度は海溝型地震津波の事例をはるかに上回っている.一方,K/Pg境界の津波堆積物のように,天体衝突や巨大海底地滑りなどに伴って発生した地質時代の中でも例外的に大きな津波の堆積物には層厚や侵食の程度が宮古層群の津波堆積物に比較できる事例がしばしばある.また,砂岩層の偽礫の存在は,この津波が下位の地層を深く侵食したことを暗示している...

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  • (エントリー)常時微動観測から推定した新潟県津南町における地盤特性と宮野原断層の関係

    中島 展之, 小荒井 衛, 先名 重樹, 金子 朋紀 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 250-, 2023

    ...波速度が300m/sを超える深度を礫層の上端と推定し,それを基準に断層運動について検討を行なった.宮野原断層での群列観測の結果から,礫層の上面が3つの領域で分けられそれぞれ5m程度の標高差が見られた.北側の標高差は地形的に低断層崖の位置とも一致していることなどから断層によるものと解釈した.また,南側は基盤深度が約20mと極端に深く,S波速度の遅い層が厚く存在した.これは,亀岡の集落を東西に流れる川の侵食作用...

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  • 愛媛県宇和島市に分布する崩壊堆積物に含まれる古土壌の<sup>14</sup>C年代

    西山 賢一, 露口 耕治, 大矢 基弘, 佐竹 一希, 川本 真由美 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 261-, 2023

    ...<b>(1</b><b>)宇和島市畔屋の露頭</b> 宇和島市畔屋では,ミカン園として利用されている標高約60mの丘陵頂部付近から崩壊が発生し,畔屋地区の集落にまで崩壊土砂が達した.滑落崖の下方斜面には,ミカンの果樹などを含んだ2018年崩壊堆積物の下位に,厚さ約3mに達する古い崩壊堆積物が分布しており,ガリー側壁に露出している.この場所では,明瞭な古土壌を伴わず,下方斜面に向かって傾斜した侵食面を...

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  • 三重県中新統阿波層群槇野層の含礫泥岩層の岩相と微化石群集

    入月 俊明, 黒川 聡美, 林 広樹, 辻本 彰, 瀬戸 浩二 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 447-, 2023

    ...本研究では下阿波地域の槙野川沿いで地層の記載と岩石試料の採取を行った.槙野川中流域では下位の平松層の中粒砂岩層を侵食し,基盤を構成する片麻岩や花崗岩の角礫主体の含礫泥岩層が重なる.この周辺では全体的に逆級化した角礫岩層や含礫泥岩層が卓越し礫岩砂岩互層も挟在する.含礫泥岩の礫種は片麻岩,花崗岩類,頁岩,チャートが優勢で径1 mの片麻岩の巨礫も多数みられる.さらに,藤原ほか(2005)が指摘したように頻繁...

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  • 南紀白浜の礫岩層の起源

    和歌山県立 田辺高等学校 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 505-, 2023

    ...め(89%),他に緑色凝灰岩,泥岩などが見られた.3 塔島礫岩層の礫の供給源塔島礫岩層の礫のうち,緑色凝灰岩の礫は,田辺層群朝来累層にも礫として含まれている.これが洗い出されて,塔島礫岩層の礫として堆積したと考えられる.この岩石の供給源の候補は,四万十帯の竜神層に含まれている白亜紀の凝灰岩(坂本・別所,1992)である.一方,結晶片岩類の礫は,田辺層群白浜累層の礫岩に高い頻度で含まれている.これが侵食...

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  • [招待講演] 伊豆衝突帯周辺の中新世地殻変形

    星 博幸 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 58-, 2023

    ...この不整合では、伸張変形または短縮変形を受けた前期中新世の地層を変形度の小さい中期中新世の地層が侵食面を挟んで覆っており、多くの地域で傾斜不整合になっている。この不整合は15.5~15.0 Maの短期間に形成されたことが層序学的研究により明らかにされている(高橋ほか 2006)。...

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  • 伊那地域に分布する領家花崗岩類のジルコンU–Pb年代

    常盤 哲也, 北川 奏 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 64-, 2023

    ...., 2015),領家花崗岩類の形成についてはマグマ形成の不均質性や構造侵食なども考慮して考える必要がある.引用文献:木下・伊藤, 地質雑, 92, 723-725; 中島, 2018, 地質雑, 124, 603-625; Nakajima et al., 1990, <i>Cont. Min. Pet....

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  • 熊本県で発生した地すべり災害

    椋木 俊文, 今薗 淳司, 梅﨑 基考, 山下 隆之 地盤工学会災害調査論文報告集 1 (1), 36-54, 2023

    ...令和2年九州豪雨によって熊本県で発生した特徴的な土砂災害として,深層崩壊・土石流,地すべり,大規模侵食の3つの分野に分けることができるが,本調査報告論文では,継続性のある累積変位が認められた事例を「地すべり」と定義して報告する。...

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  • 支笏火砕流台地北部の河川地形

    高波 紳太郎 日本地理学会発表要旨集 2023s (0), 195-, 2023

    ...<p>支笏火砕流台地は後期更新世に支笏カルデラから噴出した大規模火砕流の堆積物で構成され,石狩低地や野幌丘陵,勇払低地に接する.地下を含めた支笏火砕流堆積物の分布は山元(2016)によって明らかにされているが,火砕流堆積後の侵食に起因する地形変化の過程に関しては九州の火砕流台地に比べてあまり研究されていない.本発表では支笏火砕流台地における侵食に関連した河川地形の特徴について報告する....

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  • 常磐海岸南部における最終間氷期の海成段丘構成層の堆積環境

    宇津川 喬子 日本地理学会発表要旨集 2023s (0), 258-, 2023

    ...</p><p>阿武隈山地と太平洋とに挟まれた低地帯には,3段の海成段丘(高位面,田尻浜I面,田尻浜II面)およびそれを被覆あるいは侵食するかたちで2段の河成段丘(桜川I面,桜川II面)が分布している. 本研究では田尻浜II面の露出する茨城県日立市大みか町の海食崖で堆積相を記載し,粒度分析と粒度別岩種組成を調べた....

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  • 過度な森林資源の収奪による斜面土層の存続性変化と流域環境の遷移

    太田 凌嘉, 松四 雄騎 日本地理学会発表要旨集 2023s (0), 26-, 2023

    ...研究背景 </p><p>森林生態系と風化帯がつくりだす地圏・水圏・気圏・生物圏の地表近傍境界域は,地形変化と水循環および生物活動の場となっている.地表近傍境界域が受容・緩衝できる程度を超えて植生が人為的に改変されると,斜面の侵食が加速し,土層が流亡して風化岩が露出した状態へと流域の環境が変貌する.いわゆるハゲ山の出現である.地表近傍境界域の機能把握は,流域環境の持続可能性評価における重要課題である....

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  • 衛星画像を活用したインドネシア主要島の汀線変化及び沿岸利用に関する検討

    森 智弘, 大中 晋, 下園 武範, 山下 恵梨華, 徳永 正吾, 市川 真吾 土木学会論文集 79 (18), n/a-, 2023

    ...できる手法を用い,長期的な汀線変化を簡便に把握できる手法を考案した.世界最大の島嶼国であるインドネシアでは,これまで全域を対象とした広域な範囲での長期の汀線変化を定量的に評価した事例はなかったため,この手法を用いて長期汀線変化の自動判読を同国の13の主要島に適用し,その特性を明らかにした.またGoogle Earth画像を用いた沿岸域の土地利用状況の判読結果と合わせ,沿岸域の重要度を踏まえた同国の海岸侵食...

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  • Fault Tree 図と流況計算を活用した複断面河道における侵食・洗掘による破堤危険性評価の提案

    坂野 アイカ, 鈴木 克尚, 天野 邦彦 河川技術論文集 29 (0), 157-162, 2023

    ...<p>河川管理においては,洪水時の外力に対して堤防や護岸等の安全性を確保することが必要である.本研究は,侵食・洗掘による破堤危険性を事前に定量的予測に基づいて評価する技術を確立することを目的とし,破堤に至る過程を個別の事象に展開したFault Tree図(以下,FT図)と平面流況計算を統合して危険性を評価する手法を提案するものである.まず,複断面河道を対象に,破堤に至る過程を整理してFT図を構築した...

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  • 洪水時における網状砂州の移動による水衝部の変化とそれに伴う水面模様の変化

    森本 有祐, 立松 明憲, 福岡 捷二, 竹村 吉晴 河川技術論文集 29 (0), 269-274, 2023

    ...<p>安倍川は中下流域に網状流路を持つ扇状地河川であり,洪水時における水衝部の移動機構の理解と予測が河川管理上の課題になっている.水深が浅く地形の起伏の大きい網状流路では,洪水時の水面模様に砂州の形状や水衝部位置等が反映されやすいと考えられている.両者の関係性の解明は洪水時における河岸の侵食危険箇所の推定等,危機管理上重要な情報になる.本研究では,安倍川網状流路を対象とした非静水圧準三次元洪水流・河床変動解析...

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  • 混合砂養浜の土砂移動に関する実験的研究

    宮島 達也, 鈴木 崇之, 比嘉 紘士 土木学会論文集 79 (17), n/a-, 2023

    ...<p> 海岸侵食対策の養浜は多くの海岸で実施され,室内実験により養浜の粒径や構造などに着目した検討が行われているが,混合比が異なる養浜における土砂移動特性については未だ検討の余地がある.そこで本研究では,固定床斜面に混合比を変えて成形した養浜を用いた室内実験を実施し,混合砂養浜の土砂移動特性を明らかにすると共に,単一砂養浜の実験結果との比較検討も併せて実施した.その結果,混合砂養浜においては,中央粒径...

    DOI Web Site 参考文献7件

  • 風の作用が支配的な環境にある人工ビーチの設計上の留意点

    石河 雅典, 芹沢 真澄, 横田 拓也, 石川 仁憲, 橋中 秀典, 村田 昌樹, 野志 保仁, 古池 鋼, 三波 俊郎 土木学会論文集 79 (17), n/a-, 2023

    ...,現地調査および地形変化予測計算を実施するとともに,風の作用が支配的である環境での人工ビーチの設計上の留意点について調べた.現地調査では,つばさ浜の背後に位置する遊歩道上に海浜からの飛砂が堆積し,利用の障害となり得る状況であることが観察された.地形変化計算では,つばさ浜の現況地形を再現した上で飛砂を考慮した計算を実施した.その結果,飛砂により海浜背後へと海浜砂が運ばれ堆積する一方,海浜部においては侵食傾向...

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  • 富山県河川における浸水ハザードと侵食リスクを考慮したハザード情報の提示

    松本 晋太朗, 呉 修一 水文・水資源学会研究発表会要旨集 36 (0), 356-, 2023

    ...<p>近年,全国各地で豪雨災害が発生し,多くの人々が命を落としている.洪水災害の頻発化により住民の避難が必要とされており,流域治水への方針転換が必要とされている.よってハザード情報の充実化が必要である.現状のハザードマップでは急流河川における越水無き破堤などの堤防の侵食リスクが考慮されていない.特に,富山県の河川は黒部川をはじめとした急流河川が多く存在していることから侵食による被害が多くの地域で発生...

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  • 和歌山県南部にある熊野酸性岩類山麓にある棚田地形の分布と土石流の関係

    此松 昌彦 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 140-, 2023

    ...相対的に火成岩より侵食しやすい堆積岩が周りで低くなることで、大きな山体になっている。地質の違いが地形に現れていて、緩やかな堆積岩の地形に棚田や集落が分布している。3.陰陽図による地形解析と現地調査  レーザー測量1mメッシュD E Mは近畿地方整備局から借用したデーターを使い、陰陽図は朝日航洋株式会社によって作成された。...

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  • 地盤情報データベースから作成した大阪平野上町台地周辺地下の表層3次元地質構造モデル

    櫻井 皆生 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 461-, 2023

    ...断面図の構造解析には,この地域の大阪層群と中・上部更新統に繰り返し挟まれている海成粘土層(Ma)の基底面を基準面として用いた.この地域の海成粘土層はおもに内湾の泥底に堆積した地層で,その基底面は海進期に湾が広がったために発生した波の作用によって形成されたラビーンメント面である(増田, 2007).ラビーンメント面は海水準が上昇しているときに海底面が侵食(外浜侵食)されることによって沖側に形成される平坦面...

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  • 桜島・錦江湾ジオパーク、錦江湾エリアのジオストーリー

    森野 善広, 高木 宏二, 谷 彩音, 片野 真帆, 紫垣 真充, 山口 裕史 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 50-, 2023

    ...その後の地盤の隆起、岩盤の風化・侵食により、硬くなった部分が残り、花崗岩は削られて、錦江湾に注ぎ込む大きな流域を形成する(本城川流域)。花崗岩体は冷えて固まる時に縦方向、横方向の亀裂が入り、立方体や直方体の岩塊となり、風化侵食によって、丸みを帯びることがある。平滑な面構造は、渓谷の谷底に滑らかな形状となり「白磁の床」をつくり出す。...

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  • 中新統田辺層群白浜層の潮汐低地堆積物に挟在する巨大津波堆積物

    奈良 正和, 石塚 創太, 今井 悟, 藤野 滋弘 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 95-, 2023

    ...をもって覆い,潮汐砂底堆積物に整合に覆われる.基底は凹凸に富み,確認される最大侵食量は約6 mにもなる.また,層厚は通常4〜6 mほどであるが,下位をもっとも侵食した地点では約9 mと見積もられる.この様に,極めて厚い層厚と基底部の著しい侵食が重要な特徴である.岩相は,側方での変化が著しいが,基底付近では局所的に発達したリップアップ・クラストの密集層,低角斜交葉理の発達した礫質極粗粒砂岩〜粗粒砂岩が...

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  • 沖縄島北中部太平洋沿岸域の石灰岩鍾乳洞への海面変動の影響

    浦田 健作, 中井 達郎, 木村 颯, 藤田 喜久 日本地理学会発表要旨集 2023s (0), 104-, 2023

    ...</p><p>2.沿岸域におけるカルスト地域の侵食</p><p> 相対的に海面が上昇した場合, 海域に面した鍾乳洞は海水に満たされていわゆる海中鍾乳洞となる. しかし調査した鍾乳洞はいずれも淡水飽和帯で溶食されているため, これらの鍾乳洞は海面上昇期には海水が流入しない内陸に位置しており. 当時の沿岸域のカルスト地域は侵食されて失われたと考えられる. その規模については今後の検討課題である....

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  • 関東平野内陸部,多摩丘陵北西端におけるMIS 9地形面

    鈴木 毅彦, 渡辺 樹, 田中 宏沖, 川畑 美桜子 日本地理学会発表要旨集 2023s (0), 207-, 2023

    ...</b><b>はじめに </b></p><p><b></b> 最終間氷期最盛期MIS 5e(125 ka前後)に形成された海成面(MIS 5e海成面)は日本列島各地の海岸線に沿って認定され,沿岸域の長期的な隆起量が明らかにされてきた(小池・町田,2001).これはMIS 5e海成面が顕著に侵食されることなく良好に保存されており,多くの地域においてテフラにより編年されていることによる.一方でより長期におよぶ...

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  • 琉球列島・与那国島沿岸のサンゴ礁地形

    菅 浩伸, 木村 颯, 藤田 喜久, 片桐 千亜紀, 中西 裕見子, 佐野 亘, 三納 正美 日本地理学会発表要旨集 2023s (0), 225-, 2023

    ...ナカビシの北側には水深20~45mの崖が800mにわたって続くが、この崖は八重山層群の侵食地形とみられる。また、ナカビシ北側に数本の明瞭な溝状地形がみられるが、溝の間隔(40~70m)はサンゴ礁の縁脚縁溝より広いこと、溝の周囲が極めて平坦な地形であり、造礁サンゴの累重した痕跡が乏しいことから、ナカビシは八重山層群の堆積岩によってその概形がつくられているとみられる。...

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  • 青森県深浦町千畳敷海岸に発達するタフォニをつくる形成場の環境について

    佐藤 一輝, 田代 達也, 馬 博文, 大島 誠矢, 小岩 直人, 若狭 幸 日本地理学会発表要旨集 2023s (0), 257-, 2023

    ...海水飛沫帯における砂岩の侵蝕速度-日南海岸・青 島の弥生橋橋脚の侵蝕形状-. 地形 第14巻第2号: 143-164.</p><p>八木浩司・吉川契子 1988. 西津軽沿岸の完新世海成段丘と地殻変動. 東北地理 Vol. 40: 274-257.</p><p>Matsukura, Y. and Matsuoka, N. 1991....

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  • 河床材料の多寡は岩盤強度と河床勾配の関係を変えるか

    高橋 直也, 荒井 悠希 日本地理学会発表要旨集 2023s (0), 45-, 2023

    ...研究背景・目的</p><p>岩盤強度は,岩盤河川の河床勾配に影響する主な要素の一つである.隆起速度のような,河床勾配に影響する条件が同じである場合,岩盤強度が大きいほど河床勾配が急になる傾向がある.一方で,明らかに岩盤強度に差がある場合でも,河床勾配に変化が見られないことが多々ある.Sklar and Dietrich (2004)は,数値モデルを用いて,河床材料による侵食の促進・抑制効果が卓越する...

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  • 地中レーダ探査からみた丹那断層田代地点の極浅部地下の左横ずれ変形構造

    木村 治夫, 堤 浩之, 稲荷 絢音, 谷口 薫, 中西 利典 第四紀研究 advpub (0), 2023

    ...を0.5 m間隔で41本設定し,機材にはカナダSensors & Software社のpulseEKKO PRO地中レーダ探査システムを用いて,各測線ともに中心周波数50 MHzのアンテナによって0.5 m間隔でスキャンした.さらに,断面の深度変換に必要な地中電磁波速度を得るために,ワイドアングル測定を実施した.その結果,表層付近(深度2 m以浅)では,東北東─西南西に帯状に分布する埋没した微小な侵食地形...

    DOI Web Site 参考文献9件

  • サンドリサイクルから離岸堤による恒久的砂浜復元策への転換-阿字ヶ浦海岸の例

    宇多 高明, 大久保 克紀, 大木 康弘, 村田 昌樹 土木学会論文集 79 (18), n/a-, 2023

    ...<p> 茨城県内有数の海水浴場として知られている阿字ヶ浦海岸では侵食が著しい.この海岸では,侵食対策としてサンドリサイクル手法が採用され,毎年1万m<sup>3</sup>の砂を北部から採取し,それを南部の侵食域へ運んで養浜する工事が行われてきたが,投入土砂は急速に運び去られて養浜効果が失われるという課題があった.そこで,本研究では新たに不透過離岸堤を設置して砂浜を復元する方法についてBGモデルを用...

    DOI Web Site 参考文献6件

  • 養浜による砂浜復元と飛砂助長の関係 -茅ヶ崎海岸菱沼地区の例-

    宇多 高明, 長谷川 準三, 小野 能康, 五十嵐 竜行, 横田 拓也 土木学会論文集 79 (18), n/a-, 2023

    ...<p> 茅ヶ崎漁港から引地川までの長さ6.4kmの海岸線では,東向きの沿岸漂砂と同時に,冬季の飛砂の作用が著しい.この沿岸に位置する茅ヶ崎中海岸地区と菱沼地区では,侵食対策のために養浜が行われてきているが,養浜砂の一部が冬季の飛砂により内陸へ運ばれ,海岸線に沿って走る自転車道に過剰に堆積して交通障害を引き起こしている.これらの現象について,セルオートマトン法とBGモデルにより飛砂と漂砂の効果を組み合...

    DOI Web Site 被引用文献1件 参考文献13件

  • 天竜川河口に隣接する浜松五島海岸東端部の海浜変形

    宇多 高明, 原田 太輔, 伊藤 祐介, 八木 裕子 土木学会論文集 79 (18), n/a-, 2023

    ...<p> 天竜川河口の右岸砂州の後退と連動した浜松五島海岸東端での侵食を防ぐために,河口右岸と浜松五島海岸の境界付近に2015年から突堤を建設中である.また突堤西側の砂浜幅が狭い場所において,2012~2020年には天竜川の河床堆積砂礫7.3万m<sup>3</sup>を用いた養浜も行われてきた.突堤は,現在では先端水深0.5mより陸側の長さ168mが完成している.この間,浜松五島海岸では深浅測量やUAV...

    DOI Web Site 参考文献3件

  • 堤防法面の芝の維持に向けた 基盤土からの発芽抑制手法の提案

    山本 嘉昭, 宝藤 勝彦, 田口 恵子 河川技術論文集 29 (0), 139-144, 2023

    ...<p>堤防の築造時等には法面保護を目的とした張芝が行われ,基本的に芝の育成を目的とした抜根等の養生工が行われる.しかしながら,高草丈の外来植物等が発芽や侵入により生育・繁茂すると,芝が被陰されて衰退する.芝の衰退や外来植物等の侵入は堤防法面の耐侵食力の低下,高草丈草本による堤防点検等の目視確認への支障等,堤防管理に影響を与えることになる.筆者らは,この様な問題解決のため,芝以外の植生の侵入・生育の要因...

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  • 堤防裏法面等を被覆する水防工法のシート敷設方法及び堤防侵食抑制効果に関する実験的研究

    前田 俊一, 阿部 孝章, 横山 洋, 大串 弘哉 河川技術論文集 29 (0), 151-156, 2023

    ...設置して越水実験を行った.まず,予備実験を行って裏法尻部平場のシート被覆長を決めた後に,シートの接合方法を変えた本実験を行い,シートの接合方法の違いによる越水時の堤防侵食量の違いを計測した.実験により,裏法尻部平場の被覆すべき範囲を明らかにするとともに,裏シート張り工が越水時に決壊を遅らせる一定の効果を有することを確認した.また,繋ぎ目処理の簡略化によりシート設置時間の短縮を図っても,十分な侵食抑制効果...

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  • ブロック被覆式傾斜堤からの裏込め材流出現象の評価モデルの提案

    福原 涼, 山本 吉道, 松島 三郎 土木学会論文集 79 (17), n/a-, 2023

    ...<p> 極浅水域の砂浜に築かれた海岸堤防や護岸では,設計波より小さな波で前面洗掘が生じ,次いで裏込め材の流出が発生する.海岸侵食や地球温暖化で海岸防災環境が悪化しつつある現在,海岸堤防や護岸の裏込め材流出に関する研究は重要である.本論文では,表ノリ面をコンクリートブロックで被覆した傾斜堤を対象に裏込め材の流出機構について研究している....

    DOI Web Site 参考文献10件

  • 送電鉄塔下の敷地における雨滴衝撃力の定量化

    南光 一樹, 津田 その子, 山田 守 水文・水資源学会研究発表会要旨集 36 (0), 258-, 2023

    ...<p>送電鉄塔は発電した電気を消費者に送るために必要不可欠な構造物である.山地の一部の鉄塔敷地では裸地化が進み,土壌侵食が起きている.そこで,鉄塔敷地の植生回復策を講じるために必要な知見として,送電鉄塔から落下する雨滴の土壌表面への衝撃度を数値化を試みた.2か所の鉄塔敷地で,転倒ます型雨量計と自作のレーザー雨滴計(ディスドロメータ)による雨量と雨滴の計測を多点で行った.その結果,敷地内の雨量は敷地外...

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  • 地球温暖化による1.5℃上昇と各種適応策が富山県河川の洪水・侵食リスクに与える影響評価

    藤下 龍澄, 呉 修一 土木学会論文集 79 (27), n/a-, 2023

    ...<p> 本論文は,急流な富山県河川を対象に将来気候の洪水ピーク流量および侵食ポテンシャルを評価し,各種適応策での水位低減と侵食抑制効果を評価している.特に2℃上昇を1.5℃上昇に抑えた場合の洪水・侵食リスクの差異と,適応可能性について検討した.結果として150年確率流量における5河川の洪水ピーク流量が2℃上昇では平均1.21倍だが,1.5℃上昇では1.13倍に低減できた.また,侵食ポテンシャルの危険度大...

    DOI Web Site 被引用文献1件 参考文献8件

  • [招待講演]地層処分において安全確保上少なくとも考慮されるべき事項に関する検討の背景及び経緯

    志間 正和, 青木 広臣 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 191-, 2023

    ...・概要調査地区等の選定の際に特に考慮されると考えられる施設の設置場所に関するもの・廃棄物埋設地に埋設された高レベル放射性廃棄物等(HLW等)を起因として公衆に著しい被ばくを与えるおそれがある事象のうち,廃棄物埋設地の設計(構造及び設備)による対応が困難であり,廃棄物埋設地の設置を避けることにより対応する必要があるもの これらの点を踏まえ,断層等,火山現象,侵食及び鉱物資源等の掘採の4事象を考慮事項の...

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  • 千葉県九十九里沿岸とその沖から湧出する天然ガスの出現分布

    吉田 剛, 石井 光廣, 鈴木 孝太, 小倉 利雄, 小島 隆宏 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 251-, 2023

    ...認められ(風岡ほか,2006ab),海岸では潮溜まりが白濁する現象が認められている(吉田ほか, 2012; 2022).ガス湧出の分布を把握することは,これらの影響がある潜在地域を知るうえで重要であり,この視点で平野を調査した風岡ほか(2017)では,ガス湧出の産状は上総層群国本層・梅ヶ瀬層の走向方向および砂泥互層中の砂層が地表近くに出現する箇所に支配される可能性を指摘している.さらに,上総層群を侵食...

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  • (エントリー)深層学習モデルを用いた混濁流の初期条件および順計算モデルパラメーターの推定

    藤島 誠也, 成瀬 元 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 337-, 2023

    ...で発生させた混濁流の水理条件を良く再現することが示された.ただし,個々の粒径階の堆積物濃度については復元精度が低く,測定値と逆解析結果の間の相対誤差は26–5800%であった.これについては,そもそも濃度の測定精度に問題があった可能性も考えられ,今後の検討が必要である.本研究の成果は,深層学習逆解析モデルがタービダイトから混濁流の水理条件を精確に復元できることを示している.実際の前弧海盆や海溝には侵食...

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  • マングローブ生態系への海面上昇影響に関する研究から見えてきたこと

    藤本 潔, 古川 恵太, 小野 賢二, 渡辺 信, 羽佐田 紘大 日本地理学会発表要旨集 2023s (0), 211-, 2023

    ...表層侵食が進みつつある群落は、海側最前線に立地するマヤプシキ群落や植生遷移によってヤエヤマヒルギ属の立木密度が低下したオヒルギ群落であった。全球平均と同程度の速度で海面が上昇しつつある西表島でも、土砂流入量が少ない立地に成立するオヒルギ林で表層侵食が確認されている。...

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  • 大谷崩(斜面崩壊)はCE1707に突発したシングル・イベントか?

    苅谷 愛彦, 木村 恵樹, 山田 隆二 日本地理学会発表要旨集 2023s (0), 213-, 2023

    ...</b><b>調査地点 </b>上述のタチ沢は赤水滝の0.2 km下流に本流との合流点をもつ.さらに約1.5 km下流の右支コンヤ沢合流点付近にもH面が発達し,H面の侵食面であるM・L面群が本・支流の現流路沿いに分布する.新たに発見された堰き止め湖沼堆積物(LDk)は安倍川・コンヤ沢合流点付近のコンヤ沢河床に露出する(KO1;図).<b></b> <b>3....

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  • グリーンランド・シオラパルクの麓屑斜面で多発した大規模表層崩壊

    渡邊 達也, 山崎 新太郎 日本地理学会発表要旨集 2023s (0), 265-, 2023

    ...</p><p> 崩積土は原位置で形成されたものと,上方から移動して残置しているものがあると思われ,斜面末端が侵食によって取り去られている場でなければ,基本的に斜面下部ほど厚い傾向があり,その厚さは最大で10m近くに達する....

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  • ヨーロッパハイマツ帯の景観

    小疇 尚 日本地理学会発表要旨集 2023s (0), 28-, 2023

    ...また各山地には数段の第三紀の侵蝕平坦面が広く分布し、高い山ほど侵蝕面も高く山頂との高距も大きい傾向があり、いずれも氷河・周氷河作用を受けている。</p><p> アルプスではモンブランから東に向かって山頂高度が低下し、侵蝕面も低くなって山頂との比高が小さくなる。そのことが氷河・周氷河作用の強度と作用期間の差を生み、山岳景観の違いに現れている。...

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  • VRとメタバース技術を活用したフィールドワーク教育の効果と課題

    山内 啓之, 飯塚 浩太郎, 小倉 拓郎, 小口 高, 鶴岡 謙一, 早川 裕弌 日本地理学会発表要旨集 2023s (0), 38-, 2023

    ...行動ログからは,海岸侵食の地形を観察する人が多かったが,消波堤内の堆積地形の崖錐を観察する人も一定数いたことがわかった。</p><p> メタバースを活用したバーチャルなフィールドワークは,距離的制約を超えて複数人で地形景観をよく再現したVR空間に入ることができ,専門家とも直接交流できる点に有用性があると考えられる。...

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  • 大学の教職科目で培うGISの技能と指導法

    森 泰三 日本地理学会発表要旨集 2023a (0), 104-, 2023

    ...洪積台地には侵食された谷があり,渋谷はその谷の部分に位置すること,さらに,地名と地形との関係を考えるともでき,東京の各地で「谷」や「台」の地名と地形を調べることができる。「自分で作る色別標高図」では,表現したい目的に応じて標高のしきい値を設定できるので,作成した地図からそれぞれの理解の状況を確かめることができる。</p><p>4....

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  • 沈堕滝の下流側に分布する段丘堆積物

    高波 紳太郎 日本地理学会発表要旨集 2023a (0), 128-, 2023

    ...<p>九州の大野川流域では,阿蘇4火砕流(9万年前)堆積後の溶結部における河川侵食を反映した遷急点(滝)群および段丘地形が発達している.沈堕滝(雄滝)は大野川で最も下流側の遷急点であり,阿蘇4火砕流堆積物溶結部(A4w)の分布限界である大分市竹中付近に形成された後,現在までに32 kmの流路を後退してきたと考えられる.沈堕滝の下流側には侵食段丘が両岸で連続的に存在し,それらの段丘崖の高さ(約20 m...

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  • 多摩川河口域における橋梁工事に伴う干潟保全措置とその効果

    竹山 佳奈, 桑江 朝比呂, 中村 由行, 鈴木 伸也, 鳥羽 幸太郎, 田中 浩輝, 山本 晃久, 風呂田 利夫 土木学会論文集 79 (18), n/a-, 2023

    ...<p> 橋梁工事に伴う干潟の保全措置・管理の効果を評価することを目的とした調査を実施した.橋脚工事の際に浚渫した干潟を工事後に埋戻し干潟を復元することを計画とし,干潟生態系の早期回復のため浚渫時に干潟表土を陸上保管し,復元する干潟表土材とした.また,浚渫による隣接干潟の侵食を抑制するため,浚渫境界部に仮設鋼矢板を打設した.さらに,順応的管理手法に基づき工事影響や想定外の事態への対応を検討し,必要に応...

    DOI Web Site 参考文献2件

  • 七里ヶ浜の侵食機構に関する一考察

    宇多 高明, 近藤 俊彦, 小野 能康, 五十嵐 竜行, 伊達 文美 土木学会論文集 79 (18), n/a-, 2023

    ...<p> 相模湾に面した長さ2.7kmの砂浜海岸(七里ヶ浜)では,近年侵食が著しい.本研究は,この海岸の侵食原因を調べることを目的とした.まず現地調査により,海岸に設置された歩道橋等の天端と現況砂浜地盤との落差を調べることにより,侵食に伴う海浜地盤高の低下量を求め,これより侵食土砂量の推定を行った.また,衛星画像を用いて汀線付近での露岩域の広がり状況を調べるとともに,侵食が激化する前の2015年11月...

    DOI Web Site 参考文献5件

  • 河川と接続した半閉鎖性水域の堆積物からみた氾濫原環境の分析:揖斐川水系津屋川における現地観測の結果から

    田代 喬, 陀安 一郎, 森 誠一 河川技術論文集 29 (0), 515-520, 2023

    ...<p>揖斐川水系津屋川に連なる池状水域の堆積物を対象に鉛-210年代測定法を適用し,近過去の堆積環境を分析した.従来,湖沼や内湾などを対象としてきた鉛-210法について,侵食頻度の低い半止水性水域を対象にすることにより,河川水系に対しても適用できることを示した.さらに,同手法により得られた堆積速度の経年変化は,毎年の降水量データ(年総降水量や豪雨日数),水害統計に記された被害履歴(公共土木施設被害や...

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  • 清水海岸におけるsand bodyの移動とその阻害要因の検討

    宇多 高明, 住田 哲章, 内山 翔太, 三波 俊郎, 伊達 文美 土木学会論文集 79 (17), n/a-, 2023

    ...<p> 静岡海岸の北東側に隣接する清水海岸では,sand bodyの移動遅延が起きている.一方で清水海岸北部で砂礫を採取し,それを上手側に投入するサンドリサイクルが侵食対策として進められ,それによりようやく海浜の維持が図られている.しかし,本来的には,沿岸漂砂により安倍川起源の砂礫が自然に運ばれる姿を取り戻すことがsustainableな海岸保全を進める上で必要である.そこで,静岡・清水海岸の境界付近...

    DOI Web Site 参考文献3件

  • 石川海岸片山津工区の実態解析を踏まえた最適な養浜計画の検討

    中園 大介, 黒部 笙太, 澤樹 征司, 長町 侑, 平野 宜一, 岡嶋 康子 土木学会論文集 79 (17), n/a-, 2023

    ...<p> 本研究が対象とする石川海岸片山津工区は,侵食および越波対策を目的に2012(H24)年から2ヶ年の試験養浜を経て礫養浜を実施している.2022(R4)年度末までに,計画養浜量の約半分の礫養浜を実施してきた.そのため,これまでの礫養浜による効果を定量的に整理し,当初の養浜計画を評価することが求められていた.本研究では空中写真や測量成果,底質調査結果等の各種データを用いて,これまでの礫養浜の効果...

    DOI Web Site 参考文献2件

  • 火山ガラスの微量元素組成によるテフラの詳細な対比にむけて-大田テフラを例に-

    鏡味 沙耶, 横山 立憲, 梅田 浩司, 安江 健一, 丹羽 正和, 古澤 明, 田村 糸子 日本地球化学会年会要旨集 70 (0), 228-, 2023

    ...<p>テフロクロノロジーは、過去数百万年前以降の隆起・沈降、侵食・堆積、断層運動などの地質イベントを精度よく理解するために重要である。従来、鉱物組成や火山ガラスの形態・屈折率・主要元素組成を指標としてテフラを対比し(町田・新井 2003)、給源の推定や、テフラ層の年代(噴火年代)との前後関係から堆積層の年代決定が行われてきた。...

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  • 河川下刻による地形変化に関するデータ収集及び予察的な解析

    川村 淳, 賈 華, 小泉 由起子, 西山 成哲, 梅田 浩司 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 198-, 2023

    ...・地質が比較的一様で海岸から山地までの距離が比較的短い地域・隆起・侵食速度データなどがある程度推定、把握されている山地を流れている河川・上記隆起・侵食速度のバリエーションを考慮し複数の河川を選択 上記条件を満たす河川として一級河川から、安倍川(幹川流路延長51km)、大井川(同168km)及び熊野川(同183km)の3河川を選定した。...

    DOI

  • (エントリー)駿河湾奥部における洪水性堆積物重力流による堆積物特徴とその変化

    中村 希, 坂本 泉, 横山 由香, 平 朝彦 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 343-, 2023

    ...以上より,堆積物の特徴および海底(水深約1400 m)に残された侵食地形なども合わせると,駿河湾では,梅雨・台風などに伴う河川増水によって,海底に植物片を含む礫などの粗粒な堆積物を移動・運搬する洪水性堆積物重力流が発生していると考えられる. 【引用文献】中村ほか(2023) JPGU2023,HCG-22-P01</p>...

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  • 千葉県における第四紀堆積岩石材

    高橋 直樹, 赤司 卓也 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 384-, 2023

    ...む場合がある.山武市成東の浪切不動院の土台を形成しているほか,平野の中に孤立した大型の岩塊として存在し,市の天然記念物となっている例もあるが(山武市柴原地区岩塊),そのほかにも,石碑の土台石として広く使用されている.ただし,近代に産業として採掘された記録は見られない(地質調査所編, 1956に記載なし).これらは,下総台地が海洋に面していた時代に波浪によって削剥され後退していく過程で,硬質な部分が侵食...

    DOI

  • 多様な地質環境が生み出した下仁田の文化:下仁田ジオパークみどころめぐり

    関谷 友彦, 保科 裕 地質学雑誌 128 (1), 513-528, 2022-12-29

    ...<p>群馬県南西部の下仁田町は中心市街地が山々に囲まれた小盆地にあり,信州の山間地と関東平野の境界に位置する自然豊かな町で,下仁田ジオパークはこの下仁田町内全域がエリアにふくまれる.地質学的には,中央構造線や国内で最も典型的なクリッペやフェンスターなどを含めたナップ構造とその内部の褶曲構造などにより地殻の変動を感じられる.また,地形的にも古い火山の侵食地形やクリッペをなす山々が独特の景観をなしている...

    DOI Web Site 参考文献11件

  • 芦田川水系の河川争奪と天然記念物「久井・矢野の岩海」の形成

    後藤 秀昭, 森 渉, 山中 蛍 広島大学総合博物館研究報告 14 33-44, 2022-12-25

    ...花崗岩の風化とともに,細粒物質のみが侵食,除去されることにより,コアストーンが残留した「疑似岩塊流」とされる。コアストーンは花崗岩域で普遍的に生成されるが,岩海は約14km 離れた指定地付近に限られる。一方で,いずれの地点も争奪河川の分水界近くに位置する。本研究では,芦田川の河川争奪地形および久井の岩海の地形を記載し,それらの発達について考察した。...

    DOI 機関リポジトリ

  • 中深度処分における隆起と侵食の考え方

    廣田 明成, 伊藤 一充 原子力バックエンド研究 29 (2), 119-129, 2022-12-15

    ...侵食速度が隆起速度よりもはやくなる.したがって,中深度処分の評価期間である10万年以下の短期間では,間氷期の最大侵食深が廃棄物埋設地に対して大きな影響を与える可能性がある.一方,河川の下流域となる海岸部においては,侵食基準面となる海面高度が低下する氷期において,侵食速度が隆起速度よりもはやくなる.したがって,10万年以下の短期間では,氷期の最大侵食深が廃棄物埋設地に対して大きな影響を与える可能性がある...

    DOI Web Site Web Site 参考文献25件

  • 縄文時代後半期のトチノキ利用の変遷

    國木田 大 北海道大学考古学研究室研究紀要 2 81-93, 2022-12-06

    ...この変遷の背景には、気候の寒冷化に伴う海退や河川の侵食作用に起因した低地部での新たな環境区の成立とその開発、大木9・10式段階にピークをむかえる活動の広域拡散化があると考えられる。また、この仮説モデルを念頭に、東北地方南部、関東地方、周辺地域(北海道と北陸地方北部)のトチノキ利用の状況を概観し、今回分析を実施した下野遺跡、正面ヶ原 A 遺跡、華蔵台遺跡、小丸遺跡の14C年代測定の報告も行った。...

    DOI HANDLE Web Site

  • 種子配合が異なる植生マット工の耐侵食性について

    中村 剛志 日本緑化工学会誌 48 (2), 334-336, 2022-11-30

    ...このことから,緑化がのり面の侵食防止に大きく寄与することが確認できた一方で,在来種を主体とする植生に比べ,外来牧草を主体とする植生が,より土砂流出を軽減する効果に優れることが示唆された。</p>...

    DOI Web Site

  • <研究ノート>近世天皇家の追善仏事と泉涌寺・般舟院

    佐藤 一希 日本研究 = NIHON KENKYŪ 65 359-422, 2022-10-31

    ...だがその後、天明~寛政期頃には、泉涌寺における「回忌法要」の開催や、嫡出皇子女の被葬寺院が般舟院から泉涌寺へ変更されるなど、般舟院固有のものとされてきた機能が泉涌寺によって徐々に侵食されてゆく。19世紀以降の祖先祭祀をめぐる天皇家と寺院・仏教との関係を考察するには、以上の歴史的経緯を前提として理解しておく必要がある。...

    DOI 機関リポジトリ Web Site

  • 古津波調査における地中レーダーの活用

    菅原,大助, 𠮷池,奏乃, 石澤,尭史 第1 回 日本災害・防災考古学会 研究会資料・予稿集 51-54, 2022-09-22

    Abstract Use of ground-penetrating radar (GPR) is being common in recent paleotsunami study. A notable advantage of GPR survey is capability for retrieval of plenty of subsurface data, which will …

    DOI 全国遺跡報告総覧

  • 鉄鋼スラグ材料の遮水のり面工への適用性に関する検討

    松丸 貴樹, 佐藤 武斗, 藤本 達貴, 山越 陽介, 赤司 有三 地盤工学ジャーナル 17 (3), 285-296, 2022-09-01

    ...<p>鉄道・道路の盛土や自然斜面ののり面においては,降雨時の浸透や侵食を防止する目的でのり面工が施工される場面が多い。のり面の降雨浸透を防ぐ遮水の目的では,張ブロック工等で被覆するのり面工が適用されるが,産業副産物を適用できれば建設コストの低減,環境負荷の低減に繋がることが期待される。本研究では,鉄鋼スラグ材料の水硬性に着目して,鉄鋼スラグの遮水のり面工への適用性に関する検討を行った。...

    DOI Web Site 参考文献1件

  • クサヨシ(<i>Phalaris arundinacea</i> L.)を利用した植生工の雨滴に対する侵食防止効果の評価

    五郎部 生成, 中村 大, 川尻 峻三, 川口 貴之, 宗岡 寿美, 菖蒲 哲也 日本緑化工学会誌 48 (1), 15-20, 2022-08-31

    ...<p>本研究では,地域性種苗を利用した植生工の雨滴に対する侵食防止効果を明らかにすることを最終目的として,クサヨシを生育させた供試体に対する侵食抵抗試験を実施した。比較対象には,外来草本植物のケンタッキーブルーグラスを用いている。土中の根系の発達状況や試験後の侵食深を求めるためにX線CTスキャンを用いた。...

    DOI Web Site 参考文献1件

  • SfM(Structure from Motion)写真測量を活用した侵食試験方法の開発

    鍜冶元 雅史, 中村 大, 川口 貴之, 川尻 峻三, 宗岡 寿美 日本緑化工学会誌 48 (1), 27-32, 2022-08-31

    ...試験後には写真を撮影し,Agisoft社のMetashapeで3次元モデルを作成して,侵食体積の測定を行った。試験結果から,草本植物の茎葉や根系には侵食開始時間を大幅に遅延させる効果があることが明らかとなった。ただし,一旦侵食が始まって植生が流されると,その侵食防止効果が失われることもわかった。</p>...

    DOI Web Site

  • 火山性荒廃斜面における三日月形治山緑化資材の2年間の植生回復と表面侵食

    小川 泰浩, 上條 隆志, 欒 春陽, 武藤 惠 日本緑化工学会誌 48 (1), 99-102, 2022-08-31

    ...<p>本研究では,火山斜面の地形を改変せずに設置できる三日月形治山緑化資材(ToCR)を三宅島の緩傾斜荒廃斜面に設置した時の植生回復に伴う植被と表面侵食の変動を報告する。植被の変動は,ToCR区(ToCR設置)と対照区(未設置)の1 mコドラートにおける2年間の植被率を求めた。侵食量はToCR設置2年後に2つの区のリル,リル間地,ToCRの堆砂エリアにおける侵食ピン長の差から求めた。...

    DOI Web Site 参考文献3件

  • ミャンマー・シッタン川エスチュアリーにおける数十年規模の地形発達

    南雲 直子, 江頭 進治 地学雑誌 131 (4), 427-445, 2022-08-25

    ...このような周期性は,侵食に伴う滑らかな河岸線の発達と,州の付加および排水路の形成に伴う鋸状の河岸線の発達,および村落分布の変化から説明される。河岸侵食のおもな営力はタイダルボアとそれに続く上げ潮の流れであり,これらが河岸下部を侵食して河岸上部の土塊を崩落させることで河岸線は著しく後退し,土砂はエスチュアリーへと供給されている。...

    DOI Web Site Web Site 参考文献23件

  • ユールストロームダイアグラムを用いて柱状図データから流速変化のグラフを描く方法

    廣木 義久 地学教育 74 (2), 103-110, 2022-06-25

    ...<p>ユールストロームダイアグラムを用いて柱状図データから流速変化のグラフを描く方法を解説した.その手順は次のようである.(1)柱状図データについて侵食・堆積イベントを認定する.(2)各イベントにおける流速をユールストロームダイアグラムから読み取る.(3)横軸にイベント,縦軸に流速をとってプロットする.(4)プロットを曲線でつなぐ.この作業中,侵食イベントの認定には堆積学的な知識が必要である.ただし...

    DOI

  • 腹壁瘢痕ヘルニア嵌頓に対してEndoscopic Mini- or Less-open Sublay Operation(EMILOS)を施行した1例

    水谷 文俊, 出井 秀幸, 長谷川 洋 日本腹部救急医学会雑誌 42 (4), 537-540, 2022-05-31

    ...EMILOSは,小切開創部から直視下で嵌頓腸管の状態確認と還納が可能であり,そのまま内視鏡操作を併用して腹腔外に十分な大きさのメッシュを留置することができる点,腹腔内にメッシュを留置した場合の合併症である術後癒着や腸管への侵食に起因する術後腸閉塞などを回避できる点,タッキングデバイスによる術後疼痛を回避できる点で有用と考えられたので報告する。</p>...

    DOI Web Site 医中誌

  • タイ西部のチーク人工林での約20年間の成長と土壌特性

    平井 敬三, Dokrak Marod, 齊藤 智之, 櫃間 岳, 野口 麻穂子, 八木橋 勉, 田中 浩 日本森林学会大会発表データベース 133 (0), 495-, 2022-05-30

    ...その理由は2林分とも土壌の窒素や交換性塩基含有率が比較的高いが、TMは傾斜地にあるため、土壌侵食によって養分に富むA層厚がTYに比べて薄いことが、TYで地位が良い要因の一つと考えられた。</p>...

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  • 巨礫を下層に含む土壌に生育するスギ根系の二周波地中レーダを用いた検出

    金子 祥也, 谷川 東子, 藤堂 千景, 池野 英利, 山瀬 敬太郎, 大橋 瑞江, 檀浦 正子, 杁山 哲矢, 黒見 信輔, 平野 恭弘 日本森林学会大会発表データベース 133 (0), 683-, 2022-05-30

    ...<p>土砂災害の多い日本において,樹木根系の土壌緊縛力により表層土壌の侵食や崩壊を防ぐはたらきは重要である。土壌緊縛力を知るために根系の広がりを評価することが必要であり,その一つに地中レーダ(GPR)法がある。GPRは繰り返しや長距離の探査が可能である長所をもつ一方,根系抽出条件や精度に関する研究は発展途上である。...

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  • 森林整備施業後の土砂流出量の変化について

    廣瀬 満 日本森林学会大会発表データベース 133 (0), 554-, 2022-05-30

    ...<p>本研究は、山梨県の森林において2013年に森林整備(間伐)を施業後、2014~2020年の下層植生の植被率、土砂移動量、開空度等の変化をモニタリング調査し、土砂移動量による侵食の実態とその要因について明らかにした。調査地は山梨県内全域12箇所のスギ、ヒノキ人工林で、標高は350~1030ⅿ、傾斜9~37度、林齢は17~58年生となっている。...

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  • ヒノキ人工林における間伐が樹冠通過雨の雨滴衝撃エネルギーに与える影響

    李 昱竺, 上谷 梨咲, 鄭 聖勲, 智和 正明, 大槻 恭一 日本森林学会大会発表データベース 133 (0), 517-, 2022-05-30

    ...<p> 近年、間伐などの管理不足のヒノキ人工林で深刻な土壌侵食が報告されている。そこで、ヒノキ人工林における間伐が土壌侵食に与える影響を明らかにするために、スプラッシュカップを用いた雨滴運動エネルギー(KE)の測定を行った。スプラッシュカップは、雨滴による砂損失量からKEを測定できる。九州大学福岡演習林高田試験地における3つの林分(10 m × 10 m)で行った。...

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  • 火山性荒廃地に設置した三日月形緑化資材の2年間の侵食防止効果

    小川 泰浩, 上條 隆志, 武藤 惠 日本森林学会大会発表データベース 133 (0), 555-, 2022-05-30

    ...侵食の変動を計測するため、侵食ピンを各区のリル、リル間地、ToCRの堆砂エリアに設置し、設置後2年目のピン長の差を計測した。ToCR区の48か所、対照区の42か所にピンを設定した。ToCR区と対照区の植被率と侵食量の違いを統計検定により調べた。その結果、①植被率は、設置後2年目の夏季からToCR区と対照区に有意差がみられた。...

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  • 茨城県北部における森林の表土保持機能の戦後の変遷―拡大造林から成熟へ―

    南光 一樹, 山田 祐亮, 山浦 悠一 日本森林学会大会発表データベース 133 (0), 17-, 2022-05-30

    ...表土流出量の空間的な分布に対して、Cの違いの影響は小さく、地形由来の侵食されやすさの指標である地形指数LSの違いがよく対応した。長期的には森林以外への土地利用変化で、短期的には皆伐による林床被覆の欠落が表土保持機能の低下を引き起こす。</p>...

    DOI

  • 森林の管理や状態変化が土砂流出に及ぼす影響

    堀田 紀文, 裴 靖, 田中 延亮 日本森林学会大会発表データベース 133 (0), 16-, 2022-05-30

    ...に基づいてモデル内で陰に実行されるが,侵食可能深の設定が土砂流出量の再現にもっとも大きな影響を及ぼした.長期的な再現計算から,現在の森林流域からの土砂流出は過去に供給された土砂の大小を反映する河道堆積土砂量に支配されると考えられた.したがって,森林の管理や状態変化が土砂流出に及ぼす影響にはタイムラグが生じることとなる....

    DOI

  • 下層植生の衰退した広葉樹林におけるUAVを用いた土壌侵食量の面的評価

    宮﨑 拓馬, 篠原 慶規, 徳本 雄史, 片山 歩美, 久米 朋宣 日本森林学会大会発表データベース 133 (0), 522-, 2022-05-30

    ...<p>現在日本では、人工林の管理不足やシカ食害により、下層植生が衰退し、土壌侵食が進行している森林がある。森林での土壌侵食は、土砂災害発生の要因となるだけでなく、森林・河川生態系にも影響を与える可能性がある。土壌侵食の研究は数多く行われているが、その多くは、土砂受け箱などを用いて土壌侵食量を計測するものであった。...

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  • 立木が斜面崩壊の移動性に及ぼす影響

    經隆 悠, 浅野 志穂, 村上 亘 日本森林学会大会発表データベース 133 (0), 556-, 2022-05-30

    ...谷部の立木は,土石流によって侵食され流木発生量を増加させる場合もあるが,流れの抵抗として働き流下を妨げる効果もある。しかしながら,どのような立木の条件で,土石流の流下距離が減少するのかはわかっていない。...

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  • 倒流木を除去した渓流区間における倒流木の再発生とその要因

    島田 博匡 日本森林学会大会発表データベース 133 (0), 560-, 2022-05-30

    <p>豪雨時の流木災害を防止するために渓流内の倒流木を除去した三重県内の渓流区間67カ所(延長55~2,015m、総延長36,700m) において、除去効果の持続状況と除去効果に影響する要因を明らかにするために、除去から1,212~2,333日後の倒流木(長さ1m以上かつ直径10cm以上)の量とその発生要因を調査した。除去後に台風による被害(多数の立木の風倒や山腹崩壊)を受けた一部の区間を除き、…

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  • 開発途上国の防災に資する我が国の治山技術の可能性

    岡本 隆, 古市 剛久, 村上 亘, 大丸 裕武, 鈴木 秀典, 平田 泰雅 日本森林学会大会発表データベース 133 (0), 552-, 2022-05-30

    ...</p><p> 調査対象は山間地の道路沿いに限定したが、山地災害の形態はすべり面深度が浅く、斜面長が100m未満の表層崩壊、もしくはガリーやリルが卓越した表面侵食が多くを占めた。これらは全て降雨を誘因とするが、道路開設工事の影響も少なからず受けていると推察された。一帯は灌木林や草地に覆われるが、一部ではトウモロコシ畑としての土地利用も認められた。...

    DOI

  • 人孔劣化による耐荷性能評価等を踏まえた人孔更生工法の本格導入

    加藤 聡, 伊藤 忠司, 内田 博之, 神山 守, 武藤 真 下水道協会誌 59 (715), 90-100, 2022-05-01

    ...<p> 下水道環境は化学的侵食が厳しいことから,コンクリート構造物である管路施設は腐食等の構造劣化が進行しやすい。東京都区部の老朽化人孔の調査では,法定耐用年数を超過する人孔において,硫酸等による腐食に伴うコンクリートかぶり損失など,一定程度の劣化が確認された。...

    DOI

  • 在宅勤務とワークライフバランス――コロナ禍における変化と課題――

    高見 具広 家族社会学研究 34 (1), 50-57, 2022-04-30

    ...があり,男性も含め家事・育児時間が増加する傾向が確認された.在宅勤務は,その面でワークライフバランスに寄与した部分があるが,今後は,「働きすぎ」をいかに防ぐかが課題となる.場所を問わない柔軟な働き方は,コロナ禍以前から,情報通信技術(ICT)の利用可能性拡大に伴う論点であり,勤務先以外でも仕事を行えることでアウトプットを高められる反面,「いつでもどこでも仕事」という状況に陥り,生活領域(生活時間)が侵食...

    DOI Web Site 参考文献2件

  • 透析患者における腰椎除圧術後の画像変化

    小田 琢也, 松下 昌史, 飯田 圭一郎, 幸 博和, 川口 謙一, 松本 嘉寛, 中島 康晴 整形外科と災害外科 71 (1), 162-166, 2022-03-25

    ...【対象と方法】当院で腰椎椎弓切除術術施行された血液透析患者15例を対象とした.男性11名,女性4名,平均年齢69.0歳(52歳~82歳),平均透析歴10.3年(1年~33年)であった.術前,1年,2年時での腰椎単純X線画像(正面,側面,前後屈側面)を用いて,圓尾らのStage分類(Stage0:変化なし,Stage1:辺縁侵食期,Stage2:終板侵食期,椎間板狭小化,Stage3:椎体癒合),椎間板高...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献5件

  • アユの産卵環境はどこまでわかったのか

    藤田 朝彦, 横山 良太, 加藤 康充, 井上 修, 原田 守啓 応用生態工学 24 (2), 217-234, 2022-03-23

    ...を抽出・整理した.今回整理された情報は,過去に一般的な知見として認識されているアユ産卵環境の条件と大きな差異は無かったが,アユの産卵に関わる生理生態情報や土砂水理学的考察を踏まえ,5 つの物理的条件は独立した変数ではなく,浮き石状態の小礫で構成された河床環境を有する早瀬が,アユの産卵場として選好されていることが描き出された.アユの産卵場は,出水による土砂移動によってもたらされた早瀬への土砂の堆積・侵食...

    DOI Web Site 被引用文献1件 参考文献10件

  • 水熱合成法によるWO<sub>3</sub>薄膜の作製とその評価

    平野 加寿也, 諸貫 信行 精密工学会学術講演会講演論文集 2022S (0), 78-79, 2022-03-02

    ...<p>薬品を使用せずに殺菌などを行える光触媒として可視光で励起可能な酸化タングステンが注目されている.高温高圧環境で材料合成を行う水熱合成法により酸化タングステン結晶が作製されているが,基板上に固定化する手法に関しては十分に検討されていない.有機材料では触媒機能で侵食されるため,本研究では基板上に無機バインダで固定化された微粒子を核とし酸化タングステン結晶成長を行い,光触媒を含めた評価を行った....

    DOI

  • 気液交番環境の炭素鋼の腐食速度に及ぼす酸素濃度の影響

    大谷 恭平, 上野 文義, 加藤 千明 Zairyo‐to‐Kankyo 71 (2), 40-45, 2022-02-10

    ...いて気中酸素濃度が増加するに伴って増大するが気中酸素濃度が1%の最大侵食深さは5%の場合よりも大きいことを見出した.気中酸素濃度が1%の場合でのみ最大侵食深さが特異的に増大した理由は,炭素鋼に局部的な腐食が生じたためであることが断面観察から確認された....

    DOI Web Site 参考文献12件

  • 間伐遅れのヒノキ人工林斜面を対象とした小型トラップを用いた土壌侵食と表面流の同時観測

    佐藤, 貴紀, 田中, 延亮, Nainar, A., 蔵治, 光一郎, 五名, 美江, 鈴木, 春彦 水利科学 65 (6), 15-35, 2022-02

    ...本研究は愛知県豊田市にある間伐遅れのヒノキ人工林を対象として,土壌侵食と表面流を同時に観測できる小型トラップ(受け口幅が0.25m)を用いて,斜面スケールの土壌侵食と表面流の空間分布を把握し,最適なトラップ数についての検討を行った。小型トラップによって捕捉された土砂量と表面流量は15個のトラップごとに大きなばらつきがあり,そのばらつき方は土壌が乾燥している冬から春にかけて大きかった。...

    日本農学文献記事索引 Web Site

  • デルタにおける環境変動と人新世

    齋藤 文紀 学術の動向 27 (2), 2_36-2_38, 2022-02-01

    ...しかし、1950年代以降のダム建設に伴って運搬土砂量は激減し、デルタにおいては沿岸侵食などの問題が生じてきている。急速な経済成長を続けるアジアの国々では水資源や骨材資源を必要としており、地下水の汲み上げ過多による地盤沈下や、河川からの砂利採取による問題も顕在化してきている。...

    DOI Web Site 参考文献7件

  • 天竜川下流の河川特性を踏まえたUAV活用による河川巡視の高度化

    小川 愛子, 岸田 こずえ, 小林 浩, 吉田 勢, 安藤 直樹 インフラメンテナンス実践研究論文集 1 (1), 100-105, 2022

    ...<p> 天竜川下流では,低水の河岸侵食が発生しているが,河道内樹木の繁茂や広大な高水敷が存在し,状態把握の確認頻度の確保や迅速性・網羅性の確保等が課題となっている....

    DOI

  • 大谷崩崩壊物質による堰き止め湖堆積物:安倍川左支タチ沢での発見と意義

    木村 恵樹, 苅谷 愛彦 日本地理学会発表要旨集 2022s (0), 48-, 2022

    ...</b><b>調査地域の地形・地質 </b> LDが発見されたタチ沢(草木沢)は安倍川左支で,赤水滝直下に合流点がある.合流点一帯に厚い岩屑から成る堆積・侵食段丘面群が発達する.安倍川上流地域には砂岩・頁岩が広く分布するが,タチ沢流域に限り玄武岩と石灰岩も露出し,岩屑の供給域判定に有用である. <b>3. </b><b>方法 </b> 一般踏査と<sup>14</sup>C年代測定を行った....

    DOI

  • 不安定型鎖骨遠位端骨折に対するVariAx clavicle hook plateの治療成績

    田中 竜実, 鷹取 直希, 内山 善康, 今井 洸, 渡辺 雅彦 東日本整形災害外科学会雑誌 34 (2), 119-122, 2022

    ...<p>不安定型鎖骨遠位端骨折7例(Craig-田久保分類IIb;4例,V;1例,VI;2例)に対するVariAx clavicle hook plate<sup>®</sup>(Stryker, Kalamazoo, MI, USA,以下VCHP)の治療成績を検討した.術後全例で骨癒合が得られ臨床スコアは良好であった.しかしこれまでclavicle hook plateは術後肩峰下の骨侵食や肩峰骨折...

    DOI 医中誌

  • 札内川の河道撹乱に及ぼす置土の継続的な効果の検証

    葛西 大樹, 渡邊 康玄, 川村 里実 河川技術論文集 28 (0), 325-330, 2022

    ...<p>札内川では,河道攪乱を目的とした置土が実施されている.置土は2019年に交互砂州の形成が顕著でない直線区間に設置され,置土実施後に実施した3回の中規模フラッシュ放流により下流域の河道の攪乱が生じたことが現地調査により確認された.本研究では,置土による2年間の河道攪乱と砂州の発達を明らかにするため,横断測量結果を用いた解析を試みた.その結果,置土地点の下流側で砂州の発達と河岸侵食が発生していることが...

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  • 河川管理施設に着目した2時期のALB計測データによる河道管理検討

    篠崎 遼太, 藤代 政弘, 山本 一浩 河川技術論文集 28 (0), 229-234, 2022

    ...ALB計測や3次元管内図の整備等が実施され,河川維持管理分野におけるCIMの利用が推進されている.既往事例として,堤体の変状評価や河川CIMモデルの作成に関する研究は多くあるが,水面下を含めた河道や河川管理施設に着目した現場での活用事例は少ない.本研究では,河道管理に関する CIM活用事例として,既往の2次元図面やRiMaDIS(河川維持管理データベース)の変状記録を反映したCIMモデルを作成し,側方侵食...

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  • 熊本平野沿岸部における最終氷期最盛期以降の地形発達

    大上 隆史, 丸山 正, 細矢 卓志 日本地理学会発表要旨集 2022a (0), 24-, 2022

    ...する谷状の地形が発達している.これらは,海域の拡大に伴って増大した潮流の営力によって海底面が侵食され,海底面で生産された粗粒な砕屑物が二次堆積したことを示唆している....

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  • 1mDEM判読に基づく浅間山天明噴火による鎌原土石なだれ地形面の分布

    吉田 一希 日本地理学会発表要旨集 2022a (0), 22-, 2022

    ...された形状を示し,青山の北縁と西縁には,土石なだれ流下時に形成されたと思われる自然堤防状の高まりが北西方面に二本(比高約6m及び比高約4m)延びており,北西縁にはこれらに囲まれた平坦面がある.したがって,青山は鎌原土石なだれに侵食されつつキプカ状に取り残された,より古い時代の流れ山と考える....

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  • 地山補強材により耐震補強を行った盛土ののり面工の効果に着目した模型振動台実験

    松丸 貴樹, 中島 卓哉, 濱田 吉貞, 渥美 知宏 土木学会論文集A1(構造・地震工学) 78 (4), I_592-I_600, 2022

    ...<p> 近年鉄道盛土の耐震補強が進められており,地山補強材による盛土堤体補強が実施されている.一方,降雨に対する浸透や侵食防止を目的として盛土ではのり面工が施工されるが,のり面を被覆するものは盛土内を不飽和状態に保ち耐震性向上に寄与すること,またのり面工と地山補強材の連結によってより大きな補強効果が発揮されることが期待される.しかしながら,これらののり面工が盛土の耐震補強に果たす効果は十分には解明されていない...

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  • 深海への土砂流出による西湘海岸の侵食

    宇多 高明, 佐々木 常光, 大谷 靖郎, 三波 俊郎 土木学会論文集B3(海洋開発) 78 (2), I_205-I_210, 2022

    ...<p> 空中写真に基づく汀線変化解析により西湘海岸の侵食状況について調べた.この結果によると,近年では森戸川河口東側の国府津・前川地先と二宮IC~葛川河口間で侵食が著しい.汀線変化特性より,国府津・前川地区での侵食は森戸川河口沖の海底谷に土砂が落ち込んだためと推定された.一方,二宮ICの東側隣接部では,東向きの沿岸漂砂により侵食域が次第に東側へと波及している.浜幅の変化から概算した 1973~2020...

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  • 河川からの土砂供給による干潟の濁水挙動計算における境界条件の取り扱いに関する検討

    鵜﨑 賢一, 山崎 文也, 阿部 優大 土木学会論文集B3(海洋開発) 78 (2), I_643-I_648, 2022

    ...<p> 河川流域と沿岸域の広域土砂動態を解明することは,ダムや堰の排砂や海岸侵食対策において非常に重要であり,それには数値計算が有用である.沿岸域の広域土砂動態計算において,河川からの流入境界条件の取り扱いによって,土砂動態が大きく変化することが考えられる.本研究では,潮汐と風波を考慮した泥と砂による広域土砂動態・地形変化モデル:WDM-POMと,実測データと簡易モデルを用いた河川の土砂算定モデル:...

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  • 橋台背面盛土と基礎地盤の侵食が橋桁への作用津波力とその評価式に与える影響

    中村 友昭, 熊澤 諒大, 趙 容桓, 水谷 法美 土木学会論文集B2(海岸工学) 78 (2), I_223-I_228, 2022

    ...<p> 津波による橋台背面盛土の侵食と橋桁の流失の同時生起時を想定した検討に向けて,本研究では橋台背面盛土と固定した状態の桁に津波を作用させる数値実験を実施し,桁への作用津波力とその評価式に与える盛土侵食の影響を検討した.その結果,盛土や桁下に侵食が生じる条件では,桁に作用する水平力の増加と鉛直力の低下が小さくなることを確認した.これは桁に作用する静止摩擦力の低下を示していることから,桁の移動限界を...

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  • 地形図の判読による全国の砂礫浜における汀線変化の把握

    渡邊 国広, 加藤 史訓, 諏訪 義雄, 山田 浩次 土木学会論文集B2(海岸工学) 78 (2), I_571-I_576, 2022

    ...sup>2</sup>/年の速度で減少しており,延長では250kmの砂礫浜が消失したことがわかった.陸側境界の変化による面積減少は143×10<sup>4</sup>m<sup>2</sup>/年と算定され,汀線後退による減少量と比較して無視できないばかりか1978年~1992年よりも面積減少が加速していた.1978年~1992年に汀線が前進傾向にあった箇所のうち約53%において後退に転じており,侵食域...

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  • 物部川流砂系海岸の海浜変形に及ぼす気候変動の影響

    中道 誠, 佐藤 愼司, 多田 直人, 髙山 靖史, 山本 隼也, 松本 知晃 土木学会論文集B2(海岸工学) 78 (2), I_535-I_540, 2022

    ...<p> 高知海岸では,河川からの供給土砂が減少したことで,海岸侵食が問題となっている.さらに,気候変動による海面上昇や波向の変化等に伴って海岸侵食の進行が懸念されている.本研究では,物部川流砂系海岸を対象に,気候変動が海浜変形に及ぼす影響を明らかにすることを目的とし,これまでの汀線変化状況の実態分析と等深線変化モデルを用いた現状の漂砂移動特性の検証を行うとともに,観測データに基づく潮位・波浪の変化特性...

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  • アマモ場に関する津波被害予測の有用性

    木村 裕行, Anawat SUPPASRI, 今村 文彦, 高橋 宏樹 土木学会論文集B2(海岸工学) 78 (2), I_859-I_864, 2022

    ...<p> 宮城県万石浦のアマモ場の2011年東北津波による被害を対象として,ワイブル分布への回帰分析により津波最大流速及び地形変化量(最大堆積厚,最大侵食深)を用いたアマモ場の津波被害関数を構築した.三重県英虞湾を対象に,津波土砂移動数値計算から南海トラフ巨大地震津波による津波外力を推定し,構築した津波被害関数を適用してアマモ場の被害率を推定した.その結果,アマモ場の推定被害率は広い範囲で0.8以上に...

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