解剖学骨名「尺骨」の由来を巡って医学文化史の世界を瞥見する

  • 李 強
    大阪物療大学保健医療学部

書誌事項

タイトル別名
  • A Glance at the Field of Medical and Cultural History through the Anatomical Bone Term "Ulna"
  • カイボウガクコツメイ 「 シャッコツ 」 ノ ユライ オ メグッテ イガク ブンカシ ノ セカイ オ ベッケン スル

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抄録

本稿では、江戸時代の『重訂解体新書』により造語された、解剖学骨名である「尺骨」の由来を巡って、「尺」という漢字を遡源的に調べると共に、中国歴代の1尺当りの尺度を比較することを試みた。なお、古今東西的に「身体尺」から「度量法」、ないし「度量衡制」までを広範に検討し、中医学の経典である『霊枢』・「腸胃篇第三十一」に記載された消化管に関する解剖データは中国の殷周時代のものと断定できる史料をまとめて、私見を述べた。

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