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ホンダ、米国で「CR-V」ベースの新型燃料電池車を2024年生産開始へ

2022年11月30日 発表

新型燃料電池車のベースとなる米国仕様のCR-V

 本田技研工業の米国現地法人アメリカン・ホンダモーターは11月30日(現地時間)、「CR-V」をベースとした新型燃料電池車(FCEV)の生産を2024年から米国オハイオ州メアリズビルの四輪車生産拠点パフォーマンス・マニュファクチュアリング・センター(PMC)で開始すると発表した。

 新型FCEVは、2022年夏に米国で発表された新型「CR-V」をベースに開発され、FCEVならではの短時間で水素を充填でき長距離走行できる特長に、家庭や街中で充電できるプラグイン機能を追加したモデルとなる。新型FCEVの詳細については、米国での2024年の生産に向けて、今後、順次発表していく予定。

FUEL CELLのエンジン

 ホンダでは、2050年のカーボンニュートラル実現に向けて、2040年に四輪車におけるEV、FCEVの販売比率100%を目指しており、新型燃料電池車の生産開始も、この目標実現に向けた取り組みの一環。

 新型FCEVを生産するPMCは2代目「NSX」が生産されてきた工場で、熟練した技術者や少量生産に最適な生産設備を備える。こうしたPMCの特長は、特殊な組み立て工程を必要とするFCEVの生産にも適すとし、新型FCEVの2024年からの生産を担うことになったとしている。

米国仕様のCR-V
米国オハイオ州メアリズビルの四輪車生産拠点パフォーマンス・マニュファクチュアリング・センター(PMC)
PMCでは2代目「NSX」が生産されてきた