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トヨタ、デンソー、ソフトバンク、自動運転ライドシェア開発でUberに計10億ドル出資

2019年4月19日 発表

調印式の様子。左から株式会社デンソー 取締役副社長 若林宏之氏、Uber ATG 責任者 エリック・メイホファー氏、Uber CEO ダラ・コスロシャヒ氏、トヨタ自動車株式会社 副社長 友山茂樹氏、SVF Managing Partner アーヴィン・トゥ氏

 トヨタ自動車、デンソー、SVF(ソフトバンク・ビジョン・ファンド)の3社は4月19日、Uber-ATG(Uber Advanced Technologies Group)が基となる新会社にトヨタとデンソーが6億6700万ドル、SVFが3億3300万ドルの計10億ドルを出資すると発表した。

 トヨタは2018年8月にUberに向けて5億ドルを出資。トヨタが北米市場などで販売しているミニバン「シエナ」をベースとした車両を使い、トヨタの高度安全運転支援システム「Toyota Guardian(トヨタ ガーディアン)」とUberの自動運転システムを連携させた「自動運転ライドシェア車両」を開発して、2021年にUberのライドシェアネットワークに導入することで合意し、共同開発を進めている。

Uberの自動運転キットとトヨタガーディアンシステムを搭載する「シエナ」システム図

 自動運転ライドシェア車両の開発と実用化の加速を目的とした今回の投資と協業の拡大を受け、車両開発の継続に加えて次世代自動運転キットの設計と開発を共同で実施。自動運転ライドシェアのサービスを行なう車両を量産化し、サービスの実用化にめどをつけることを目指している。

 また、トヨタでは共同開発を促進させるため、出資に加えて今後3年間で最大3億ドルの開発費負担を行なうとのこと。