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ボザール橋(札幌市南区)の撤去工事が行われていた

2021年09月09日 07時53分23秒 | 情報・おしらせ
 札幌芸術の森美術館で開催中のキース・ヘリング展についてそろそろ書こうと思うのですが、その前に、美術館に行ったとき、ある工事が行われていたことに気がついたので、ここで記しておきます。

 それは、同美術館と関口雄揮記念美術館を結ぶ常盤橋(通称「ボザール橋」)の撤去工事です。


 この橋は、もともと、札幌芸術の森の敷地に住んでいた農家などの子弟が通学のためにわたっていた歩行者用の小さな橋で、深い谷を削って流れている真駒内川に架かっています。
 つり橋は、札幌市内にもこの橋を含め三つほどしかないそうです。

 関口雄揮記念美術館の場所にはかつて「常盤うどん」という大きなうどん屋がありました。

 経営者は居酒屋「いろはにほへと」なども手がけていた菊地日出男さんという方です。
 この菊地さん(の会社)が1995年に、橋の愛称を一般公募し、ついたのが「ボザール橋」。フランス語で「ボザール(beaux arts)」は芸術・美術の意味だそうです。

 ちなみに、菊地さんはもともと画家で、84年の道知事選で横路氏に出馬を促した「勝手連」の中心メンバーでもありましたが、創業したドリームフーズ社は2003年に民事再生法の申請を適用しています。



 橋に話を戻します。

 2014年9月の水害で真駒内川のがけが崩れて、ボザール橋は危険な状態となり、通行止めが続いていました。

 この橋がなくなると、二つの美術館を行き来するためには、正門のほうまで回らなくてはならず、かなりの遠回りになってしまいます(逆に言うと、そのときぐらいしか利用する機会がないのですが…)。

 個人的には、2000~01年に芸術の森美術館で開かれた「北の創造者たち 2001」で、古幡靖さんのワークショップ「ビデオアートをつくろう」が開かれ、雪を漕ぎながらこの橋を渡った人がいたことが、思い出深いです。

 緑に囲まれ、水面がずっと下に見える個性的な橋だったので、ちょっと残念です。
 揺れるし、高いしで、怖い橋ではあったんですが。


 なお、真駒内から芸術の森方面に向かう国道453号に「常盤橋」というバス停があります。
 この附近で真駒内川を渡る橋で、石山東地区と常盤地区の境界になっている橋は「常盤1号橋」という名です。


□札幌市南区のサイト https://www.city.sapporo.jp/minami/gaiyo/saihakken/1308.html

□撤去工事を請け負う大富工業のページ http://otomi.co.jp/cgi/build/build/index.cgi?no=442



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