ご当地アイドル発見

沖縄・らぐぅんぶるぅ(上)紅いも、ブルーシール…衣装も楽曲もウチナー風でゆる〜く魅了

【ご当地アイドル発見】沖縄・らぐぅんぶるぅ(上)紅いも、ブルーシール…衣装も楽曲もウチナー風でゆる〜く魅了
【ご当地アイドル発見】沖縄・らぐぅんぶるぅ(上)紅いも、ブルーシール…衣装も楽曲もウチナー風でゆる〜く魅了
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ステージ衣装のアクセサリーやオリジナルソングの歌詞に紅芋など沖縄の特産品を盛り込む同県出身、16、17歳の4人組ユニット「らぐぅんぶるぅ」。他県のスイーツPRに当地に出向いてイベントするなどユニークな活動も行う。南国のほんわかした甘い魅力でファンを魅了する。

沖縄の空と海をイメージ

「他のグループにはないゆるさ″が魅力です。歌は初めて見た方でも一緒に歌って踊れて、一度曲を聴くと頭から離れませんよ」と笑顔でユニットの魅力を話すのは、長女的存在のりほ(17)だ。

平成23年に母体となった「らぐぅん」が3人で結成され、24年に現メンバーの、りほとあや(16)が妹分ユニットとして「らぐぅんぶるぅ」を結成した。

25年1月に初期メンバー全員が卒業し同年3月にまいこ(16)が加入、現在の「らぐぅんぶるぅ」が誕生した。27年2月には、じゅん(16)が加入し、4人態勢になった。

激しいダンスが持ち味のあやは、「劇団のオーディションを受け、りほ先輩と出会ったことがきっかけで、翌年、2人で結成することになりました」と当時を振り返る。

ユニット名は、沖縄の深い青空の色と美しいサンゴ礁の入り江(ラグーン)にちなんだ。スタート時の名前は「らぐぅん」だったが、26年にメンバーがフルチェンジした際、旧メンバーとの差別化の意味を込めて、妹分の「らぐぅんぶるぅ」をユニット名にした。

ネクタイも紅芋!

「機会があって平成23年に沖縄の企業で講演した際、地元企業のテーマソングを作曲し地元のアイドルが歌う仕組みを提案した。直後に東日本大震災が発生。沖縄に軸足を移し現地から全国に元気を発信していくことを決断した」

映像・グラフィックデザイナー・作詞・作曲とマルチな活躍をするプロデューサーの村上明彦は、ユニット誕生のいきさつを明かす。

当のメンバーはのんびりしすぎていて、村上も「日々マヌケなハプニングだらけ」と苦笑い。これにマイペースのまいこは、自分のことを差し置き?「みんな個性豊か。りほ先輩は顔はおとなしそうだけど実際はうるさい。あや先輩は顔と同様にうるさくて、じゅんは顔と同様おとなしいです」とツッコミを入れる。

曲名に特産品

りほが加入した直後の24年8月、「御菓子御殿紅いもタルトのうた」「ほっぺにブルーシール」、都市モノレールを歌った「ゆいレールが行くよ」のオリジナル3曲が収録された、ファーストCDをリリースした。今年、数十倍の難関を突破して加わった新メンバーのじゅんが郷土へのこだわりを強調する。

「『御菓子御殿』の歌衣装では紅いもタルトをイメージしたアクセサリーがついてます。『ブルーシール』は青・白・オレンジのブルーシールカラー。『ゆいレール』は車両と同じカラーをイメージしました」。

衣装からして現地の方言で沖縄を指すウチナー色にあふれている。

「少なくとも全国の人が『沖縄』と聞いて、思い浮かべる沖縄のイメージや商品は、可能な限り全て網羅して背負っていきたい」と村上は熱く語る。

元気キャラのあやは、「らぐぅんぶるぅと言えば沖縄。沖縄といえばらぐぅんぶるぅ、と思ってくれるように、もっともっと沖縄を盛り上げられるよう頑張ります!」と前を見据えた。(昌林龍一)

=敬称略

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