活動家にブーメラン直撃
左寄りのメディアによる、森友学園、アパホテル、DHCシアターなどへの批判的な報道は一連のものだと言っていいでしょう。彼らは昔から、「田母神論文」を世に出したことで知られるアパグループの元谷外志雄代表を葬り去りたいと思っていたはずです。そしてDHCシアターは「ニュース女子」以外に「虎ノ門ニュース」という番組も放送しており、出演者の私が言うのも変ですが、相当な影響力を持っています。これらをまとめて潰したい、という思惑があるのは間違いありません。 こうした動きに対抗するには、事実を着実に広めていくしかありません。事実を知らないからこそ視聴者もバッシングに同調するわけで、事実を知るほどにバッシングを行っている側がおかしいことが分かってくるはず。ですから、私たちも頑張って事実を広めていかねばと思っています。
アパホテルに関しては、中国に文句をつけられたときに、もし元谷代表が謝罪して本を撤去していたとしたら、泊まる人は減ったと思いますよ。日本人は中国からあれこれ言われたくないのです。いまやアパホテルの客室稼働率は史上最高だと聞きます。
これらの問題については、騒いでいる人たちがあまりにお粗末なのです。ありもしない「沖縄ヘイト」を糾弾しながら、むしろ自分たちがヘイトスピーチをしている。まるでブーメランのように批判が自分を直撃しているのです。
彼らはおとなしい日本国民をバカにしているのでしょうが、彼らの偽善は間違いなく見抜かれますよ。今は騙されている人もいつかは目覚める。ですからリベラル派には言いたいことを言わせておけばいい。言うほどに墓穴を掘ることになるからです。沖縄の暴力的なデモについても、幅広い支持を得ることは絶対にないはずです。
ケント・ギルバート氏 米カリフォルニア州弁護士、タレント。1952年、米アイダホ州生まれ。71年に初来日。80年、国際法律事務所に就職し東京に赴任。TBS系列「世界まるごとHOWマッチ」に出演し、一躍人気に。夕刊フジに「ニッポンの新常識」を連載中。著書多数、最新刊は『日本人は「国際感覚」なんてゴミ箱へ捨てろ!』(祥伝社)。
※この記事は、月刊「正論5月号」から転載しました。ご購入はこちらへ。
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【特集 絶望の朝鮮半島…】
★[対談]私を弾圧した朴政権の最期 筑波大学教授 古田博司×産経新聞元ソウル支局長 加藤達也
★韓国ポピュリズムの正体 麗澤大学客員教授 西岡力
★朴政権は親北派を潰そうとした… 龍谷大学教授 李相哲
★慰安婦像撤去の約束は反故に? ジャーナリスト 黒田勝弘
★アメリカが北朝鮮を攻撃する日 ジャーナリスト 古森義久
★化学兵器大国 北朝鮮 軍事ジャーナリスト 惠谷治
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【特集 言論の自由】
★「沖縄ヘイト」という言葉に隠されたもの カリフォルニア州弁護士 ケント・ギルバート
★ヘイトと言われりゃ、ものも言えぬ? 評論家 呉智英
★「ニュース女子」の何が問題なのか キャスター 我那覇真子
★偏向の沖縄本島に第3の新聞をつくる 八重山日報編集長 仲新城誠
★あのアパホテル事件を代表が語る 私が中国の圧力と闘った理由 アパグループ代表 元谷外志雄
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★元TPP担当大臣 甘利明氏が激白! トランプ大統領に一言、申し上げたい
★[対談]フェイクニュースと親中メディア 国際政治学者 藤井厳喜×ノンフィクション作家 河添恵子
★「非核」という建前はもういらない 日米共同声明は国防の転換点 元陸将 火箱芳文
★安保5条適用というけれど… 米軍は日本を守れない 戦争平和社会学者 北村淳
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【特集 世界を動かすスパイ戦】
★トランプ vs CIAの真実 福井県立大学教授 島田洋一
★中国にとって日本は昔からスパイ天国 評論家 江崎道朗
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★俺の親父、船村徹よ 鳥羽一郎が捧ぐ挽歌
★文春砲スクープの裏側 編集長が明かします 週刊文春編集長 新谷学
★プレミアム・フライデー狂想曲 働かなくて本当にいいの? 評論家 小浜逸郎
★[対談]その法案、ちょっと待って 立候補者を男女均等にすれば、政治は良くなるの? 参議院議員 山谷えり子×ジャーナリスト 有本香
★[新連載]我輩は日本国憲法である 駒澤大学名誉教授 西修
★シリーズ日本虚人列伝「内田樹」 大和大学専任講師 岩田温
★ダーウィンの海に眠る祖父たちよ 医療・防衛ライター 伊藤理恵
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