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フジテレビ“日9”枠復活 強豪ひしめく中で勝算はあるのか?
激戦区の日曜夜9時 日テレ・TBSの強固な牙城
「『家族のうた』も実は秀作でしたが、いかんせん地味すぎました。しかし最大の敗因は他局の番組が強すぎたことです。日テレさんは相変わらず『行列のできる法律相談所』が15%前後の視聴率をキープして君臨しているし、何より19時からの『鉄腕DASH!』、20時からの『世界の果てまでイッテQ!』と、人気番組が連続する波及効果には凄まじいものがあります。またTBSさんでも、長年「東芝日曜劇場」として親しまれてきたドラマ枠が、「日曜劇場」として今でも健在。その中から『半沢直樹』といった社会現象を巻き起こしたドラマや、前クールの『下町ロケット』のようなヒット作が出てくる。『華麗なる一族』や『JIN−仁―』だってこの枠ですからね。フジテレビさんが苦戦するのも無理はないんです」(ドラマ制作会社スタッフ)
黄金期を支えた野島伸司らしいホームコメディに期待
「野島さんの脚本と言えば、『高校教師』や『人間・失格』といった一連のTBS系の問題作を思い浮かべる人が多いでしょうが、実は『101回目のプロポーズ』『ひとつ屋根の下』といったトレンディドラマやホームドラマも数多く手掛けてますし、意外と引き出しは多いんです。特に月9の『ひとつ〜』は、フジの連ドラの最高視聴率を記録してますからね。今作はホームコメディということで多少の不安もありますが、野島さんが企画した『家なき子』(日本テレビ系)のように、壮絶なバトルシーンをシャーロットと愛菜ちゃんが演じたら面白くなるんじゃないでしょうか」(前出・スタッフ)
今回の“日9復活”に関しては、「フジテレビはかつての栄光を忘れられない」「旬を過ぎたキャスティングだ」等々、ネットでは批判的な意見も多い。しかしこのご時世、何が流行るかわからない。あまり期待されてなかったドラマがSNSで評判になって大バケするなんてことがあるのも事実。フジテレビにはかつてテレビが老若男女の心をとらえていた時代のようなワクワクするコンテンツ、キラキラした番組作りに期待したいところだ。