NY原油反発、終値91ドル 一時2年3カ月ぶり高値
【NQNニューヨーク=古江敦子】2010年最後の取引となった12月31日のニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)で、原油先物相場は3営業日ぶりに反発した。WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)で期近の2月物は前日比1.54ドル高の1バレル91.38ドルで終えた。一時92.06ドルと、2008年10月7日以来ほぼ2年3カ月ぶりの高値を付けた。対主要通貨でドルが下落し、買いが膨らんだ。
外国為替市場で、年末を受けた持ち高調整目的のドル売りが、ユーロなど対主要通貨で広がった。ドル建てで取引される原油の割安感が増し、買いが入った。
期近物は前日に心理的な節目とされる90ドルを割り込んだが、追随した売りは限られた。下値の堅さが確認されたとして、買い安心感が広がったとの指摘があった。
年末で市場参加者が限られたため、値動きが大きくなりやすかった。
10年の原油先物相場は期近物が約12ドル(15%)上昇した。
ガソリンは続伸。ヒーティングオイルは3営業日ぶりに反発した。