米韓、合同軍事演習を終了 年内にも再演習で協議
【ソウル=山口真典】韓国・延坪島(ヨンピョンド)を砲撃した北朝鮮の挑発抑止を狙う米韓両国軍が黄海で実施した合同軍事演習は1日午後、4日間にわたった全訓練を終了した。反発する北朝鮮は武力行動などに出なかったが、なお攻撃態勢を維持。中国は北京で北朝鮮の金正日総書記側近との高官協議を開き、緊張緩和を探る動きを加速した。
韓国軍合同参謀本部の韓民求(ハン・ミング)議長は1日、韓国軍の海兵隊司令部を訪問し「常時即応体制を維持しなければならない」と強調した。米韓両軍は年内にも再び合同演習をする方向で協議。韓国軍は6日から黄海の大青島(デチョンド)などで海上射撃訓練を計画している。
そうした中、北京訪問中の北朝鮮の崔泰福(チェ・テボク)朝鮮労働党書記(最高人民会議議長)は1日、中国の呉邦国全国人民代表大会委員長(国会議長に相当)と会談。緊張回避策も意見交換したとみられる。