仙台空港の新管制塔が完成 18日から業務、耐震強度高める
東日本大震災で工事が遅れていた仙台空港の新管制塔が完成した。仙台空港事務所は18日から新施設で業務を始める。耐震強度を高めたほか、レーダー室を2階に設置。通信回線やデータ処理能力も高め、災害時に離着陸が増えても空の安全を守れる設備を整えた。
12日、新管制塔を報道陣や関係者に公開した=写真。航空機の動きをコントロールする際に使うモニターにタッチパネルを採り入れて操作性を高めた。旧施設で白黒だったレーダー画面はフルカラーになり、航空機の飛行経路などが見やすくなった。同時に処理できる航空機の数が従来の約3倍になるという。
2010年に工事が始まり、当初は12年春の運用開始を目指していたが震災で工期が延びていた。事業費は約21億円。津波でレーダー室が水没したため、現在も緊急用の設備を使っている。