「黒烏龍茶」CMに改善要請 消費者庁
「脂肪にドーン」は不適切
特定保健用食品(トクホ)の「黒烏龍茶」のテレビCMが、偏った食生活を助長する恐れがあり不適切だとして、消費者庁が同製品を販売するサントリー食品インターナショナル(東京・港)に改善を求めていたことが25日、分かった。
サントリーホールディングス広報部は「指摘のあったCMは既に放映を終了している。従前から誤解がないようにCMの内容には留意してきたが、指摘を真摯に受け止め、今後も一層留意したい」とコメントした。
黒烏龍茶は脂肪の吸収を抑える効果があるとされ、消費者庁がトクホとして許可している。
同社によると、問題のCMは昨年8月末から今年6月17日まで全国で放映した。アニメの主人公が「脂肪にドーン」という声とともに、人さし指を前に出すポーズを取り、その後、「食べながら脂肪対策」のテロップが流れていた。
消費者庁によると、3月12日に開かれた内閣府の消費者委員会の部会で、このCMについて「これを飲めば油ものを食べても大丈夫という印象を受ける」などの指摘が委員から出た。委員会の議論を受け、同庁が3月26日付で改善を求める文書を送ったという。