フィリピン副大統領にロブレド氏
【マニラ=佐竹実】フィリピンの上下両院による合同委員会は27日、正副大統領選挙の公式集計を終えた。副大統領にはアキノ現大統領の派閥に属する女性下院議員のレニー・ロブレド氏が決まった。故マルコス元大統領の長男フェルディナンド・マルコス氏は僅差で敗れた。大統領には南部ミンダナオ島ダバオ市長のロドリゴ・ドゥテルテ氏が正式に決まり、30日に同委員会が次期正副大統領を宣言する。
ドゥテルテ氏は1660万票を集め、2位のマヌエル・ロハス氏に662万票の大差を付けた。副大統領選挙では、ロブレド氏が1442万票を獲得し、マルコス氏との差は26万票だった。
9日に投開票された大統領選挙では非公式集計の結果、ドゥテルテ氏の対立候補が相次いで敗北を認めた。副大統領選挙は僅差だったため、いずれも敗北を宣言していなかった。副大統領は大統領失脚などの際に繰り上げになる重要ポストで、注目されていた。