キャメロン前英首相が議員を辞職
【ロンドン=小滝麻理子】英国のキャメロン前首相(49)は12日、下院議員を辞職すると発表した。同氏は6月末の国民投票で欧州連合(EU)からの離脱が決まったことを受けて首相を辞任した後も議員として活動していたが「前首相が居続けることが、現政権の邪魔になってはいけない」と辞職理由を語った。
キャメロン氏は同日、BBCなどに出演し、辞職すると述べた。英政府が今後EUとの離脱交渉を控えているのを念頭に、自身の議員活動が現政権に混乱を与えることがあってはならないと強調。「メイ首相は強い首相になるだろう。支持したい」とも語った。辞職後も公的分野で何らかの貢献を続ける意向を示した。
キャメロン氏は2010年から約6年にわたり首相を務め、保守党政権を率いた。今年6月の国民投票では残留を訴えていたが、離脱が決まったため投票日翌日に辞意を表明。7月に首相を辞任し、メイ氏が新首相に就いた。