日本郵政、大阪北逓信病院を閉鎖へ 3月末で
日本郵政は自前で運営する大阪北逓信病院(大阪市北区)を3月末に閉鎖する。入院患者の近隣の病院への転院や職員の転職先探しに入っている。日本郵政の病院事業は毎年60億円の赤字を計上しており、リストラを進めている。
逓信病院は現在全国に11カ所ある。1938年の開設当時は旧逓信省の職員向けの病院だったが、現在では一般の患者も利用できる。
2013年には西室泰三社長が、かんぽの宿と並び売却先を探す方針を表明。昨年3月には神戸、新潟、仙台の3カ所の逓信病院を各地の医療法人に売却することを決めた。大阪北は売却先を探すのを断念し、閉鎖することになった。
日本郵政は昨年11月に傘下のゆうちょ銀行、かんぽ生命保険と3社同時に株式を上場した。上場企業として経営効率を高めるため不採算事業の見直しが課題になっていた。