熊本刑務所、避難者受け入れ 水や食料は十分
熊本刑務所(熊本市中央区)が施設の一部を開放し、地震で被災した近隣住民約150人を受け入れている。法務省によると、刑務所が災害時に住民の避難場所になるのは初めて。同省幹部は「水や食料が十分にあり、避難者がいる限りケアを続けたい」と話す。
法務省によると、熊本県益城町で震度7を観測した翌日の15日夜に職員用の武道場を開放。16日未明の地震後に地域の人が一気に訪れ、現場の判断で受け入れた。一時は約250人が身を寄せた。福岡などから職員が応援に入り支援している。
刑務所自体は外塀にひびが入ったり、作業場の蛍光灯が落ちたりしたものの、人的被害や受刑者の混乱はなかった。刑務所は非常食を多く蓄え、水は井戸水を使っていたため、避難者が食料や水に困ることはなかった。〔共同〕