政治学者の松下圭一氏が死去 市民自治を提唱
市民自治や地域民主主義を説いた政治学者で法政大名誉教授の松下圭一(まつした・けいいち)氏が死去していたことが11日、分かった。85歳だった。
東大法学部在学中に丸山真男のゼミで学んだ。国や自治体による統治型の政治から市民による自治型への転換を訴え、菅直人元首相が2010年の所信表明演説で自身の政治理念の「原点」と述べた。日本政治学会理事長や日本公共政策学会会長も務めた。
「シビル・ミニマムの思想」で毎日出版文化賞、「市民参加とその歴史的可能性」で吉野作造賞。