小澤征爾さん、「名誉団員」に ベルリン・フィル
【ベルリン=共同】世界最高峰オーケストラの一つ、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団は7日、ベルリンのコンサートホール「フィルハーモニー」で、指揮者の小澤征爾さん(80)に「名誉団員」の称号を授与した。1966年から半世紀にわたり、ベルリン・フィルの客員指揮者を務めてきた小澤さんに敬意を表した。
小澤さんは8日と10日にベルリンで同管弦楽団を指揮する。食道がん摘出手術後に活動を一時休止した影響もあり、同管弦楽団によると、ベルリン・フィルを指揮するのは2009年5月以来約7年ぶりとなる。
授与式は7日のリハーサル前に行われた。同管弦楽団を代表してチェロ奏者のクヌート・ウェーバー氏が「日本は今やベルリン・フィルの第2の故郷となったが、小澤さんは橋渡し役を担った」と強調。小澤さんは「大きな名誉だ。私たちは50年間の友情で結ばれている」と語り、団員らと抱き合って笑顔を見せた。