慣れ親しんだ名字とともに、出直しを図る。西武は24日、雄星投手(19)が来季から登録名「雄星」を本名に戻すと発表した。故郷岩手に帰省し、痛めた左肩のリハビリ中。球団を通じて「心機一転、原点に立ち返り、野球に専念したいと思います」とコメントした。1年での変更について前田球団本部長が「本人の希望です」と説明した。

 即戦力ルーキーとして期待を集めながら、不本意なシーズンだった。左肩痛で2軍でも公式戦登板は2試合のみ。7月には大久保前2軍打撃コーチによる暴行騒動の当事者として名前が挙がった。前田本部長は「いろいろなことがありましたから」と胸中を思いやった。本人や渡辺監督が望んだ「菊池雄星」というフルネームによるスコアボード表記は実現しなかった。それでも苦難の1年をともにした登録名に別れを告げ、気持ちを新たに来季こそ1軍デビューを目指す。

 [2010年12月25日8時9分

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