ヤクルト雄平外野手(29)が6日、セ・リーグの5月度の月間最優秀選手(月間MVP)に初選出された。5月は25試合に出場し、打率3割6分4厘、8本塁打、19打点。長打率は6割4分6厘と、好調のヤクルト打線を支えた。

 プロ7年間で投手として18勝を挙げるも、09年オフに投手から野手に転向した苦労人だ。10、11年の2年間は1軍出場なし。昨年はレギュラーの座をつかみかけた4月に、右膝前十字靱帯(じんたい)を断裂してシーズンを棒に振った。それだけに、神宮のクラブハウスで会見を行った雄平は「僕自身もびっくりしています。周りの選手もすごい成績を残しているので、まさか取れるとは。投手で入って(打者に)転向させてもらった球団には感謝しています。転向したときには、こんなこと想像していなかったです。でもこれが終わりじゃない。これからが大事」と笑顔で話した。