ラミちゃんをゲッツ! オリックスは22日、独立リーグのBCリーグ群馬でシニアディレクター(SD)を務めているアレックス・ラミレス氏(40)の巡回アドバイザー就任と、群馬のヨヘルミン・チャベス外野手(26)獲得を発表した。最下位に低迷するオリックスは、同じベネズエラ出身のカラバイヨらのサポート役として期待。強力な“助っ人”になる。

 ラミちゃんがオリックスの巡回アドバイザーに電撃就任した。移籍するチャベスとともに群馬・高崎市内で会見に出席。ラミレス氏は「このような機会を与えてくださった両球団に感謝しています。1、2軍を問わず、オリックスに良い影響を与えられるよう頑張ります」と心待ちにした。

 オリックスでは主に外国人選手のサポート役を担う。福良監督代行は「カラバイヨとは去年から連絡を取っているし、外国人選手にはいろんな面でプラスになるんじゃないか」と話した。カラバイヨは同じベネズエラ出身のラミレス氏を師匠と慕っている。昨年は群馬でともにプレー。故障したブランコの代役で4月上旬の1軍昇格後はめざましい活躍だったが、最近は調子を落としている。

 今回のラミレス氏の就任を聞いて「うれしい。いつも電話でアドバイスをもらってるけど、近くで見てもらえる方がいい」と大いに喜んだ。今日23日に1軍復帰するブランコもDeNAでの元同僚。「チームにとってもいいこと。とてもうれしく思う」と歓迎した。

 ラミレス氏はヤクルト、巨人などでプレー。数々のタイトルを獲得し、日本で通算2000安打も達成した。群馬SDを兼務しながらオリックスには月に5~7日ほど訪れ、2軍も含めて指導する。7月から9月までの3カ月契約だが、今月27日ロッテ戦(QVCマリン)に訪れて“初仕事”をする予定。陽気なキャラとして知られ、交流戦中にはカラバイヨに“ゲッツ”を免許皆伝した。技術、精神面のサポートにとどまらず、パフォーマンス伝授など多方面で好影響が期待できそうだ。

 ◆アレックス・ラミレス 1974年10月3日、ベネズエラ生まれ。98年インディアンスで大リーグデビュー。00年にトレードでパイレーツ移籍。01年ヤクルト入団。08年に巨人、12年にDeNAへ移籍。首位打者1度、本塁打王2度、打点王4度、最多安打3度、ベストナイン4度。08、09年リーグMVP。07年に外国人として、また右打者で史上初のシーズン200安打。13年に外国人初の通算2000安打。14年に群馬のコーチ兼選手になり、同年10月引退して、シニアディレクターに。180センチ、100キロ。右投げ右打ち。