2011年6月24日12時19分
東京電力は24日、福島第一原発で放射性物質分析用の試料採取のため飛行していた米国製無人ヘリコプター(偵察機)が操縦不能になり、2号機原子炉建屋の屋上に不時着した、と発表した。煙などは認められていないが、建屋への影響は不明。クレーンなどを使っての回収を検討する。
無人ヘリは直径50センチ、重さ8キロ。24日午前6時34分に発電所南側の展望台から離陸。遠隔操作でホバリングし、2号機付近の空気やちりを採取する計画だった。午前7時ごろ操縦不能になり不時着したという。
無人ヘリは試料採取や、爆発した建屋内の撮影に使われていた。重量が小さいことから、東電は「建屋の屋根は突き破らないだろう」とみている。(佐々木英輔)