2010年7月6日1時59分
番付表を手に会見に応じる白鵬=5日午後2時3分、名古屋市緑区鳴海町の浄泉寺、上田潤撮影
大相撲の名古屋場所(11日初日、愛知県体育館)は、予定より1週間遅れとなる5日に新番付が発表され、開催に向けた動きが本格的に始まった。この日は、連勝中の横綱や新三役の力士が番付発表を受けて記者会見に臨んだが、晴れの場にもかかわらず、不祥事の影響を引きずった複雑な空気が漂った。
32連勝中の横綱白鵬関(25)=宮城野部屋=は会見で寂しげに胸中を明かした。「難しい、厳しい場所になる。休場も考えた。心に大きなヒビがあります」。付け人の一人が野球賭博で謹慎休場となった。自らも賭け花札をしていたことを明かし、謝罪した。
好敵手だった元琴光喜関の解雇について問われると「角界一、相撲がうまいし、素晴らしい大関。一緒の土俵で相撲をとれたことを、誇りに思います」と目を潤ませた。
名古屋では3場所連続の全勝優勝がかかる。「力士全員、けいこに精進している。いい相撲で千秋楽まで頑張る」と自分を鼓舞するように言った。