大機小機

匿名執筆陣による辛口の大胆意見に社長も驚く

●連載開始/1920年
●掲載日/火曜~金曜
●掲載場所/マーケット総合2

連載開始は大正9年。約50人の匿名筆者は主に社外の人間で、その実名を知る社員はごく少数。新聞らしからぬ辛口で大胆な問題提起もみられ、喜多恒雄社長も「ギョッとすることもある」という。データ偏重の紙面を彩る名物コラム。

私の履歴書

これぞ「一流」の証。強化月間は1月と4月

●連載開始/1956年3月
●掲載日/毎日
●掲載場所/最終面

1カ月の連載で著名人が生涯を語る。財界に限らず、作家や俳優、海外の政治家も登場する。内容は編集委員による聞き書きが原則。1月と4月の著者選定には力が入っていたが、近年は英ブレア元首相など回顧録出版とセットと見られる事例も

トップに聞く企業戦略

切り込んだ後の後づけコラムに「蛇足」の声も

●連載開始/1989年1月
●掲載日/不定期
●掲載場所/投資・財務

経営者へのインタビューが不定期に載る。一問一答とは別に、別途、記者の解説コラムが付く。これには日経記者から「蛇足」「言いたいことがあるならインタビューに入れ込むべき」「後だしジャンケン」などの批判も聞かれた。

連載小説

当初は講談が中心。田山花袋で定着。「打ち切り」トラブルも

●連載開始/1889年8月
●掲載日/毎日
●掲載場所/最終面

当初は講談が中心。朝刊は1921年1月の田山花袋「静江のあやまち」、夕刊は39年8月の吉川英治「三国志」より小説欄が定着。2004年10月、高村薫「新リア王」の打ち切りを巡り、著者が仮処分を申請。「未完」の但し書きと「おわび」を掲載。