中国でチベット族3人が焼身自殺図る、1人死亡=報道

[北京 5日 ロイター] 米ワシントンを拠点とするラジオ・フリー・アジアは4日、中国四川省カンゼ・チベット族自治州色達県でチベット族の住民3人が、中国政府に抗議するため焼身自殺を図ったと伝えた。1人が死亡、2人が重傷を負ったという。
ラジオ・フリー・アジアは複数の関係筋の話として、住民3人がチベット独立などを求めて3日に焼身自殺を図ったと報じた。重傷を負ったのは60歳と30歳の住民だという。
今回の事件を含めると、中国でチベット僧らが焼身自殺を図るケースが過去11カ月間に19件発生したことになり、このうち少なくとも13人が死亡したとみられる。
四川省では1月末、色達県など3カ所でチベット族の住民らがデモを行い、治安部隊と衝突。チベット独立を支援する人権団体によると、治安部隊の発砲でデモ参加者7人が死亡、数十人が負傷した。国営通信の新華社は、発砲は自己防衛のためだったと伝えている。

私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」, opens new tab