イスラエルで「段ボール自転車」開発、貧困国に無料提供も

イスラエルで「段ボール自転車」開発、貧困国に無料提供も
10月15日、イスラエルのイズハル・ガフニさんが、車体の大部分を段ボールで構成する自転車を開発した(2012年 ロイター/Baz Ratner)
[MOSHAV AHITUV(イスラエル) 15日 ロイター] イスラエルの男性が、車体の大部分を段ボールで構成する自転車を開発した。軽量で生産コストも低いことなどがら、貧困国に無料で提供することも考えているという。
この自転車を生み出したのは自動量産ラインの設計を専門とし、大の自転車好きでもあるイズハル・ガフニさん(50)。約1年半にわたり試行錯誤を繰り返して完成させ、向こう数カ月以内に量産を始めるとしている。
段ボールは自転車の形に切断されたあと、特殊な有機混合物で防水処理と防火処理を施し、表面を塗料で加工する。また、ペダルや車輪などにはリサイクル材料が使われており、タイヤは再生ゴムでできている。
ガフニさんによると、量産を開始すれば、部品コストは1台当たり9ドル(約710円)になり、販売価格は約20ドルを下回る見通し。
ガフニさんの事業パートナーは、環境に優しい材料を用いればリベートを受け取れるほか、企業の宣伝を車体に入れることで広告収入が得られると説明。このため、貧困国に自転車を無料で提供することも可能だと述べた。

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