消える「マドモワゼル」、フランスの行政文書で使用禁止に

[パリ 23日 ロイター] フランスのフィヨン首相は、今後同国の行政文書に、未婚女性の敬称「マドモワゼル」を使用しないと発表した。国内の女性団体が昨年9月、この単語の使用が性差別に当たると陳情しており、首相がこれに対応した形となった。
首相は、正当な理由なく女性の婚姻区分を示す単語が書類に使用されていると言及。新たに印刷する書類から「マドモワゼル」は消去され、女性を示す性別欄は「マダム」で統一されることになる。なお男性には従来から選択肢がなく、一律で「ムッシュ」となっている。
「マドモワゼル」には、若さや未熟といった意味合いも含まれ、一定の年齢に達しても結婚しない女性にとってそぐわない言葉だった。

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