スズキが自社株買いを再度決議、独VWからの買い戻しで期間再設定

[東京 11日 ロイター] スズキ<7269.T>は11日、独フォルクスワーゲン(VW)保有のスズキ株を買い戻すため、自社株買いを再度決議したと発表した。スズキは2011年11月、VWに対し資本・業務提携の解除を通知し、保有しているスズキ株を手放すよう要求したが、現在、国際仲裁裁判所で係争中であり、VWもスズキの要求に応じていない。
スズキは11年11月、発行済み株式総数(自己保有株を除く)の20%に相当する1億1221万株を上限に自社株買いを行うと発表していたが、取得期間が先月16日に終了したため、再度、自社株買いを決議した。新たな取得期間は12月11日から13年12月10日まで。
VWは09年1月にスズキの株式19.89%を約17億ユーロ(24億ドル)で取得。現在、スズキの筆頭株主となっている。スズキは両社が「対等の関係」であることに強いこだわりを示してきたものの、VWがスズキを「財務的、経営方針上、重大な影響を与えることのできる関連会社」と位置付けたため、スズキが態度を硬化させ、資本・業務提携の解除を通知するに至った。

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