3月末マネタリーベースは295兆8558億円、当座預金が200兆円突破

3月末マネタリーベースは295兆8558億円、当座預金が200兆円突破
 4月2日、日銀が発表した市中の現金と金融機関の手元資金を示す日銀当座預金残高の合計であるマネタリーベース(資金供給量)の3月末の残高は295兆8558億円となり、8カ月連続で過去最高を更新した。写真は、1万円札を数える女性、2013年2月撮影(2015年 ロイター/Shohei Miyano)
[東京 2日 ロイター] - 日銀が2日発表した市中の現金と金融機関の手元資金を示す日銀当座預金残高の合計であるマネタリーベース(資金供給量)の3月末の残高は295兆8558億円となり、8カ月連続で過去最高を更新した。
当座預金の月末残高が201兆5564億円と初めて200兆円の大台に乗せた。
日銀は昨年10月末の金融政策決定会合で追加金融緩和を実施し、マネタリーベースの年間増加額の目標をそれまでの60─70兆円から約80兆円に拡大しており、ほぼ目標に沿ったペースでの積み上げが進んでいる。
3月中のマネタリーベースの平均残高は、前年比35.2%増の282兆1182億円と平残ベースでも過去最高を更新。マネタリーベースの構成要因ごとの月中平均残高は、金融機関の手元資金を示す当座預金が同59.7%増の188兆2382億円と過去最高となった。紙幣は同3.6%増の89兆2520億円、貨幣は同0.9%増の4兆6280億円となっている。

伊藤純夫

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