ユーロ圏金融・債券市場=独2・5年債利回りが過去最低更新、ECBめぐる思惑で

[ロンドン 27日 ロイター] - (カッコ内は先物が欧州市場の前営業日終値比、現物が前営業日終盤) *GMT:17時34分 先物清算値 3カ月物ユーロ(12月限)  100.20 (+0.01) 独連邦債2年物(12月限)  111.66 (‐0.01) <0#FGBS:> 独連邦債5年物(12月限)  130.14 (+0.05) <0#FGBM:> 独連邦債10年物(12月限) 158.59 (+0.29) <0#FGBL:> 独連邦債30年物(12月限) 157.20 (+0.36) <0#FGBX:> 現物利回り 独連邦債2年物      -0.410 (-0.408) 独連邦債5年物      -0.191 (-0.187) 独連邦債10年物      0.461 (0.472) 独連邦債30年物      1.296 (1.303)
ユーロ圏金融・債券市場では、独5年債利回りが低下し過去最低を更新した。欧州中央銀行(ECB)が来週の理事会で積極的な措置を打ち出すとの見方が強まっている。
独5年債 利回りは一時1.6ベーシスポイント(bp)低下しマイナス0.204%。その後はマイナス0.19%で推移した。金利に敏感な独2年債 利回りも1bp低下しマイナス0.42%と過去最低を更新した。
DZ銀のストラテジスト、クリスティアン・レンク氏は「独2年債を預金金利の指標として考えれば、ECBは預金金利を20bp引き下げマイナス0.40にすると市場は織り込んでいることになる」と述べた。
イタリア財務省が27日実施した5年物国債(2020年11月満期)の入札は、落札利回りが0.37%と前月の0.53%から低下し過去最低を更新した。応札倍率は1.5倍と、前回入札とほぼ同じだった。10年物のドイツ国債とイタリア国債の利回り格差は約93bpと3月以来の水準に縮小した。

私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」, opens new tab